新阿武川発電所・平成23年度見学会

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現地踏査日:2011/7/23
記事公開日:2013/8/7
この記事は、平成23年度の新阿武川発電所の見学会のうち管理区域外で常時一般公開されている部分のみを掲載している。見学会の核心部分に迫る画像や情報などはサイトポリシーにより限定公開記事としている。一般公開記事として読める部分が少ない構成になってしまうがご了承頂きたい。

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時系列は「阿武川ダム・平成23年度見学会【2】」の続きとなる。
ダム見学会と言ってもダム管理所でビデオを観ながら説明を受けただけで、しかも堰堤上は右岸まで歩くことができなかった。またダム上からでは巨大な阿武川ダムを撮影する場所としては今ひとつもの足りず、ダム下からの眺めを期待していた。

ダム下に向かう道はそのまま新阿武川発電所の管理道になっている。最初にダム事務所へ行くときその前を通り過ぎたので入口は分かっていた。
以下、阿武川ダムの記事と重複するが車で進みつつ撮影した写真のみを掲載する。


暑いので車から降りて歩く気にもならず、乗ったままダム下の写真を撮りつつ発電所の敷地入口までやってきた。
見学会実施の幟が立っていて門扉は開放されていた。


新阿武川発電所は規模が大きく人気があるのか参加者が多い。駐車場には数台の車が停まっていた。
先ほどはあの堰堤上から見学者の姿を眺めていたのだった。


元々は管理区域内なので、普段は高電圧の危険を知らない一般人がウロウロする可能性はない。そのせいか昇圧設備には必要最小限のネットフェンスが設置されているだけだった。


ネットフェンスには一般の変電所ならお約束の有刺鉄線がない。
手を伸ばせば容易に届きそうな位置にある機器群や碍子がものものしく興味をそそった。


しかし私が車を降りたときから既に発電所から担当者が玄関まで出てきてお出迎えされているので、周囲の撮影も程ほどにして発電事務所に向かった。
「いらっしゃいませ。見学の方ですね?」
「はい。」
発電所職員の出迎えを受けて、まずは事務所に通された。
さすがは来訪者の多い見学地だけあって、事務所の一角に説明用のパネルが置かれ事務椅子が数脚並べられていた。子どもを連れた見学者の姿もあったが、一通りの見学を終えた後のようでアンケートを記入した後退出していった。

最初に新阿武川発電所の概要が説明された。


ダムの上から眺めていたとき気付いたあのお化け水圧鉄管の直径は3,300mmもあるらしい。余裕で車が通れてしまうほどの太さだ。
そうは言っても宇部丸山ダムの「水色の大蛇」4,000mmmには勝てないだろう…^^;

説明をじっくり聞いていたので写真を撮る間は殆どなかった。


説明を聞いているのは確か私一人だけではなかったと思う。
小さな子どもを連れた母親が居たような記憶がある
しかしその後の発電所見学に向かったのは私一人だけだった。

担当者が案内した。
「それでは発電所に向かいます。」
その前にちょっとした要望があったので尋ねてみた。
「あの…またこの場所に戻って来ますか?」
「戻りますよ。お荷物とかあれば置いて行かれても。」
せっかく頂いたパンフレットなので持ち帰ろうとショルダーバッグに入れたが、両手が空いていないと撮影の邪魔になる。それでバッグを椅子の上に置くと共に、もう一つ要望があった。
「それと…バッテリーの充電をさせて頂けますか?写真を沢山撮ってバッテリーが尽きたので。」
思えば今富ダム佐々並川発電所でも撮影した。そして先ほどまで阿武川ダムの撮影を行っているうちに最初のバッテリーが尽きていた。バッテリーは常に予備の方を先に用い、長持ちする純正のを後にしている。今装填しているのは純正なので発電所見学の間はもつだろうが、見学の後でもいろいろ撮影するときのことを考えて充電しておきたかった。
充電器もあらかじめ持ってきていた

