サヤノ峠【5】

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(「サヤノ峠【4】」の続き)

情報この記事の3枚目に不快害虫(毛虫類)の写真が掲載されています。苦手な方は縦スクロールする時にご注意ください。

さて、ここからはサヤノ峠踏査とは全く無関係になる。
峠を極めた後の話をサッと述べておこう。

古道は阿知須側で分断され大いに興ざめするような状況だったので、阿知須側には抜けずに来た道を引き返すことにした。

もしかすると読者の中には…
古道と確信した矢先、いざ進み始めてすぐ出会ったこの分岐を右に進んでいたら何処へ行くのか気になった方がいらっしゃるかも知れない。


古道を歩いているときに出会った2人目の地元の方に「右の分岐に行ったら何処へ出ますか?」と話題に上せたあの踏み跡だ。何処へ行くかよく分からず、先の方で崩れているという話だけを聞いていた。
何となく気になったので、帰り道のついでに寄ってみた。

踏み跡は古道より細いが自転車に乗ったままで進むのに困難はなかった。どのみち古道とは無関係で、この先がどうなっているかを知ることだけが目的だった。早めに決着をつけよう…とばかりに自転車をスピードアップさせた。

しかし…
ここで緊急ストップ!!


ん?
何があったのか?
別に行き止まりなどではないのだが…
写真を見る限り別に何の問題もなさそうに思えるだろう。
しかしこういうモノには異様に目の利く私は早々に気づいていた。
危うくコイツを顔面に喰らうところだった。
上方の木の枝からプラーンと糸を吐いて垂れ下がっていた奴がいた。


いくら野山に親しむ野ウサギ(?)でも、この種の虫とはどうにも仲良くなれない。こいつはちょっと見た目があれなだけで恐らく害は及ぼさないだろう。しかし無造作に自転車で突っ込めば、知らないうちに服へ引っつくに違いない。
それも尺取り虫っぽい奴なら可愛いもので、以前は全身に細いが鋭い針を纏ったイラ(アメリカシロヒトリの幼虫)が知らないうちに肩へ付着していたらしく、アジトへ帰ってデスクワークしているとき気づいて絶叫したことがあった^^;

5月ともなると草木は伸び始める。草木が伸びれば昆虫たちも活動を再開する。山に入ればコイツらと出会う機会が増えるのだ。
春先以降、藪漕ぎどころか山へ分け入る踏査自体気が進まない理由である。

そこら辺の木の枝を持って振り払った。


何か…イヤだなー。
先がどうなっているか結果だけ確かめたら早々に撤収しよう。

踏み跡は殆ど大した登り坂にもならず淡々と山の奥へ向かっている感じだった。
やがて足元へ猛烈な笹の葉が散乱する場所に出てきた。


明確な踏み跡がついていたのもここまでだった。
笹の葉が敷き詰められたこの広場でぷっつり切れていた。


ここは一体、何のための場所なのだろう…

もしかするとこれかも…と思われるヒントを見つけた。


小さな砂防ダムである。
どうやら沢の土砂崩れ対策に砂防ダムを拵え、そのためにここまで資材を運ぶ進入路が造られたらしかった。

振り返って撮影。
砂防ダムはこの左側にあった。


この場所を拡大地図で示そう。

この部分を広域表示に切り替えてもなお道が表示されるが、写真で分かる通り実際には四輪が入れるような道ではない。
しかしかつて砂防ダム工事をするときには資材を積んだ車が入れたのだろう。
道の切れた先の等高線に直線が引かれている…紛れもなくこの砂防ダムを示している

あるいはこの先更に辿れば日ノ山の登山道に繋がっているのかも知れない。しかし目的のサヤノ峠を極められて充分満足していたし、何よりも先にKMC(ケムシーw)を見つけてしまってからは山へ分け入る気が一気に失せた。
あの分岐は砂防ダムのための作業道だった。
これで納得できただろうか…


さあ、帰るぞよ♪
そして思えばこれが去年最後の山行きなのであった…

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