《 概要 》
山野カテゴリは物件を構成する10の主要カテゴリの一つである。現在のところこのカテゴリに収録されている主要なセクションは以下の通りである。
山岳、市外、造成地、里山
セクションと同様、山岳カテゴリは収録画像枚数が2番目に少ないカテゴリである。初期には山岳カテゴリのみで配下には山岳名を冠したセクションを置いていた。市内物件を中心に収録する方針を固めてからは、山岳以外の低い山なども収録する里山セクションを追加し、カテゴリ名を山野に変更した上で市外にある山地などを分離している。【 テーマカラー 】
山野カテゴリのテーマカラーを緑色と定めている。この色である。■そのまま山野をイメージする色彩を採用している。
【 近接するカテゴリとセクション 】
登山経路を収録するとき道路カテゴリとの境目を何処に設定するかが問題となる。現在のところ特定の山を訪れる目的の登山道は該当する山岳セクションに含め、溜め池など他の物件にも到達できる経路であったり認定市道となっているものは道路カテゴリに含めている。例えば中山観音廣福寺より北へ縦走して霜降山へ至る登山道白岩公園コースは、同じ経路で白岩公園や門前池にも至ることから道路カテゴリの里道セクションに含めている。
里山のような低い山で区域全体が公園となっている鍋倉山のような場合、公園カテゴリの市管理公園と史跡カテゴリの宮地嶽神社と重複する。実際には公園としての標識柱がないため、神社に係るものは史跡カテゴリに、それ以外の現地にある祠や景観を収録した画像は里山セクションに含めている。
《 主要な物件と観察ポイント 》
登山は代表的なアウトドアスポーツであり、物件を定義する以前に写真撮影も全く普通に受け入れられることは疑いない。ただし従来の観念による登山では対象となる山があまりにも少なく、継続して愉しむには概念をある程度拡張することが必要になる。
【 山岳 】
画像分類上での山岳セクションの定義は、地理院地図に名称と標高が記載されている山を指す。写真は棚井地区から眺めた霜降山。
山の高さや一般人に現在も登られているかは関係しない。例えば黒岩山や青岳は山頂に至る道は現存するものの、実際に登る人は殆ど居ない。
霜降岳の東側には標高150mを超えて国土地理院の三角点が設置されている単独峰がいくつか存在する。しかし名称が明らかではないので今のところ山岳物件とみなされていないし登山もされていない。このような三角点を何処で扱うかは(常に山地へあるとも限らないため)明確になっていない。
【 市外 】
市外にある山岳と山野に該当する物件を収録している。秋吉台や於福の東にある緑ヶ丘での撮影はここに収録されている。【 造成地 】
造成地は暫定セクションであり、近年の宅地造成などの変化を記録する目的で新設された。造成地に何が建設されるかを問わずに所在地の小字名を元に収録している。住居表示区域にあるものは殆どが既存の建物を取り壊した上での造成となるので、建物カテゴリの再開発セクションに含めている。【 里山 】
里山セクションでは山岳に該当しない低い山や丘陵部を収録する。船岩のような山としての名前がなく著名な岩のみ存在するような場合も含まれる。
同様に吉部と万倉の大岩郷も里山セクションに含めている。
《 撮影の優先順位 》
海岸と同様、山野は景観が大きく変化する可能性が小さく、撮影の優先順位はもっとも低い。一通りの山岳の写真を撮るにあたっては、遠景では光量の多い晴天時、山中では光が適度に分散する薄曇りの日に行われる。《 取り組みを要する課題 》
殆どが地形解析関連であるが、いくつか異なる分野の問題もある。【 改変された山野の初期状態解析 】
後年登山道が建設された山岳を除いて、それ以外の無数の山が最初期の状態とあまり変化していないと考えられる。代表的な例として小羽山地区の昔の地形解析がある。昭和40年代後期から始まった小羽山団地造成で昔の地形が殆ど遺っておらず、初期の地形は造成前の地図でしか確認できない。
小羽山地区に隣接する川上地区では、高日山と堂山の2つが採石業務で全部喪われており、昔はどのような景観だったか地理院地図の等高線データなどを元に3D復元できる可能性がある。
【 三角点の位置把握 】
地理院地図では名称が明記されていない三角点をもつ単独峰がいくつも存在する。三角点の管理上現地まで到達する登山道が存在する筈だが、山中に入るリスクもあって実行されていない。三角点それ自体は山野だけでなく工場の敷地内や民間の建物の屋上にも存在する。それらは当然ながら現地確認されていない。
海浜近くにあるいくつかの三角点は、地理院地図に記載がありながら存在が確認されていない。
《 関連リンク 》
出典および編集追記:
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