宇部興産・中央変電所

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現地撮影日:2013/6/14
記事作成日:2015/6/2
中央変電所は小串地区にある宇部興産(株)所有の変電設備である。


位置図を下に示す。


恐らく同名の変電所は市内にはないと思うのでそのまま中央変電所として記事を作成している。ファイル名を英語表記の central としているが、ローマ字表記だと逆に分かりづらいから英単語にしているだけであって中央変電所はセントラル硝子(株)と直接の関係はない。

元々、変電関連の設備は部外者の立ち入りは禁止されている。まして私企業の変電設備であり中央変電所の場合も門扉の前まで行くことしかできない。敷地内にも僅かばかり変圧関連の機器が見えるだけで送電線は地中化されているため、注意していなければそこに変電所が存在していることも分からない位である。
個人的関わりもなく今後追加の写真が撮影される予定もまずない。本来なら横話的な記述で充分間に合う対象である。それにもかかわらず本項目を作成したのは、この変電所に関して写真と共に取り上げておきたい「作品」があるからだ。

国道190号興産前交差点から南へ向かう私道を進むと興産本社前バス停がある。
中央変電所はその先のアコーディオン門扉の内側にある。


バス停付近からは関連企業の物資輸送に使われる弥生道路がすぐ近い。
大変に交通量が多いのに私道だからか横断歩道がなく、平日などは横切るにもかなり苦労する。


アコーディオン門扉から覗いたところ。
更に内側に鉄門扉があって門柱部分に銘板が貼られている。


ズーム撮影で中央変電所という名称を確認できた。
この銘板は大場山にある桃山開閉所の門柱に設置されているものと同じタイプだ。


この変電所の正面入口前を通った奥が従業員向けの駐車スペースとなっている。そのせいか門扉の前に車を停めないよう橙色のゼブラでペイントされており、門扉には注意喚起する札が出ていた。
それも事務的に「駐車禁止」と書くだけではなく如何にも奮っている。
何か怪しい感じのキャラクタが…


テレビを殆ど視ない私ですら知っているお馴染みのキャラクタが啖呵を切っている。番組のクライマックス・シーンで登場するお馴染みの台詞をもじったものだ。

面白い。あの表示板を近くで眺めたい…
アコーディオン門扉の内側は別に立入禁止にはなっていなかった。しかし道路に面して出入口が見当たらない。まさかこんな人通りの多いところでアコーディオン門扉を跨いで入るとかお行儀の悪いことをしたくないので、変電所の門扉前まで到達する道がないか周囲を探し回った。

== 数分が経過… ==

アコーディオン門扉の内側に来ることができた。
変電所正門から先の従業員駐車スペースは「許可車両以外の進入を禁ず」となっていた。
外部車両が勝手に停めるのは拙いが入ること自体はそれほど問題ないのかも


改めて正門を撮影。アコーディオン門扉の外側よりは数メートル近づいている。


近年よく観られるようになった海抜サインの標示がここに出ていた。しかし公共施設などで見られるのとはちょっと配色とデザインが異なる気がする。
門扉の内側はさすがに侵入禁止だが、門扉自体に有刺鉄線は設置されていなかった。


ホントは「あの表示板」がメインなのだが、一応は変電所カテゴリとして記事化しているので美味しいものは後回しってことで、門扉の内側を窺ってみた。

内部がどうなっているかはアコーディオン門扉外側の段階から分かっていた。
そう興味を惹くようなものは見当たらない。


確かこの変電所ってここ数年くらいの間に新設されたものと思う。以前はこの辺りは引き込み線の領域で、その外側に沿って駐車スペースだった。

一段高くなっている場所に灰色の機器が並んでいるだけである。
すべて地中化されているらしく送電鉄塔もワイヤも碍子さえも見えない。およそ変電所というイメージからかけ離れている。去年まで稼働させていた厚東川発電所経由の特別高圧線もここに繋がっているのだろうか。


