常盤公園・ときわスポーツ広場

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現地踏査日:2013/1/1
      2013/1/11
記事編集日:2013/2/4
遊園地や植物園など観光客および子ども連れ家族が遊ぶための施設は概ね常盤池の南側に集中している。これに対して常盤池の北側には賑わしい施設こそないが、野外活動をサポートする数々の施設が整備されていて運動を嗜む市民の重要な活動拠点となっている。


主な設備としては、照明付きの野球場とサッカー場、ゴルフコースとそれらに付随する駐車場である。その殆どが市道丸山黒岩小串線の旧道を挟んで存在し、この道は常盤池の周遊園路と一部重複する。管理棟周辺にはお手洗いがあり自動販売機も設置されている。
一連の運動設備群は「ときわスポーツ広場」と呼ばれており、私たちはしばしば「常(とき)スポ」と略称していた。
《 野球場 》
管理棟前のインターロッキングを進むと野球場がある。
野球場は照明設備も付属する本格的なもので、市内各クラブの主要な活動拠点の一つとなっている。


野球場は災害時の避難場所としても指定されている。
最近設置された標高サインは25.4mを示しており、意外に高いという印象を受ける。


野球は私の範疇外なスポーツなので、このグラウンドを利用したことは一度もない。しかし市街地からは遠いながらも設備の良さから利用者は多い。夕暮れ時など市道丸山黒岩小串線を走っていると、ライトアップされた状態で練習が行われている野球場をしばしば見ることができる。
《 管理棟 》
管理棟は野球場と常スポ駐車場の間にある。
写真には入っていないが左側にサッカースタジアムがある。


管理棟の勝手口側には標高サインが貼られていた。


管理棟と言っても担当者が常駐しているわけではなく、イベント開催などのときにのみ事務所として機能するようである。
普段は無人で、玄関は施錠されている。


正面玄関には自動販売機が設置され、夏の暑い時期などの水分補給に貢献している。
写真は省略するが、管理棟の裏側がトイレとなっている。

《 サッカー場 》
管理棟の旧道を挟んで反対側にサッカースタジアムがある。
ここも夜間照明が完備されていて利用者が多い。少年サッカーのクラブ練習が開催されるときは、送迎の車でかなり混雑する。


山側の斜面にはコンクリートのひな壇で観覧席が造られている。
しかし座席のすぐ背後は原生林状態になっている。


ここにも標高サインが設置されていた。


このサッカースタジアムはかつて常盤池の土取の入り江で、その先端部分を埋め立ててスタジアムにしている。一連の工事は恐らく平成期に入ってから成されたようだ。
入り江の名前が由来する通り、土取はかつて常盤池の本土手を築くのに必要な土砂を採取した場所とされる。再び土砂が補充された形になるのだが、もしかすると埋戻しに使われた土砂は、現在の市道丸山黒岩小串線の新区間を造るとき発生した流用土かも知れない。
時期的にはほぼ合致するはず

興味深いことにサッカースタジアムが入り江に面する部分は不自然な行き止まりの通路のようになっている。それは周遊園路の枝道から分岐している。


どん詰まりには鉄柵が設置されていた。
周遊園路を散歩する人が間違って進攻してしまわないようにするためだろうか。


柵をくぐり振り返って撮影している。


通路のように見える幅数メートルのこの余剰地は行き止まりになっていて、その先は結局スタジアムにつながっていた。


防球ネットは風の力がかかるので、護岸から離して設置しただけらしい。


入り江に背を向けてスタジアムを撮影している。


スタジアムの観覧席中段から撮影している。


この進入路のように見える通路は完全にダミーだが、スタジアムの中ほどあたりから隣接する高畑の入り江の周遊園路枝線を連絡する踏み跡があることは知られている。
《 駐車場 》
駐車場は2ヶ所あり、一つは現在の市道と旧道の間でスポーツ広場入口バス停の少し先にある。


市道側から見た駐車場だ。
今の市道が常盤スポーツ広場よりかなり高い位置を通っており、駐車場を見おろす形になる。
このカメラが直視している大体あのあたりの位置だっただろうか…


駐車場入口を反対側から撮影。
スポーツ広場バス停に近い側のこの駐車場はかなり広く、空いていることが多い。


駐車場入口の傍らに見つけた「パンク被害多発」の立て札。
こんな注意書きがあるということは、実際被害を受けた人もあったのだろう。
注意してくださいって言われても車を見張っておく訳にもいかず…どうしようもないのでは…


もう一つの駐車場は管理棟に隣接していて、収容台数は先のものより若干少ない。しかし隣接して野球場向けの倉庫や洗面所があり、自動販売機も設置されているので平日の昼間でもかならず車が停まっている。


双方の駐車場を合わせて100台程度が駐車可能[1]であり、いずれも常時開放されており誰でも無料で駐車できる。スポーツ広場の野球場やサッカー場を利用する人、園内をジョギングや散歩する人の駐車需要があり利用価値は極めて高い。上の写真のような花見の時期はもちろんのこと、通常でもクラブ練習がある土日休日はしばしば駐車場が満車になる。バスで訪れるにはちょっと便が悪いところだが、車は常盤公園へのウォーキングを兼ねるなら駐車代が要らないのが魅力だ。かつて地域SNSの私設イベントで常盤池を歩く会を開催したときにもここを拠点に出発している。


出典および編集追記:

1. 「Wikipedia - ときわ公園|駐車場|収容台数」による。

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