写真は地区道の途中からフェンス越しに撮影。
1号配水池は市水道局の第5期拡張工事で造られ、当初は5号配水池と呼ばれていた。諸元は以下の通り。[1]
種別 | 諸元 | 有効容量 |
---|---|---|
1号 | 幅41.9m、長さ39.1m、有効深4.0m | 6,000m3 |
場所は3号配水塔のあるエリアより少し中山浄水場寄りになる。
配水池内を市道藤曲門前線が通っている。
南から進んだとき1号配水池に沿って更に高台へ上がる道がある。この道は行き止まりの地区道である。
行き止まりだが配水池を高所から見下ろすことができる。
この辺りはかつて東桃山地区の中で住宅地のあるほぼ最高地点になる。
撮影日は天気こそ良かったが風が強く、高台はとても寒かった。
1号配水池に限らず関連施設すべては有刺鉄線付きネットフェンスで囲障されている。
このため網目にレンズを押し込み撮影を試みると、どうしてもアングルが制限されてしまう。
フェンスの上部は有刺鉄線状態なので、両手を掲げてその間からカメラを入れれば障害はなくなる。代わりにそれではファインダーを覗けなくなってしまう。まあ、現役設備なのですぐ形を変えてしまう可能性はない。あまりこだわらず撮れる範囲で撮影した。普通にカメラを構えているだけでもテロリストではないかと疑念の目で見られかねないので。
フェンスの東の端から撮影。
全体は入りきらない。正方形の芝生が見えるだけなのでさほど興味を呼ぶものでもない。
諸元でも外観でも分かるように1号配水池はほぼ正方形に近い形をしている。飲用に適する浄水を貯留する水槽なので当然ながら明白な開口部はなく雨水や異物が中に入らないようになっている筈だ。
内部の構造がどのようになっているかは分からない。ただ、ドーム状の屋根を持つ3号配水池などとは違って上部がフラットで芝生状になっているので内部に屋根を支える柱が何ヶ所かあるだろう。大量に雨が降れば天井部分の荷重も相当なものになるからだ。
正方形の芝生エリアのコーナーには点検用と思われる桝蓋がみられる。中は…どうなっているかはもちろん分からない。防錆加工された鉄梯子が降りていてすぐ下はズドーンと水深5mの水槽になっているか、あるいは二重構造になっていて外周に点検通路があってその内側が水槽なのか…
再び地区道を下って正面へ移動する。
1号配水池の正面には銘板入りの門柱が設置されている。
門柱はフェンスの外側に設置されている。
重厚なコンクリート柱に白い表札のような銘板が埋め込まれていた。
表記は至ってシンプルで宇部市水道局 桃山配水池となっていた。
1号、2号などの種別は書かれていない。
しかし築造当時のものが分かる銘板がフェンス越しに監視廊の入口右側に見える。接近できないのでズーム撮影のみである。
五号配水池と明記され、これが第5期の拡張事業で造られたこと、竣工年月や施工業者名も明記されていた。[2]
中山浄水場に向いて撮影。
先には2号配水池がある。浄水場自体はこの先の集落の更に北側でここからは見えない。
1号配水池は現役だが、あの入口から内部を見学できるようになる可能性は甚だ薄い。この記事は総括のみでこれ以上追記される可能性はないだろう。
出典および編集追記:
1.「宇部の水道」(宇部市水道局)p.281, 291
2. 本記事を書くにあたって桃山配水池について親父に尋ねたところ施工に携わっていたらしいことが確認できた。
もしかすると内部の構造など詳細を聞き取れるかも知れない。
1.「宇部の水道」(宇部市水道局)p.281, 291
2. 本記事を書くにあたって桃山配水池について親父に尋ねたところ施工に携わっていたらしいことが確認できた。
もしかすると内部の構造など詳細を聞き取れるかも知れない。