島1丁目の生活道【4】

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(「島1丁目の生活道【3】」の続き)
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== 数分間ほど郷土資料館の敷地で撮影中… ==

郷土資料館には立ち寄らなかった。昔は担当者が常駐して閉館日以外いつでも観覧できたが、今は教育委員会の入っている旧図書館の事務所へ申し出る必要がある。面倒くさいし気兼ねだから自重して敷地内の物件だけ撮影した。[1]
しかしカテゴリ違いになるのでその写真は割愛することとして…本題に戻ろう。

再び門扉と塀の間をすり抜けてM地点の分岐へ戻ってきた。


順当に行けば次はこちら…P地点に向かう路地だ。
しかしそうすると自転車からどんどん遠ざかってしまう。K地点に自転車を留守番させていた。
そこで一旦M地点からK地点へ引き返し自転車を取りに戻った。


そこで、だが…
砂利道で荒れているからと敬遠していたが、押し歩きでいいからJ地点まで歩いておこう。一旦市道まで出てL地点から入り直せば、引き返しコースなしで済むからだ。

《 K→J区間 》
右手にデジカメを構えたまま自転車を押し歩きする。
路地と敷地を隔てる部分は土塀のような様相で、瓦も乗っている本格的なタイプだ。


この石積みは…どうだろう。昔からのものだろうか。
何となく後年による施工のような気がする。


市道との接続部が近くなって路地の折れ点に今まで見かけなかったものを見つけた。


山口県の境界杭である。
どうしてこんなところに…この路地は県所有なのだろうか。


市道島線のJ地点に到着だ。
向こうに見える敷地に釣瓶構造のついた古井戸がある


このJ地点を反対側から撮影したときも同様のものがあることに気付いた。


角に立っている木製電柱、そしてその足元には…


いや、そのミラーの前でポーズを取ってるんじゃなくって…^^;
遊びゴコロはいつでも必要ですよ♪


「県有地」とだけ書かれた古めかしいコンクリート柱だ。
この境界杭は今も有効なんだろうか…


先の「山口県」のコン杭と共に、この生活道部分は県の保有になっているのかも知れない。

この木製電柱も年季が入っている。
87とあるのは1987年の保守点検時のものだろう。少なくとも26年以上この場に立ち尽くしていることになる。


そのまま市道島線を起点方向に下ってL地点に向かった。


市道をちょっと下り、すかさず先ほど見えていたあの白いガードパイプのある分岐のL地点へ自転車を押し歩きした。
《 L→M区間 》
白いガードパイプの目立つ路地。
市道が石畳道を過ぎて島の丘陵部へ向かうとき最初に出会う分岐路として、初めて訪れたときから気付いていた。


ガードパイプ側は家一軒分の高低差、山側は同等程度の石積みだ。
人が通れる程度の幅を確保して造られた路地のようだ。


写真には入っていないが、この路地の撮影を開始するとき初めて地元の住民らしき方に出会った。私が自転車を押し歩きしつつ進攻しようとしたときちょうどこの路地を向こうから歩いて来られるところだった。
このような時は一旦カメラを別の方に向けて関連物件を撮影したり、その場で撮影画像を再生チェックするなどで一旦休止する。ウロウロしていると撮影のために追い立てているようで申し訳ないからだ。

もっとも私がこの狭い路地を進もうとしているのを推し量られたのか、市道へ出るとき軽く会釈をされた。品の良い古風な地区にはそういう方々が住まうようである。

さて自転車を連れて進攻する。
斜面側は古風な石積み、足元はアスファルト舗装、ガードパイプの基礎部分は白っぽいコンクリートという現代風の混成だ。転落防止柵を建てるなら仕方ないかも知れない。


中ほどから先は石積みによって畑になっていた。


畑とは家一軒分の高低差がついている。
元から地山があったところに石積みを築いて内側に切り崩した土砂を入れたのだろうか。


先ほど到達したM地点に到着。
自転車を連れて市道へ迂回した形になる。


クランク状になっているもう一つ先のM地点は郷土資料館方向へ伸びる建築ブロックで、その土台には間知石が見えかけていた。
まるでお豆腐のようなサイコロ状である。


ここを右に曲がり、下っていくのがP地点に向かう路地だ。


この先は市道島2号線へ出ることが分かっている。まだこれですべて調査し尽くしたわけではないので、再びここに自転車を置いて歩くことにした。

(「島1丁目の生活道【5】」へ続く)
出典および編集追記:

1. 教育委員会の事務所が旧図書館の一角に移されたのとほぼ同時期に、郷土資料館の常駐員が廃止された。このため現在では事務所に立ち寄って鍵を開けてもらわなければ見学できない。見学終了後も事務所へ申し出なければならず、以前より不便になったのは確かである。
平日の来館者はもしかすると一人もないかも知れず、そんなところに係員を常駐させるのは経費の無駄だという指摘があったのだろう。私見だが、文化の保持にかかるそんな細かなコストを削るほど市の財政が厳しいのだろうかと思ってしまう。私ならネットへ自由に接続できる環境さえ与えてくれるなら、交通費と行きがけの駄賃程度で常駐員を引き受けても良いのだが…

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