好奇心満載の野ウサギが野山を駆けめぐる…

宇部マニアックス
カテゴリ
更新履歴

(更新履歴の全表示および過去の更新履歴は こちら

お知らせ
「デジタル小字絵図」を作成しています
先月末、コラム Vol.108題材として紹介した妻崎駅の追加写真を撮りに行ったとき、周辺にある既知の物件の写真も撮り直してきました。それらは昔ながらの地名が観察できる点で共通しています。小字(こあざ)と呼ばれるそれらを地図上に重ね描きした資料が小字絵図であり、過去に資料の閲覧とカメラ接写の申請を行っていて手元に市内殆どの地区のデータがあります。

住居表示化が進んだ現在では、小字は一部が自治会の通称名などに遺る程度で殆ど表に出てきません。しかし平成以前の書籍にはよく見られ、殊に昭和中期以前の史料では所在地として普通に書かれているので、小字が現在のどの辺りを示すのか理解していなければ場所が分からない事態がでてきます。このため郷土関連の歴史を紐解くにあたっては参照頻度の高い客観資料と言えます。

小字絵図は閲覧申請を要する郷土資料なので、いつでも簡単に見ることはできません。更に一枚モノの青焼きなので閲覧も大変です。そこで過去に採取した接写画像から地理院地図の上載せ機能を使って各地区の小字絵図をデジタル化する取り組みを行っています。現在は最近訪れた原地区周辺の絵図をデジタル変換する作業を行っています。

これは最近始めたものではなく、過去に沖宇部・中宇部・小串エリアの変換を終えています。重要度が高いことは分かっていますが、作業にもの凄い根気が要ります。小字絵図を表示させて字境界を実線で描き、小字名を書き込みます。3日くらい前から始めて延べ8時間くらいかかってまだ東須恵の原地区周辺が書き上がっただけです。そこから出力させた画像データを載せておきます。


上載せデータは geojson ファイルに保存されます。これは座標や図形を数値に変換したテキストデータで、作成に手間がかかってもファイルサイズは極めて軽量です。市道の総括記事でも経路の表現に使っています。

記録された geojson ファイルを地理院地図にドラッグ&ドロップすれば、すぐに小字絵図が再現されます。更にこれを携行可能なマップや小冊子に印刷することも考えています。作成し始めて中途にすると次回再開するとき何処までやったか分からなくなるので、現在着手している大字東須恵は最低限仕上げます。殆どの人には役に立ちませんが、郷土題材を深く掘り下げたい人々にとって「待ち望まれていた客観資料」となることを目標にしています。

(完全なお知らせ履歴は こちら

総合アクセス数 本日 本日のアクセス数 昨日 昨日のアクセス数


コンセプト / プロフィール / 運用ポリシー / 守って頂きたいこと / リンク集 / お問い合わせ