動詞

用語重要度大意詳細及び例文語源?
あげる*嘔吐する。バスん中であげてしもうた『上げる』
あずる*もがき回る。泥の中をあずり回した
あわれるしおれる。このチシャッ葉あわれちょるよ
いぬる*帰る。用がないんなら早よいねーや『往ぬる』
いらう**触る。いろうちゃいけんよ
うるう*食べ飽きる。タケノコはうるうてしもうた『潤う』
かえる---水を外に出す。ポンプで水をかえちょこう『替える』
かぐる**ひっかく。ノラ猫にかぐられた
かたす**片付ける。『片付ける』の省略形
かぶる**噛み付く。(蚊が)刺す。野良犬にかぶられた『噛る』
かもう**挑発する。子供をかもうないや『構う』
かやる*ひっくり返る。コップがかやれた『返る』
かるう**背負う。ランドセルかるうて歩きよる
きびる*結ぶ。新聞をきびっちょってくれ
くえる---崩れる。雨で道がくえてしもうた『崩れる』
ぐすねる---(物が)くたびれる。ぐすねたシャツ着なさんな
けつる*蹴散らかす。猫をけつるないや『蹴つる』
ける(野菜などを)軽く炒める。油入れてサッとけって塩を…
こう**買う。昼メシこいに行ってくるけ『買う』
こさぐ**(匙などで)薄く削り取る。スプーンでこさぐ音が気持ち悪い『小殺ぐ』
さしくる*出し抜く。さしくられてどねーもならん『差し繰る』
さばる**すがる。俺にさばんないや『縋る』
しばなえる*しなびる。レタスがしばなえちょる『皺萎える』
しまかす---出し抜く。驚かせる。あいつしまかすのぉー『仕負かす』
しみる---凍結する。山道はしみちょるぞ『凍みる』
すわぶる*吸って食べる。骨ごとすわぶって食べえや『吸わぶる』
せんばる---欲しがる。人のもんせんばんないや『占張る』
そばえる**じゃれる。うちのネコようそばえるよ
そびく**引きずる。タンスそびくと畳が傷むっちゃら『しょっ引く』
たう**手が届く。背が低うて手がたわん
たなげる---差し掛ける。竿をたなげて置いちょって『棚げる』
だる*疲労する。(バネなどが)効かなくなる。腕がだる『だれる』
つく(「自転車をついて」の形のみ)押し歩きする。自転車をついて歩く
つくだる故障する。山ん中で車がつくだった
つくのうしゃがむ。そこつくのうちょってくれ
つばえる*ふざける。つばえよったら怪我するぞ
つやす*潰す。段ボール箱つやっしょって『潰す』
つらかす**散らかす。部屋がぶちつらかっちょる『散らかす』
てぶる*放置する。捨て置く。めんどいけぇてぶっちょっる『手振る』
なおす**片付ける。本をなおっしょきいや『直す』
はぶてる**怒る。アイツすぐはぶてるけえのう
ばる放尿する。---古語(いばり)
はわく*掃く。廊下をホーキではわく『掃く』
ひじる*ねじる。腕をひじってしもうた『拉ぐ』
ひどける片づける。台の上ひどけちょってーや『干退ける』
ひょげる*ふざける。ひょげよるとケガするぞ『剽軽る』
ひらう**拾う。お金をひらった『拾う』
ひわる*重さで曲がる。ベニヤ板がひわった
ぶすける**ふてくされる。ぶすけてモノも言わん『ブスっと』
へたる*その場で崩れる。熱でへたってしもうた『へたばる』
ほうたる**放つ。放置する。ゴミをほうたるな『放る』
ほかる**投げ棄てる。放置する。面倒なけぇほかっちょった『外る』
ほぐ**穴を開ける。靴下に穴がほげちょるよ『穿ぐ』
ほす---犬が吠える。野良犬がほしてうるさい『吠す』
ほとびる(水気を吸って)ふやける。ご飯をほとびらかして食う『潤びる』
みてる**無くなる。ご飯が全部みてた『満てる』
ももぐる*手でこね回す。餅をももぐってくれんか『揉も繰る』
やぶつ*破る。壊す。障子をやぶつなよ『破る』
やぶれる*故障する。パソコンがやぶれた
よぼる---漏れ出る。この醤油差しよぼって困る『余漏る』
出典および編集追記:

1. 南蛮唄の第五番に「はなとりゃかぐれ」という部分がある。石炭採掘に用いられていた南蛮車を回す端に取り付けられていた綱を扱う役が「はなとり」であり、ここの「かぐれ」とは取り付けられた綱を引っ張ることと言われる。方言の「かぐる」は、この動作に擬えたものと考えられる。この解釈は郷土史家の山田亀之介による。