湯免ダム【4】

インデックスに戻る

(「湯免ダム【3】」の続き)

下からズーム撮影する。
さっき最後に出てきた左岸監査廊の出入口が見えている。


延々と連なる階段は砂利敷きのこの場所まで伸びていたのでもしかするとここから直接ダムまで上がれるのでは…とも思われたが、予想通り有刺鉄線付きのフェンスで護られていた。
フェンスには施錠された門扉も付属していて関係者の出入りができるよう設計されていた。もっとも草まみれで通行されている形跡がない。


上から見たときコンクリート壁の高さと同じ位の深さがあった。間違っても入り込めないようぴっちりと有刺鉄線付きフェンスで締め切られていた。


ダムが空からなだらかな稜線を切り取っている。
灰色一色で自然とは対極的な構造物に思えるだろう。


先ほどまで見学会として身を置いていたバルブ室。


ここからも僅かながら右岸監査廊の出入口が窺えた。
そしてよく注意して観るとさっき見つけたあれが…


それは親水公園を訪れる殆どの人が来ることのない一段高くなっているこの場所へ来なければ見えなかった。


こんなところにポツンと飾られていては親水公園に来る人たちには気付いてもらえないだろう。


定礎を管理区域内に置いたことに深い意味はないかも知れないが、それなりに高価なものである。誰もが容易に来られる場所へ置いていたずらされるのを避けたかったのではなかろうか。

バルブ室の正面に回ってみたがやはり定礎は見えなかった。もっとも木々が枯れる秋口以降なら見えるかも知れない。


親水公園の駐車場からダムの全景を撮影。拡大対象画像です。
画像にマウスをかざすと拡大、ダブルクリックで最大化します。
クリックすれば元のサイズに戻ります。


それでなくても暑い最中にアスファルト舗装された駐車場に立っていると下から炙られているような感じだ。


最初に確認していた通り、親水公園にはトイレも水飲み場もなかった。一旦車に戻り、タオルで汗を拭いた。ペットボトルのお茶はダム管理事務所を出るとき既に飲み干してしまっていた。

ちょっと噴水のところまで涼みに行こう。
さすがにこの水は飲めないだろうが…


河床まで降りて下流側から撮影。拡大対象画像です。
画像にマウスをかざすと拡大、ダブルクリックで最大化します。
クリックすれば元のサイズに戻ります。


ポンプ等は見られないので純粋にバルブ室からの水圧差だけで噴き上げている。


カメラに水滴が降りかかる程度にまで接近した。
それなりに涼しいし気持ちいい。しかし喉の渇きは癒されない…


風向きによっては噴き上げた水がシャワーの如く降りかかる。それすら気持ちよいと感じられる位に暑かった。

さて、そろそろ戻ろうか。


以下、3枚ほどダムとは無関係な映像を…

駐車場の縁に植わっていた灌木だが 、緑色がもの凄く色鮮やかだった。


今年植えられたばかりなのだろうか。


イブキの一種に似ている。小さな花も咲いていた。


親水公園としては駐車場が整備されているだけでちょっと内容的に寂しい。県道からも若干離れているので今のところは地元や知っている方が限定的に利用する公園のように思える。
ダム本体をはじめ周囲の散策路はよく整備されておりアクセスも良い。紅葉の時期などはかなり良い眺めが期待できると思う。
水飲み場がないのは、こんな山奥まで上水管を園内に布設するのが大変だからだろう。市街部から離れており標高もあるので、どこかで圧送しなければ給水できない。

さて、帰りのことも少し…

親水公園に到着するまでペットボトルのお茶を空にしてしまったので、再度ダム管理事務所のお手洗いに立ち寄って給水した。
来るとき通った県道では嘉万あたりから店がまったくないのを知っていたので、来た道を引き返すならかなりの距離を運転する間水を飲めない。車内ではたとえエアコンをかけていようが熱中症が心配だった。

後から気付いたのだが、この水は浄水ではなく中水だったかも知れないと思った。
山奥で水道が引けない設備などしばしば「この水は飲めません」などの注意書きを見かける
もっとも洗面所にはそういう但し書きは見られなかったし、ペットボトルに汲むときも全然そんなこと気にも留めていなかった。トイレの手洗いだろうが洗面所の蛇口を捻って流れ出る水は普通なら浄水だろう…それに加えてそんなことを考えている余裕もないほどこの日は恐ろしい蒸し暑さなのだった。
1リットル入りボトルに汲んで帰るまでに殆ど全部飲んだ…お腹具合は大丈夫でした^^;

ホームに戻る