市道緑橋芝中線・横話

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ここでは、市道緑橋芝中線の派生的記事をまとめて収録している。
《 緑橋水道橋(仮称)》
現地撮影日:2013/6/6
記事編集日:2015/7/22
市道としての緑橋に並行してすぐ上流側に極めて古めかしい橋脚つきの橋が架かっていることに気付く。


三角柱型の橋脚を5本真締川の河川敷に降ろし、銀色の鋼管を載せた台座を支えている。


アルファベットの「A」形をした橋脚をズーム撮影。
下の方がやや太くなり、錆び付いたような色を呈している。鋼板で補強されているのだろうか…


左岸に近い側には鋼板カバーで一部覆われていて、コードが伸びていた。


植え込みの中に入り近づいてみた。
このコードは左岸に設置されたボックスに接続されていたので、恐らく流量を計測する機器だろう。


緑橋の中央から撮影。
この鋼管にも小振りなバルブが見えている。真締川水管橋の空気バルブよりは小振りだ。


鋼管の古さに反してこのバルブだけは新しい。
圧力がかかる部分なので一定期間ごとに交換するのだろうか。


右岸側から撮影。
鋼管の直径は300mmくらい。コンクリート板状の台座に固定されていた。


両岸の接続部はこのような感じで地中から一旦上向きになっていた。
緑橋の下をくぐる船なども考慮して一定の高さを保ったようだ。


このベンド部分の設置について、設営工事に携わった担当者の談話が書籍に残されている。[1]


以前、ある書籍でこの部材の写真を観たことでこれが水道管であることが特定できた。先に観たバルブが新しかったことから、今も現役で使われているようだ。

別に確かな情報源を得ているわけではないが、このコンクリート橋はそう長くない先に撤去されるのではないかと思う。理由は、真締川の河床に5本ものコンクリート橋脚を降ろした構造というだけで十分である。

河川敷に多くの橋脚を降ろす形態の橋は、豪雨時に上流から押し寄せる倒木などに対して脆弱である。昔造られた数の多い橋脚は流下速度の妨げになる。豪雨時に滞留した倒木が引っかかって圧力が高まり一気に流れ出せば二次災害を起こす恐れがあるだろう。
こうした見地から耐久性に問題がある老朽化した橋などを撤去・改修する動きがある。厚東川1期導水路の厚東川水路橋が再来年撤去されることとなったのは、河川敷に建つ老朽化した橋脚も一因である。道路橋でも多くの橋脚を持つ琴川橋が問題視され、新しい橋の供用開始後は撤去されることになっている。

この水道橋に関する情報は[2]にも掲載している。
《 NTT回線ケーブル橋(仮称)》
橋ネタが揃ったついでにこの回線を運ぶ橋も記事化しておいた。
緑橋と真締川水管橋の間にこのような薄緑色の鋼橋が架かっている。


橋は鋼製トラス構造で、真締川水管橋と同様河川敷に橋脚は存在しない。長方形の断面をした鞘管のようなものが載せられている。

水管橋と同様、一度設置すればそれほど頻繁なメンテナンスが要る構造物でもないらしい。
左岸側の鋼橋部材にはツタが絡みついていた。


NTTの回線ケーブルなどと安易に書いたが、近くにNTT営業所があることと外観の形状から推測しただけである。違っていたら一斉に修正しなければなるまい…^^;[3]
出典および編集追記:

1.「宇部の水道」(宇部市水道局)p.161

2.「FB|2015/7/22のタイムライン(要ログイン)

3. 上記[1]において「昭和5〜6年頃本管の45°ベンドが外れて水を噴いた…すぐ上に電話ケーブルが通っていたので修復に大変慌てた」という修繕担当者の談話が記載されている。このことから以前は水道管の上を通していたものを後年緑橋の下流側へ移動し架け替えたものと思われる。

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