「いいですよ。そこにコンセントがありますのでお使いください。」
フル充電されるまでは2〜3時間かかるので完全な充電は無理だ。しかし少しの間でも挿しておけば数枚は撮れるようになることを経験上知っていた。
そこで充電器を事務所入り口のコンセントに挿し、ショルダーバッグは椅子の上に置いて事務所を出た。

注意次編の2巻は限定公開記事です。閲覧するには登録が必要です。
(状態:執筆完了)

派生記事: 新阿武川発電所・平成23年度見学会【1】
見学から戻ってきたとき、例によってアンケート記入を求められた。このときに出された冷えた麦茶が有り難かった。暑さでもう喉がカラカラだった。
発電室は監査廊のように冷涼ではない…必要最低限の空調が入っているだけで結構暑い

アンケート記入と引き替えにコモディティーをもらえた。いくつかある中からエコバッグをもらった。買い物のときマイバッグとして使えるので。

この後で見学会では公開されなかった監査廊の入口部分だけを見せて頂いた。時系列を追跡する読者は以下の派生リンクから。
派生記事: 阿武川ダム・平成23年度見学会【3】|監査廊入口
「今日はどうもありがとうございました。」
阿武川ダム本体は見学会と言えるほど特別なものを観ることはできなかったが、発電所の見学はかなりスリリングだった。本来は公開されない監査廊も入口から少しばかり進んだところまで見せてもらえたので納得できた。

見学を終えていながら自由行動が出来てしまう場所をウロつくわけにもいかなかったのでおとなしく車のところへ戻ることに。

発電建屋から昇圧設備は地下に埋設されたケーブルで接続されていた。
ここで送電効率を上げるために昇圧して鉄塔で送り出している。


日陰のない駐車場に停めていたせいか、車の中は蒸し風呂状態だった。乗り込んでエアコンを強にしてもすぐには涼しくならない。

時系列としてここから以下は「阿武川ダム・平成23年度見学会」からも参照される

発電所の敷地を一旦出て、路肩に車を停めた。
来るとき撮影しておらず撮っておきたいものがあった。


発電を終えた水の排出口である。
同様のものは佐々並川発電所でも見つけていた。しかし排出口が2本もある。


ズーム撮影する。危険 立入禁止 の札が見えている。
かなりの水量と勢いで吐き出していた。発電所特有の電気音もここまで聞こえていた。
まさかここから泳いで排出口の中へ入った人とか…過去に居るのだろうか…


撮影位置から河川敷までは垂直なコンクリートの岸壁になっていて近くに降りられる場所はなかった。先の方まで行けば乾いた河原を辿って歩けそうだが、ちょっと視座が変わる程度でまた大汗をかいて外を歩き回る気力がなかった。

この写真を撮影後、車に乗り込んで走り去ろうとしたときだった。
ちょっと待った!!
すぐに気が付いて良かった。気付いたのは奇跡的と言って良いかも知れない。
デジカメのバッテリーを発電事務所のコンセントに挿したままだった。
すぐに車をバックさせて取りに戻った。充電器は居合わせる職員の誰にも気付かれることなく、最初のままコンセントにひっついていた。もし自宅に帰るまで気付かなかったなら、発電事務所に電話して着払いで郵送するよう頼んでいただろうか…(まさか…諦めて新しい予備バッテリー買いますって^^;[1]

時系列としてこの後に偶然見つけて踏査した長門峡発電所を案内しておこう。

(「長門峡発電所・初回踏査【1】」へ続く)

出典および編集追記:

* どの踏査記録にも入らないので便宜上ここに書いておく。
この後、県道に戻ってダム事務所の前を通って長門峡方面に向かう積もりだった。ところが県道に出る前の間に似た別の道で左折してしまい、かなり遠回りすることとなってしまった。
平成25年度見学会記事の冒頭部分で少し触れている

1. 当初はこう書いていたのだが…互換バッテリーはネットで買えるものの充電器は汎用ではなく家電店などで買えないから、やはり着払いでの宅配をお願いしていただろうか…^^;

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