写真は北を向いての撮影。
位置図。
上の写真でも見えている手前のコンクリート部分は、宇部岬駅からセントラル硝子工場まで資材運搬を行っていた東見初専用線の撤去跡である。撤去前の写真採取と客観資料により、変遷がよく把握されている踏切の一つである。
笹山通り線の反対側から撮影。
現在は踏切の手前で直角に右折して渡る形になっている。
諸元は以下の通り。
| 種別 | 位置 | 通行制限 |
|---|---|---|
| 1種 | 24K013M | 特になし |
《 変遷 》
客観資料から判明している初期の変更から、正確な時期が判明している踏切警報機の位置変更までを以下の変遷に記述する。【 笹山側の踏切取付道の変更 】
地理院地図による現在の笹山第1踏切の航空映像。昭和11年改調の宇部市街圖に記載された笹山第1踏切。
道路が鉄道を斜めに横切っている。
この変更が行われたのは昭和40年代と考えられる。
昭和40年代末に撮影された航空映像では、既に現在と同じ形になっている。
昭和30年代末の同じ場所の航空映像。
恩田方面から斜めに下ってくる道がまだ見えている。
しかし直角路部分も存在することから、踏切の付け替え工事を行っている最中か、宇部岬駅方面から近道をして渡る場所があったのかも知れない。
この変更を行った理由は記録がなく分からないが、恩田方面から踏切を渡るときかなりの下り坂になる。下る勢いに任せて踏切で安全確認せずに渡るのを防ぐためだろう。現代なら冬期にスリップして踏切に突っ込んでしまう事故が起こり得るが、昭和40年代初頭は市内の多くの道がまだ未舗装路だった時期である。
斜めに下っていたと推定される場所。
最初のクランク地点で鉄道との高低差は2m以上ある。
反対側から撮影。
変更を行う前から東見初専用線は既に敷設されていたので、2本の線路を渡るまでは当然フラットである。
したがって線路を斜めに渡った後短い距離で坂を登らなければならなかった筈だ。
【 踏切警報機位置の変更 】
東見初専用線は宇部岬駅を出て西側にある宇部岬変電所の前で分岐し、大きく左に曲がっていた。笹山第1踏切は専用線が現役線から離れ始める場所にあり、遮断器と警報機は現役線と専用線の外側に設置されていた。専用線廃止後、市道交差部のレールは速やかに撤去されてコンクリートで補修された。この時点で警報機と踏切前後の専用線レールなどはそのままになっていた。
写真は2014年1月の撮影。
2016年5月に現役線を挟む形で新しい警報機と遮断器が設置され、離れた位置にあった古い警報機が除却された。
仮置きされた古い警報機。
距離程表記に変更はないが、現在のプレートは宇部岬駅構内、踏切名の振り仮名が「第1」の部分まで添えられている。
専用線のレールは暫くそのまま放置され、2017年6月頃より踏切前後のレール撤去作業が始まった。
なお、笹山第1踏切より若干宇部岬駅寄りで東芝中水路が横切っており、東見初専用線の橋りょう(明神堀川橋梁, 0K385M)がレール撤去後に部材が除去され縞鋼板の蓋で復旧されている。詳細は東見初専用線の総括記事を作成した折に記述する。
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出典および編集追記:
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