宇部市総合福祉会館

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記事作成日:2024/8/11
最終編集日:2024/8/15
情報この記事は対象物件の変化(消滅)が予測されるため、編集追記を前提に公開されています。変化が止まったときこのタグは除去されます。

宇部市総合福祉会館は、琴芝町4丁目にある市民福祉のための諸団体の活動を支援することを目的とする建物である。
写真は前面道路の市道琴芝町線からの撮影。


位置図を示す。


市内で活動する任意団体などの拠点となる建物は複数あるが、その中でも知名度が高い。正式名称が長いからか一般には福祉会館と呼ばれる。この総括記事でも以下特段の断りがない限り福祉会館と表記する。一般事項は市のホームページに記載がある[1]ので、ここでは補完的な内容と写真のみ掲載する。
《 外構 》
食堂寄りから見た玄関付近。


食堂の前にある植え込みに徳沢の森と刻まれた石碑が据えられている。
昭和49年1月の設置。


類似するものとして、勤労青少年会館のある宮大路公園の星出の森が想起される。福祉会館の建設など功労のあった人物に由来するのかも知れないが、まだ調べられていない。

玄関左側の植え込みには福祉会館の石碑があるが、灌木が伸びすぎていて文字が読みづらい。


定礎には昭和48年と刻まれている。
【 建物の外観 】
玄関上部にみられる階段・エレベーター塔の部分。
緑青の現れた文字に経年変化を感じる。


一面に色調の異なる2色のタイルが貼られている。この仕様は勤労青少年会館や県の保健センターに類似している。近年の公共建築物にはこのようなタイルが貼られることは殆どない。

建物は4階建てで、階段とエレベーターのある部分はやや高くなっている。隣接する多世代交流センターとは連絡通路で繋がっている。
外からでは観察しづらいが、主塔の西側にあるコンクリート製の特徴的な柱がみられる。


前面の柱部分は建物の躯体の一部であるが、屋上側にある柱は建物の機能には貢献していない。同じ高さに揃えたのはデザイン性を考慮したものだろうか。
《 本館 》
玄関入口の様子。


人が立つと開くセンサー式自動ドアであり、入口の位置が分かるように常時2音階で構成されるチャイムが鳴っている。以前は旧市役所庁舎をはじめ多くの施設玄関に取り入れられていたが、現在はあまり見かけなくなった。

入ってすぐ右側に警備員の宿直室があり、時間外に対応する。
同じ側の壁に4階建ての部屋割りプレートがある。


福祉会館には各階にイメージカラーがあり、1階は黄色、2階は緑色、3階はピンク、4階はブルーが対応する。階段を登り切って各階に到達したときの階数表示がこの色で示されている。1階は福祉会館の管理者向けの事務所などに使われている。案内プレートには描かれていないが、どの階も西側は隣接する多世代交流センターとの連絡通路がある。

2階のボランティア交流ホール(大)の内部。


最終編集日時点ですべての会議室などが画像採取されているわけではない。
《 食堂 》
福祉会館には食堂があり、本館の東側に平屋として存在する。出入口は屋外に面したものと館内からのものがある。
写真は玄関横の入口。


館内からの入口左側に昔ながらの食品サンプルが展示されていて、食べたいものをみて食券を買い求めるスタイルである。メニューはうどん、ラーメン、焼きそば、丼物など一般の需要がある種類は一通り揃っており、まさに昭和期の大衆食堂と言える。

近年の食事処はラーメンやうどんはほぼ完全に分化しており、同じ場所を訪れながらもその日の気分次第で好きなものを食べられる点で利用価値が高い。値段も庶民的でボリュームも結構あって満足感がある。このように食堂が存在する市内の公共施設としては、他に県合同庁舎、県警察署、市交通局、市水道局がある。
建設中の市役所2期棟の2階に食堂が予定されている
《 イベント 》
福祉会館の駐車場と館内を舞台にした福祉まつりが毎年開催されている。
写真は2023年度開催時の様子。


屋外の駐車場ではバザーや物品販売のテントが並び、館内は1階と2階が展示会場となった。後述する理由で、2024年度が最後の開催となる予定。
《 今後起こる変化 》
福祉会館は2024年度末(令和7年3月末)での廃止が確定している。老朽化が進んでいること、コストを投じて耐震補強を行うより固定資産税やメンテナンス費用のかからない形での処分が妥当という判断によるものである。
写真は玄関付近に掲示されている閉館の案内。


旧市立図書館、勤労青少年会館と共に同種の理由による廃止が市議会を通過しており、老朽化は経年変化によるものが否めないとして耐震基準を満たすか否かの検査が実施されているかは分からない。

廃止後は隣接する多世代交流センターに機能移転し、福祉会館は取り壊される。既に福祉会館に活動拠点を持つ任意団体などには、多世代交流センターにある会議室などの割り当てが案内されている。令和6年度末までは利用可能なのだが、壊れた空調が修理されないのをはじめとして切れた蛍光灯も交換されないなどの問題も起きている。

跡地をどう活用するか、民間に売却するのかなどはまだ分かっていない。現状は福祉会館と多世代交流センターで何かの会合が行われるたびに駐車場がすぐ満杯になってクルマを停める場所がない問題を抱えているので、単純に駐車場を拡げるかも知れない。
《 個人的関わり 》
幼少期や学生時代など特別な用事がなく、訪れた回数は少ない。

注意以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。

【 近年の関わり 】
総括記事向けの写真撮影を含めて、福祉会館との関わりは2023年からと比較的新しい。これは新川歴史研究会の高良氏が音響セッティングなどで参画していることと、同年中に2024年度末での廃館が確定したからである。2023年の福祉まつりでは施設管理者に依頼し、屋上からの撮影を行った。

2024年7月25日には高良氏の勧めもあって初めて福祉会館の食堂を利用した。この食堂も今年度内と分かっているので、注文した商品が来るまで担当者の承諾を得て食堂のメニューや食品サンプルなどを撮影している。これは旧市役所庁舎3階西側にあった食堂の撮影以来であった。

2024年度の福祉まつりが最後となるので、盛大なものとなるように催し物や展示などについて参画を予定している。
出典および編集追記:

1.「宇部市総合福祉会館|宇部市
廃止が確定しているため、上記リンク先は2025年3月末以降は閲覧不可能となる見込み。

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