まず場所を地図で示そう。
(航空映像モードでの拡大表示はできない)
国道のこの区間は幅員が狭く車を停め置けるスペースがないが、水越ダム前にある駐車スペースから歩いて行ける距離にある。
水越ダムを見学した後、車はそのままにして注水口まで国道434号を歩いていった。この過程は以下の派生記事に記述している。
派生記事: 水越ダム・水越取水口・水越注水口
近づくにつれて水越逆調整池に水の流れ落ちる音が聞こえてきた。
一部水が波立っている場所があった。
あの場所に注ぎ込んでいるのだろう…
道路の山側にかなり巨大なコンクリート桝が聳えている。背後には制御小屋らしきものも見えた。
正面にブロンズのプレートが設置されている。
かなり高い位置で手が届かない。
普通に撮影すると斜めに写ってしまうので、なるべく同じ高さになるよう思い切り伸び上がってカメラを差し出す必要があった。
昭和42年3月完成である。朴取水口と同時期でプレートも同じスタイルだ。
国道を通り過ぎた位置から撮影。
注水口の部分だけコンクリートがやや国道側に出っ張っているせいか、車衝突防止のキングライトが設置されていた。
ザブザブと注ぎ込んでいる場所へ接近してみた。
注ぎ口の水位は国道の路面から1mくらい下側で、同じ位の高さで調整池に落下していた。
注水部分がどういう構造になっているかは上からでは分からない。
変に身を乗り出すと仕舞いには転落してしまいそうで自重した。
この場所から動画撮影している。
[再生時間: 18秒]
注水口メンテナンス用の進入路が国道沿いに設置されていた。
この場所の存在は、今日水越ダムを訪れるときに確認済みだった。しかし私が最初車でここを通ったとき、空きスペースに停まったこの車から草刈り機を背負った作業員が数名山に入ろうとしているところだった。
作業なら長時間駐車することになるだろうし、水越ダムから来た場合は見通しの悪いカーブを過ぎた逆向きになって退出するとき危ないので、車を移動せず歩いてきたわけだ。
一段高いところにある注水口と小屋に向かってスロープがつけられていた。
黒い布は歩きやすくするための敷物だろう。
注水口のかなり手前に厳重な門扉が設置されている。
門扉の前や内部にも同様の布が敷かれていた。
門扉の横に設置されたコンクリート擁壁を足掛かりに視座を上げた。
注水口付近に専用の外灯が設置されているのが奇妙だ。もしかすると夜間点灯させて、国道を走る車が視認しやすくするためだろうか…
ズーム撮影。注水口はその手前からコンクリートで密閉された水路だった。
恐らく流下レベルが国道より若干高いので、この桝で国道下まで高度を下げて注水しているのだろう。
外からでは何も分からないコンクリート建屋が隧道の真横にあった。
電線が引き込まれているので、流量測定する機器があるのだろうか…
帰り際に注水口を撮影。やや出っ張っているために車道幅員が辛うじて確保できている状況だ。
国道の下をくぐっていながら舗装路面にはまったくその痕跡も現れていない。
道路を横断する暗渠やボックスカルバートがあると、大抵は経年変化で縁が沈んでアスファルト舗装部分に筋状のクラックが現れてくる。国道部分にそれが観られないのは、かなり早い時期に舗装面より充分に下側を通しているからだろう。
この記事を作成している現時点ではダム見学会の期間は終わっており、暫くは金峰方面を訪れる用事がない。しかし来年度以降は建設中の平瀬ダムや錦川総合開発事務所を訪れる可能性もあるので、国道434号のこの場所を通過することはあるかも知れない。