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恩田小学校グラウンドの南端に昔からの古い木造平屋の倉庫がある。南門前から西通用口に向かうシングルトラックの小道からも見える。
市道恩田小学校線を走破後、昔の面影が殆どない今でも何か遺っているものはないだろうかと周囲を観察していてまだ当時のままの姿を保っていることに気づいた。
最初に気づいたのは去年5月のことで、この日グラウンドでは子どもたちが野球の練習をしていて、指導している保護者も数人いた。南門は開放されていてカメラを持って構造物の写真を撮っている私が不審者とみなされる可能性は薄いと思ったので、開いている南門から堂々とグラウンドに入った。
(子ども目当ての変質者と間違われないように極力人物が写り込まないようアングルに配慮している)
まだ健在だった。
体育で用いられる器具の倉庫である。
鉄棒や砂場と共に、この木造倉庫は私たちが在学する以前からあった。
倉庫に何が格納されているかは開けてみなくても分かる。運動会のとき使われる玉入れの籠やテントの支柱などの大物だ。普段の体育の授業ではあまり使われないものや嵩張るものが仕舞い込まれている。
運動会が近づくと、練習のために器具庫から道具が取り出される。設営や片付けで何度も中に入ったことがある。
正面出入口に取り付けられた大きなスピーカー。
これも運動会のときなどのために設置されたものだろう。現在も使われているかどうかは分からない。
側面から撮影。
器具庫にしては立派な造りだ。学校から木造校舎が殆ど消えた今、このような木造平屋の器具庫も絶滅危惧種である。
(手前の差し掛け部分にはライン引き用の消石灰の袋が入っているようだ)
裏側に回り込んだ。
一部の壁板が破損している。もっとも修繕される以前に解体されてしまうのではないか心配だ。
体育館を背にして遠くから撮影している。
器具庫もだが、運動場の端に埋め込まれた廃タイヤ、その手前の灌木などいずれも昔のままだ。
最初に一連の写真を撮った去年(2011年)5月の段階では、この器具庫の他にカマボコ屋根の体育館やプール、更衣室も私の幼少期から同じ形で存在していた。
しかし体育館は老朽化が酷いせいか、部分的な耐震補強工事では対処しきれず取り壊され、新しく造られることで昔の姿を消した。
(中庭にあった虹の池、夢の砂山、角柱・角錐などの学習用オブジェ、カブドガニの池、アヒル小屋、ごみ焼却炉などは撤去されてかなりの年月が経っている)
昔の体育館がなくなったことでこの木造平屋の器具倉庫も取り壊しが心配されたが、この4月に再訪したところ破損していた壁板が補修されているのを確認できた。
割れかけていた波板も新しいものに交換されていた。
一連の修繕から、この器具庫はまだまだこれから先も現役で使われ続けてくれそうである。古きを今に伝える一つの財産とも言えるだろう。
