生雲ダム

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記事作成日:2025/3/29
最終編集日:2025/4/1
生雲(いくも)ダムは、中国電力(株)の所管する発電目的のダムである。
写真は2024年に再訪したときの撮影。
後述する事情により木々越しにしか撮影できていない


位置図を示す。


中国電力が管理する発電目的のダムは県内では他に佐々並川ダムのみである。

ダムは生雲川の下流域、阿武川との合流点に近い位置に存在する。しかし生雲ダムで貯留された水を使って直接ここで発電するのではなく、ダム湖に貯めた水を北西側の阿武川に隧道で導き、長門峡発電所で発電している。ダム湖の水も生雲川の水のみではなく、阿武川の渡川付近で榎谷取入口より採って隧道でダムに導いている。

榎谷取入口から生雲ダムを経て長門峡発電所に至る部分の地理院地図を示す。
水色の点線部分が導水隧道である。


導水隧道は途中やや土被りの薄い地点を通過しており、施工時の竪坑が存在するかも知れないが調べられていない。地図では点線がダム堤体に接続されているが、注水口は生雲ダム湖に接続されていて勢いよく水が流れ込む様子を観察することができる。

堤体上は自由に往来可能である。右岸側にダム管理所と長門峡発電所向けの取水口がある。ダム管理所はかなり大きな建物であるにもかかわらず無人である。1階のトイレは開放されていて、中国自然歩道の散歩などで利用可能。ただし自然歩道は初回訪問時の時点で荒れており通行不可能な案内がされていた。近年は野生動物の出没問題があるため単独での行動は推奨されない。

発電目的のダムなので、河川維持分のみ放流されそれ以外のダム湖水は長門峡発電所向けの隧道に流れている。ダム直下の河床は堤体から観察できるのみで、河床まで降りることは不可能。
初めて生雲ダムを訪れたときのレポート。全5巻。
時系列記事: 生雲ダム【1】(2011/11/27)
出典および編集追記:

1.

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