持世寺温泉の廃看板

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現地撮影日:2011/4/10
記事公開日:2015/3/7
県道西岐波吉見線を終点から進み、持世寺温泉の上の湯を過ぎて登り坂が始まる途中の山腹に、持世寺温泉を宣伝する文字看板が藪に埋もれていることが知られている。
写真は初めて看板の存在が明らかになったときの背面からの映像。


推定される所在地を中心にポイントした地図を示す。[1]


この位置は厚東川の左岸急斜面で右岸側には山陽本線・山陽新幹線および国道2号が位置する。看板が設置された正確な時期は不明だが、列車の乗客や国道を走る車から視認してもらうことを当て込んでいた。藪に埋もれていることから推測されるように現在は対岸からはまったく見えない。しかしかつてこの看板が見えていたことを知る市民からの報告が相当あり、私自身も国道2号を運転する親父の車の窓から見えていたような気もする。

本総括記事の作成された現時点でも支柱や基礎はしっかりしており、若干の文字板が剥がれ落ちているだけで多くは未だ正面を向いて取り付けられた状態であった。


看板の文字は「持世寺温泉」の部分だけは確認されている。周囲の藪化が酷くオリジナルで表示されていた文言はもちろん全体で何文字であったかさえも充分には分かっていない。したがって持世寺温泉全体を宣伝する汎用看板か、特定の湯元を宣伝するために独自に建てたものかは不明である。

この看板についてFBページに投稿したところ、確かに国道から看板が見えていたという読者コメントが複数寄せられている。[2]自分自身も親父の運転する車の助手席から見たような記憶があるが確証は持てない。
状態がそれほど悪くないことから、この看板は適宜補修され再度鉄道や国道から見えるようになるかも知れない。
《 記事公開後の変化 》
・初回踏査を行った2011年の時点でNTTドコモ中国の宇部吉見基地局の電波塔が建っていた。この電波塔へ向かう経路の途中は竹柵で塞がれ立入禁止の立て札が出ている。その後、2015年までに竹柵の場所にアルミネットフェンス門扉が設置されている。

・2015年3月21日にうべ探イベントとして持世寺上の湯で食事したときオーナーと話す機会があった。このとき本件の看板について話したが存在自体知らなかったという話だった。
工業用水道のNo.13を探索している過程で偶然見つけた初回レポート。かつて地域SNSにブログ公開していたものをベースに再構成している。全2巻。
時系列記事: 持世寺温泉の廃看板【1】

2015年3月上旬に持世寺温泉上の湯を訪れたとき現地を再訪したレポート。同一物件の偵察と再撮影のみの目的なので前編の継続としている。
時系列記事: 持世寺温泉の廃看板【3】
出典および編集追記:

1. 地図では送電線鉄塔が記載されているが、この経路(厚東高圧線)は5年以上前に撤去され存在しない。現在は厚東変電所までの給電線となっている模様。

2.「FBページ|2015/3/6投稿分

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