写真は市道栄町線から撮影したオフィス。
※注: 移転したため地図は非表示にしています。
当該オフィスは上記地図で示される通り、琴芝町1丁目エステート・ミトC棟2階の中央の一室にある。エステート・ミトは市道を挟んで真向かいに位置する県総合庁舎の建物と同様なレンガの外装をもつ建物群として知られる。
オフィスときわは通称名であり、正式名称は看板に掲げられている通り 不動産&行政書士 オフィスときわ である。一般事項についてはホームページ[a1]ないしは運営管理しているFacebookページ(→関連記事リンク)を参照されたい。以下は、当サイトの管理者によるまったく恣意的な記述である。
《 概要 》
オフィスときわは一般的には不動産取扱業にみられる事務所の形態をもつが、新規に開設されただけに従来タイプの不動産仲介の事務所とは異なる立地形態やコンセプトをもつ。不動産会社の事務所と言えば、交通量の多い公道に面した一階に存在し、事務所の外壁やガラス窓に取り扱い物件の紙をびっしり貼るといったイメージがある。同種の営業手法は現在も見られるが、取り扱い物件数の多さを誇示する宣伝効果はあるものの、変動がある都度貼り替える手間が要るほか、物件を探す顧客側も現地へ足を運んで物件一覧を探す手間が要るし、特定のエリアへ条件を絞り込んで探すのが難しいデメリットがあった。オフィスときわでは当初からその方法をとらず、一連のデータを自前のホームページ[a1]へデータベースとして保持し、条件指定して検索できる方法を採っている。場所や時間に制約されず希望の物件をネット上で探す傾向に対応している。
不動産の個別物件を印刷し壁面などに貼り付ける方式からの脱却は、オフィス内を始めとするイメージアップにも大きく貢献している。
出入口から撮影したオフィス内部の様子。
レンガ色を基調とした内装に統一され、壁には取扱物件などの掲示物がみられない。このため不動産関連の事務所ながら喫茶店のような空間を醸し出している。 商談用のテーブルは6人相当が着席できる広さがある。
市道に面して掲示している看板にある不動産&行政書士の営業に限定するならテーブルは4人程度が座れれば足りるしカウンターも不要だろう。敢えて一見冗長に思える設備を整えているのは、後述するように交通の便の良いオフィスの立地を活かして定例業務外にセミナー開催などの場としての活用を予定しているからである。上の写真では右側に椅子だけが写っているが、出入口のすぐ横に3人程度が座れるカウンターがあり、ちょっとしたパブのような空間となっている。そこにはノートPCが置かれており、通常時はYouTube上に著作権フリーで公開されているBGMを流している。セミナーを行う場合は、6人掛けテーブルの奥に置かれている液晶ディスプレイにノートPCを接続することで最大10人程度が一度に押しかけてのプレゼンも可能である。
一般に不動産業は平日の水曜日が定休日となっているが、オフィスときわは個人業態のため水曜日も店を開けている。オフィスの出入口が2階にあるため、閉店時および取り込み中は外から見て分かるようにCLOSEの札が掲げられる。
商品配送を伴う個人営業の店舗でもよくあることだが、営業日および時間帯によっては出張や短期外出によりCLOSEになる。オフィスで顧客と商談を行っている間も来訪者が重なってしまわないようにCLOSE札が掲げられる。アポイントを取ってオフィスときわを訪れる場合、先行してCLOSEになっているが、階段を上がると出入口の扉に予約済みであることの札が掲げられる。
【 特に注力している分野 】
オフィスときわではペット共存型の物件取り扱いに注力している。ペット飼育が不可なために集合住宅への選択肢が著しく狭められている居住希望者の潜在的需要を見込んでのことである。ペットとして選択率が高い犬とネコに関しては、吠え声がうるさい、知らない人に噛み付く、糞が臭い、泥の足で車のボンネットに足跡を付けるなど住民トラブルの原因になりやすい。部屋飼いした場合でも畳や柱などの損傷が問題となるため、賃貸物件ではペットの飼育不可を課している事例は多い。不特定多数が入居する公営住宅では現在でもあらゆる種類のペット飼育が不可であるが、内密に飼育する例は後を絶たない。発覚しても著しい問題を起こしていなければ、当該個体のみ寿命を全うするまでは黙認するようなケースが目立つ。
昭和中後期から平成初期にかけてペットは単に「動物」という位置づけで扱われていたが、現代ではペットは単なる動物ではなく家族の一員とみなす考え方が主流である。高齢者を含めた独り暮らしでもペットの存在は心理的ケアに貢献していると考えられるのだが、そういった人々は意向に沿う物件を借りることが難しかった。都心部では既にペット同居を前提とした集合住宅が一般化しつつあり、ペットを飼っている入居者同士のコミュニティスペースやペットの共同遊び場など設備が整っている。
市内ではまだそこまで至っていないが、オフィスときわでは貸したい側の大家の意見、ペットと暮らしたい入居希望者の責任範囲を明瞭にすることで、ペット同居専用ではない既存の物件でも安心してペットと住める環境の提供をサポートしている。ペットを飼いたい人とペットを好まない人の双方が納得し快適に暮らせる環境作りは、今後の賃貸物件の大きな課題となる。このためにはペット飼い主の意向を理解することもだが、各種ペットの基礎的知識を習得することも重要となる。オフィスときわでは先行して愛玩動物飼養管理士の資格を取得している。[a1]
