道路カテゴリ

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記事作成日:2022/4/1
最終編集日:2022/4/26
ここでは、物件を撮影した画像(動画を含む)を区分する道路カテゴリについて記述している。
《 概要 》
道路カテゴリは物件を構成する10の主要カテゴリの一つである。現在のところ道路カテゴリに収録されている主要なセクションは以下の通りである。
国道、県道、市道、その他の車道、里道
以上のセクションは、2010年代中頃に里道セクションが追加されてから変わっていない。最初に造られたのは利水カテゴリであるが、道路カテゴリの成立はこれに次いで早い。ホームページでは慣習的に国道から順に a〜e のアルファベットで区分していて、画像分類とホームページのセクション分類が一致する数少ない例である。
【 テーマカラー 】
道路カテゴリのテーマカラーを赤色と定めている。この色である。

多くの地図で国道が赤で記載されていることと、里道の別称が赤線であることに依る。
【 近接するカテゴリとセクション 】
公園カテゴリと山野カテゴリに近接する画像がある。ときわ公園の周遊園路や恩田運動公園の駐車場までの経路のように車が往来可能な道でも公園に付随するものは、認定市道などを除いて公園カテゴリに含めている。ただし園内を通過する市道は道路カテゴリの市道セクションに分類している。

里山へ分け入る里道は、登山道との区分が困難である。現状では山野以外の溜め池など別の場所にも到達可能な経路は、当該地区に存在する里道セクションとしているが、行き先が山野や山岳に限定される経路は山野カテゴリの該当する山への登山道としている。

新天町や銀天街のようなアーケード内を通る道は市道へ分類しているが、撮影された画像の大半は商店街の記録の意味合いが強い。そこで建物カテゴリ配下に商店街セクションを新規作成し、新天町と銀天街は該当する認定市道(市道新天町線と市道銀天街三炭町線)からアーケード内にある店舗を主体に撮影した画像を移動した。特定の店舗撮影を意図しないアーケード街の撮影は従来通り市道セクションに含めている。
《 主要な物件と観察ポイント 》
一般的な物件が特定場所にある点の要素をもつのに対し、道路や鉄道、工業用水道などは線の二次元的要素をもつ。沿線にある橋やトンネルといった構造物、道路自体の持つ特殊な線形や急坂、峠が物件として興味をもたれる。

河川や利水カテゴリの中の工業用水道、鉄道も二次元的要素を持つが、観察する人が一般に往来可能である点で道路と鉄道カテゴリは特に他物件を内包するコンテナーとしての要素が強い。

頻度は高くないが道路そのものが物件としての題材を持つこともある。道路改良工事で全く新規に道路が建設されたり、既存の道路を拡幅することで大きく形が変わるような場合、時間をかけて刻々と変化していく。このような物件は、建物の新規建設と同様に継続監視対象として変化が終了する(工事が竣工する)まで継続的に撮影される。

他のどんな物件を検証するにもそこへ到達する経路が必要であり、歴史的には各物件のアクセス路も含めて記録する必要上から各種道路が撮影され道路カテゴリが設定された。
【 国道 】
国道に路線名はなく管理番号のみである。市内を通過する路線は2号、190号、490号のみであり、このうち490号は県管理である。

初期は撮影枚数が少なかったため単一フォルダへ格納していたが、枚数が増加してからは起点から順に適宜区割りしてサブフォルダを作成している。沿線にある付帯的な物件や特筆すべき峠などは、該当する区間内にサブフォルダを作って保存している。
市境および設置標識は市内エリアに含めているが、市外区間はすべて該当する自治体名を冠した別フォルダへ入れている。

大規模な道路改良により景観が大きく変わるものは継続監視対象としている。現在のところ道路改良サブフォルダを作成して一時的に保存している。竣工して変化が止まった時点で最終形を当該路線のルートに置き、工事中および着工前を撮った画像は該当するサブフォルダに移動する予定である。この処理は県道や市道についても同様である。
【 県道 】
国道と同様に路線番号のフォルダを作成し、撮影枚数が多いものは適宜区割りしている。市外にあるものは路線番号別のサブフォルダを作成している。

道路改良などで特定区間が市道へ格下げされた場合、市道認定され路線名が確定した時点で当該区間にあるすべての画像を市道フォルダへ移動している。
【 市道 】
市道セクションは道路カテゴリの中でもっとも撮影枚数が多い。早い時期から路線番号と路線名を元にしたサブフォルダが作成され、更に画像枚数が増えてからは路線番号ごとの細分類も行っている。路線番号はうべ情報マップに記載されたものに準拠しているが、認定市道の4区分は整理上任意に付与されたものである。

市道に接続する里道なども当該路線に含めているものがある。撮影枚数が多くなったものは該当地区にある里道へ移動している。
【 その他の車道 】
上記以外の乗用車向け道路をまとめている。高速道路、湾岸道路のような高規格道路や県管理の港湾周辺の道路などが含まれる。

高規格道路では構造物そのものが巨大になることが多く、壮大な景観を呈する物件が多い。栄川運河橋は秀麗なフォルムも相俟って実際の通行よりも離れた場所からの景観が題材となる。


2012年より山口宇部有料道路が無料化されたことで、すべての画像を県道6号に移動している。また、2022年に農林の管轄であった道路が市道へ格下げされたため、該当する路線を認定市道へ移動している。
【 里道 】
里道セクションには上記以外の道路や生活道路、地区道などが含まれる。一部の枝道は認定市道のサブフォルダへ入れているものもある。いわゆる法定外公共物の記録が主眼なので、一個人や私企業の通路といった私道は含まれない。しかし判断がつきづらく記録しているものや承諾を得て通行し記録した画像も一部含まれる。

それほど延長がない里道が殆どなので、市内では地区(旧校区)ごとにサブフォルダを作成し、更に所在地ごとに小分類している。この小分類には住居表示の町名またはそれ以前に使われていた小字名を用いている。
写真は恩田地区にある古い路地で、字影堀に分類されている。


山陽道(西国街道)千林尼の石畳道のように複数の地区を跨ぐ著名な道は、現在のところ地区に分割して収録している。林道に準じてその他の車道へ移動するかも知れない。
《 必要な客観資料 》
関連設備について自学自習したり情報収集可能な資料を挙げる。
【 地図 】
新規に造られた道や道路改良で線形が変わった状況を調べるには、地理院地図の年代毎の航空映像が必須である。特に古い年代の状況を知るには単写真やスタンフォード地図が参考になる。

車の通行可能な道路を調べるには、Google sv が有効である。ただし一定期間ごとに更新されるため以前のバージョンを閲覧する方法については調べられていない。
《 未解明の課題 》
車の往来可能な道路自体が近代の構造物であるため、未解決問題の殆どが現在は往来需要がない古道に集まっている。

昭和40年代頃からのモータリゼーション隆盛で山が切り拓かれ多くの里道が車の通行可能な道路となった。この裏で上書きされ経路がなくなった道路が多い。全く異なる場所に新しい道路が建設された場合は、一番奥の田畑まではアクセス路として遺っている。

東岐波白岸付近は山口宇部有料道路の建設や山陽自動車道、市道請川王子線の建設で数回にわたって広い範囲で手が加わり昔の道が殆ど分からなくなっている。
キャプチャ画像は昭和39年度版航空映像をベースに、昭和49年度版を透過度20%で重ねた映像。


山口宇部有料道路の建設で道路より西側にあった道が分断され分からなくなっている。地理院地図からも山道が消されており、どの程度遺っているかは全く分かっていない。
出典および編集追記:

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