三相を示すシールが貼られていることが確認できるだけだった。
これほどシンプルな変電所も初めてだ。


さて、アコーディオン門扉の外側から見えていたあの作品を近くで鑑賞させて頂こう。
やはりズームよりも近くで撮った方が当然ながら鮮明だ。


いやホント…よく出来ている。素直に面白い。


どなたの発案か分からないけど、駐車禁止の「禁」の字と音だけでよく「金さん」をイメージできたものだ。台詞がそのまんまだし、啖呵を切っているスタイルもまたそのまんまだ。一応、この表示板は外から見えるものの、興産本社前バス停で乗り降りする人や駐車場に出入りする人くらいのものだ。従業員か関係者だけが秘やかに内輪で愉しんでいるような気がする。
いや…それでは余りに勿体ない。誰でも見ることができる場所に設置されているのだから、ここはネットの力を借りてもう少し日の当たる場所へ提示して差し上げた次第だ。

睨みを利かせた金さんが啖呵切っているので、何処からイジッて差し上げようかと考えたくなった。こんなのはどうだろうか…
・何で肩に一杯漬け物の蓋を貼ってるんですか?
・背中のLOOKは何?チョコレート好きなんですか?
・エラく筋肉質ムキムキなのが気になります(・∀・)
この駐車禁止プレートが設置された直後、わざとここに車を停めて金さんがいつ現れるか試した従業員とか…まあ、そんな人もいないだろう。
私自身、現地で撮影しているとき、この看板の真ん前に自転車を横置きにして写真を撮りって「禁さん登場待ちなぅ」とかやれば面白かったなーと思ったのだが…^^;

実際はさすがにそんな余裕はなかった。
何しろ車通りが多い場所だし、この場所は本社の駐車場から丸見えだ。しかも駐車場で話をしている人の姿もあったので。


上のショットを撮ったとき、これも変電所とはまるで無関係なのだが工業用水関連の設備がガードレールの後ろに隠れているのを見つけた。
水色にペイントされているので間違いないだろう。上部のパイプは恐らく空気抜きバルブだ。


ついでながらもう一つ。
上条にある中山バックでも見たことのあるタイプのバルブだ。これも構造で工業用水関連の設備と分かる。


「企」の文字が見えるのは企業局系の工業用水道を示しているのだろう。
径1,200mmのエア抜きで、新バック行きとペンキで描かれている。[1]
宇部興産では水の溜まっている場所はすべて「バック」なのだとか…


変電所の記事なのに工業用水や看板などあれやこれや書いてしまった。元はと言えば、門扉にある金さん看板を掲載したさに個別記事を作った。
一個人や小規模な企業が外部向けにちょっと軽いアピールを込めた看板を設置することはよくあるが、宇部興産(株)は曲がりなりにも東証一部上場の大企業だ。外部の目につくところは細かなところまでシビアに運用しているのではと想像された。しかしこの程度の掲示物は各部署に裁量が委ねられているらしい。
写真を載せて記事化してしまったが、たまさか本家本元が見つけたとしても大目に見て欲しいと思う。別にこれで観客から見物料取っているわけでもないので…

ここまでを撮影して退出した。
よほど現状が変化しない限り再び撮影に訪れることはないだろう。


今のところ「金さん付き駐車禁止表示板」は、ここでしか見られない。もしかすると興産関連のその他の設備でも自己増殖してくれるかも知れない。
やっぱり社員以外の一般の目に触れる場所への掲示は勇気が要るんだろうか…
お堅い会社って思っていたんだけど、
宇部興産、見直したぜ♪
…と思った次第であった。
ついでに株も騰がって欲しい…167円の弱小ホルダーより♪^^;
出典および編集追記:

1. バックとは恐らく宇部興産(株)固有の用語で、工業用水など一時的に貯留する緩衝池を指して用いられる。 語源は今のところ不明だ。

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