行政レベルでは、2017年11月にまとめられた宇部市制100周年市民委員会による提言書の中で、都市基盤整備を中核的に論じた第5グループからペット帯同で住みたいという需要に応える形でペット随伴で暮らせる集合住宅についての提言が宇部市長宛になされている。[a2]
【 先行投資している分野 】
不動産物件の仲介と行政書士関連の業務2本立てが主体である。更に今後需要が高まるであろうサービスについても取り組んでおり、そのうちの一つにドローン操縦による空撮がある。不慣れな操縦による事故が多くなってきた最近ではドローン操作も地域により制限が加わるようになり、また場所によっては免許も必要になってきている。しかしドローンを使うことで通常では得られない視座からの撮影や俯瞰が可能となるため、住み慣れた地域を空撮で遺しておきたいという需要を取り込める余地がある。従来ならセスナ機やヘリコプターをチャーターしなければ得られなかった撮影希望に応じられる。まだこれから実績を積む段階だが、既に有資格者とタイアップして実地の撮影ができる環境を整えている。オフィスときわは地元調達型の業務をコンセプトの一つに掲げている。例えば物件のデータベースともなっているホームページ制作は市内に事務所のある会社へ制作依頼している。何か問題が起きたときコンタクトを取るのが容易だからである。いくら安くても遠方企業の場合、すぐにオフィスへ駆けつけて対処してもらうことが困難である。更には地元企業へ発注し繋がりを持つことで相互に良い情報のネットワークが形成され、これは金銭には換えられない価値を持つものとオフィスときわでは考えている。
オフィスときわの看板にはマスコットキャラクターであるハクチョウが描かれているが、このデザインも市内で活躍なさっている漫画家に依頼することで誕生している。可能な限り地元調達することによって、我が街の中でサービスや物とお金そして情報の良い循環が生まれることを重視している。
今後はオフィスときわがアクティヴに営業していることをアピールする効果も含めて、地元の題材に関する記事制作を取り入れる計画がある。本件については宇部マニアックスと連携して賃貸物件のある場所の地名由来に関する小コラム執筆やセミナー開催などが予定されている。
オフィスは通常時間帯の定例業務の他、コアな題材の情報交換を行う場としての活用も考えられている。オフィス入り口に掲げられている札に SECRET BASE と書かれているのはそういった志向を持つ人々が集う秘密基地というコンセプトを込めている。
一般に不動産業はお堅いといったイメージがあり、遊び心の余地が入りづらい分野である。そのような固定観念を打ち砕く新たな試みも取り入れられている。
出典および編集追記:
a1.「FBページ|2008/1/26のタイムライン」
a2.「宇部市制施行100周年市民委員会からの提言書」の提言書本体(PDF:3,433KB)p.47 による。ただしときわ公園内への設置については、風致地区の制約があるため実現は困難という付帯意見があった。なお、名称の「ときわペットマンション」は常盤公園に関するためのネーミングでありオフィスときわとの直接的な関連はない。
(市民委員会にオフィスときわは関わっておらず名称の類似はまったくの偶然である)
a1.「FBページ|2008/1/26のタイムライン」
a2.「宇部市制施行100周年市民委員会からの提言書」の提言書本体(PDF:3,433KB)p.47 による。ただしときわ公園内への設置については、風致地区の制約があるため実現は困難という付帯意見があった。なお、名称の「ときわペットマンション」は常盤公園に関するためのネーミングでありオフィスときわとの直接的な関連はない。
(市民委員会にオフィスときわは関わっておらず名称の類似はまったくの偶然である)
《 関連記事リンク 》
オフィスときわのホームページ。外部ページ: オフィスときわ
Facebookに開設されているページ。
外部ページ: 不動産&行政書士 オフィスときわ
《 個人的関わり 》
以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。 |
《 記事公開後の変化 》
・2018年2月2日にオフィスときわのホームページが正式に公開された。[b1]これに伴い当サイトでも同日に更新履歴で案内している。更に建物カテゴリへインデックスを設け、本記事に設定されていた検索除外規定(noindex,nofollow)を解除して書きかけタグを外した。冒頭に書かれている通り、この総括記事自体は去年の12月末までに作成されていた。・2020年9月をもってエステート・ミトのオフィスときわを閉鎖し、新天町1丁目にオフィス志馬として移転した。C棟2階の該当する区画は暫く移転先の案内が掲示されていたが、後にすぐ次のオーナーが入ってからは外されている。したがって本総括記事は名称を変更した上で作り替える予定。