かわいいコックさん

遊びインデックスに戻る

記事作成日:2022/6/6
「6月6日って、やっぱり雨ざーざー降らなければいけない日なんだね。三角定規にもヒビが…」などとある人が言っていた。[1] そしてこの日になると毎年、同じことを思い出す。表題にもあるあのお絵描き歌である。

他にすることを一杯抱えていて決してヒマではないのだが、今日の限定記事としてわざわざ実際に描いて手順も撮影してみた。
《 描き方の再現 》
手順は標準的だが、描かれる線などは勝手にアレンジしている。
〽 棒が一本あったとさ♪
横に棒線を引く。別に直線でなくてもいいだろう。


後で思うにマジックで描けばよかった。鉛筆では分かりづらい。
〽 葉っぱかな♪
葉っぱの形にする。


〽 葉っぱじゃないよ カエルだよ♪
カエルの顔になるように目を描く。


〽 カエルじゃないよ アヒルだよ♪
アヒルを連想させるように顔の輪郭を丸っこく描く。葉っぱを大きく描いたのは、アヒルの嘴にするためだ。


〽 6月6日に 雨ざーざー 降ってきて♪[2]
「かわいいコックさん」の中核的部分。6月6日の「6」を2つ描いて手とする。


右側の6は裏返しに描くのが正式である。だけどそれでは6月6日にならないので、わざと66並びに描いてみた。

「雨ざーざー降ってきて」の部分は、正式には歌うだけで何も描かない。しかしそれだと(実際に描いてみると分かるように)胴体の部分がなくなるので、雨を描くように眉毛と両腰の部分を追加で描いてみた。


〽 三角定規に ヒビ入って♪
二等辺三角形を下向きに描き、真ん中にヒビが入るように垂直二等分線を描く。


三角定規にヒビが入るというよりは、定規のうち直角三角形のものを2つ合わせたような格好である。
〽 あんパン2つ 豆3つ♪
あんパン2つで耳を、豆3つで服のボタンを描く。

〽 コッペパン2つ くださいな♪
2つの楕円を三角定規の真下にくっつけて描いて両足にする。


〽 あっという間に かわいいコックさん♪
コックさんになるように背の高い帽子を描いて完成。


ここで描いていた人物がコックさんであることが判明する。歌の中にあんぱんやコッペパンが登場することから、ベーカリーのコックさんだろうか。
最初にカエルと思わせて顔をアヒルにしたことから、アヒルのコックさんということにしておこう。
《 幼少期からの想い出 》
恐らく描く手順をテレビでやっていたし、自分でも紙に描いたことがあると思う。大人になって実際に描きはしなくても歌だけは覚えている。そして歌にでてくる6月6日にインパクトがあり、最近では何故か毎年この日になるとかわいいコックさんを思い出す。

上の手順では、わざと標準的でない方法で描いた。これも今に始まったことではなく、子どもの頃からふざけてわざと普通からは外れた方法で描き、話し、振る舞っていた。「かわいいコックさん」であれば、棒を一本引いて葉っぱにして…を歌の通りに描きながらもおかしな場所に描いて「コックさんとは似ても似つかぬシロモノが出来上がった」と描画結果を見て人を笑わせるのである。
【 新しい文化を取り入れるための四つの過程 】
このプロセスは、実は文化の修得手法として象徴的である。かわいいコックさんを例に取れば、最初は教えられた通りを模倣して描く。数回繰り返して上手に描けるようになる。そこで”不連続なイベント”が起きる。

即ち描いた完成品に飽き足りず批判的な目で見る。あるいはデフォルメしたり改造したいと思い始める。それを土台に、オリジナルから派生したものを造り上げる…

端的に言えば、この過程は遭遇・模倣・批判・発展と言い換えることができる。昔からよく言われる”起承転結”の概念に些か近い。初めて接した考え方やしきたりを自分なりに理解し消化していく過程に共通していると気付いたのは、高校生が大学生の頃だった。いつかは分からないが日記に書いた記憶がある。

話は大袈裟になるが、遙か昔から脈々と受け継がれているあらゆる種の文化は、この四つの過程を経てより高度なものに昇華されると信じている。
自分にとって新しい情報に出会い(遭遇)、
その情報を自分の中で整理して同じことを考え(模倣)、
その手法は真に最適なものなのかと自問し(批判)、
より最適化された合理的な情報に昇華させる(発展)
…ということである。
《 商標登録について 》
「かわいいコックさん」という名称やイラストは、株式会社オムテモワンが商標登録している。このイラストを育てて商品化することを意図するためであり、第三者が歌ったりイラストを描くことに制限を加える意図はまったくないことが商標につきましてのページで謳われている。
出典および編集追記:

1.「FBタイムライン|2022/6/6の投稿

2. この部分だけ歌詞のテンポがイレギュラーである。「六月六日のさんかんび 雨ざあざあふってきて」がオリジナルだったが、お絵描き唄として幼児には分かりにくいということで変更されている。「Wikipedia - かわいいコックさん」を参照。

トップに戻る