常盤池・金吹

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記事作成日:2015/3/30
常盤池において金吹とは、北側にある入り江の名称である。
写真は周遊園路からの撮影。


入江の先端部をポイントした位置図を示す。


明治期に作成された常盤溜井之略図では北側に張り出した入り江のうちの西側として記載されている。


金吹の入江は先端部分に上流の雨水を注ぐ排水路がある以外、両岸ともまったく手の加わらない自然の汀となっている。
特に右岸側には夥しい倒木が滞留している。


汀に接近したときの映像。


周囲を鬱蒼とした木々に囲まれているため入江の先端部からの眺めは充分には効かない。周遊園路を散歩する人々も殆ど足を停めることのない場所である。特段目を惹く物件もないため、入江周辺を撮影した画像自体多くはない。
《 アクセス 》
周遊園路を介して到達可能である。しかし外部からの自転車などではかなり難しい。市道開黒岩線を経由して沢の上流部付近に向かう方法があるが、直接入り江まで降りられるかは検証していない。
左岸側はユースホステルのある半島部に接しており丘陵部はなだらかで水位のあるときも岸辺までの接近は比較的容易である。ユースホステルの玄関裏から左岸側へ下り陸繋島へ向かう小道が知られている。
《 地名としての金吹について 》
金吹(かなぶき)は上宇部村の山門小村に属する小名で、金吹(かねふき)として収録されている。かつて温泉療養地として「老人憩いの家金吹園」が知られる。


温泉とは言っても温度のある湧水がある程度で、沸かして温泉として供していたという。その他にも鉱泉がいくつかあり、ミネラル水としての井戸として開発されているものもある。

金吹の由来は、金気のある水が噴き出る地と考えられる。金吹のみならず片倉も同様の温泉地であり、常盤池近辺においても楢原の入江には昭和中期まで鉱泉を汲み上げて湧かす常盤の湯が存在した。黒岩山の裾野にあたる地では同様に温度のある湧水が得られる地が目立ち、現在の風呂ヶ迫もそうであったと考えられる。

東側の入江 東側の入江に移動 西側の入江に移動 西側の入江
高畑ながしゃくり


出典および編集追記:

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