佐波川発電所

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記事編集日:2014/8/1
佐波川(さばがわ)発電所は佐波川ダムの約1km下流に設置されている企業局管理の水力発電所である。
管理所の位置を中心にポイントした航空映像を示す。
閲覧しやすくするためにマーカーは非表示にしている


佐波川発電所は佐波川総合開発事業の一環として、ダムとほぼ同時期に造られている。ダムの左岸堰堤付近に取水塔があり、導水路でここから水圧鉄管を経て水力発電を行っている。それほど距離がないため有効落差は佐波川ダムの堰堤高とほぼ同等である。
水圧鉄管は一条だが発電建屋にタービンが2基設置されている。発電量は徳地町全体の需要電力の2割を占める。[1]

他の一般的な企業局管理の小中規模発電所と同様、無人で遠隔操作されている。通常時は佐波川ダム直下の河川維持分を除いて発電所経由でダム水を送っている。発電を終えた水は排水路を通って佐波川へ返され、一部は灌漑用水として用水路へポンプアップしている。
佐波川ダムから近い位置にあるが、ダム左岸に造られた取水塔や発電建屋は企業局の管理で管轄が異なるため、見学会の対象にはなっていない。

《 アクセス 》
国道489号の屋敷地区に右折・佐波川関水の案内表示が出ている。


右折すると屋敷バス停があり、下り坂の途中で山腹にサージタンクが見える。


佐波川を渡って左折し、山沿いを進めば発電建屋が見えてくる。


水圧鉄管は建屋の真後ろにあるため道路からは観察できない。


建屋の上流側に変圧設備がある。


変圧設備の一角を過ぎた先が佐波川関水の駐車場となっている。
発電所の近辺には民家などはまったくない。通る車は皆無ではないものの長閑な山間部である。


発電所向けの取水塔は佐波川ダムの左岸側にある。
大変に急峻な山肌を垂直に削り落として沿わせるように建っている。


詳細は佐波川ダムの総括記事を参照。
派生記事: 佐波川ダム
なお、この取水塔に関するその他の写真は佐波川ダムの初回および第2回訪問時の記事に掲載している。

《 個人的関わり 》
初めて佐波川ダムの見学会に向かう途中、佐波川関水の案内に従って車を走らせている過程でサージタンクを山の中腹に見つけることで偶然知った。
佐波川ダム途中にある発電所を見つけて周辺をざっと撮影したときのレポート。
記述は概ねそのままで写真を高品位なものに置き換えています
派生記事: 佐波川発電所・初回踏査

2014年の佐波川ダム見学会の折りに立ち寄り、水圧鉄管の詳細を撮影した記録。全2巻。
派生記事: 佐波川発電所・第二回踏査
見学会の対象にならない限り今後の追加記事作成の予定は恐らくない。但し再度佐波川ダムを訪れる便があれば、立ち寄る程度のことは有り得る。
若干調べ直しておきたいことがある
出典および編集追記:

1. 2014/7/30の厚東川ダム見学会において担当職員から得た情報による。

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