岩田堤池

溜め池インデックスに戻る

記事作成日:2017/2/7
情報この記事は藤山校区にある岩田堤池について記述しています。
川上校区にある岩田池については こちら を参照してください。

岩田堤(いわたつつみ)池は、下山中の北側にある溜め池である。

下の地図は、岩田堤池の余水吐を中心にポイントしている。


岩田堤と記載している地図もみられる。ここでは川上校区にある岩田池と区別する便宜上、以下は岩田堤池と記述する。
《 アクセス 》
岩田堤池から流下する名前のない小さな川に沿って遡行する地元管理の道がある。しかし物理的に四輪で進攻できる区間は全体の半分程度で車を停め置ける場所がない。これ以外にアクセス可能な経路がないので、移動手段は自転車か徒歩に限定される。


やがてかなり高い堰堤が見えることで溜め池の存在に気付く。
堰堤は直下の取り出し口から5m以上あるので、見かけより水深のある溜め池かも知れない。


堰堤から3分割で撮影。


写真から窺えるように岩田堤池は水生植物が異様に繁茂する溜め池である。季節が過ぎると水生植物は枯れて沈むためか池の透明度は低い。

3枚目の写真には鉄パイプに結わえ付けられた水深標識が写っているが、数年前に除去されたか自然脱落したようだ。
現在は鉄パイプしか遺っていない。


もっとも水生植物の繁茂が酷かったときの映像。


樋門は堰堤の中央にあり、コンクリート製で等間隔に空けられた穴に木栓を差し込む旧来の方法である。
木栓の抜き差しは近年行われていないかも知れない。


堰堤の右岸側に個人所有のものと思われる小屋がある。



余水吐はコンクリート製で、山道は余水吐の上をU型側溝を逆さに据えた簡素な橋で渡っている。


見かけの池の色に反して余水吐を流下する水は清澄である。


余水吐から更に岸辺上を通って奥へ進む道がある。
常盤用水路のNo.2隧道北側坑口へ向かっている。


常盤用水路は池の北岸に沿って伸びている。しかし岩田堤池向けの分岐は見られず、当初から給水機能を考えていなかったようだ。
《 近年の変化 》
上中山にある白岩公園の西の端に竹堤池と岩田堤への道標が設置された。一連の道標の設置は霜降山を中心とした登山道整備を進めている山岳会メンバーのお陰による。
このことより、岩田堤からも歩いて白岩公園に到達できるかも知れない。
《 個人的関わり 》
常盤用水路の経路を調べるために自転車を押し歩きする過程で初めて訪れた溜め池である。

ホームに戻る