写真は正面から見た駅舎。
地図を示す。
宇部岬駅の一般的項目は脚注[1]を参照されたい。
ここでは一般事項を除いた個別情報および個人的関わりを記述する。
正面から駅舎を見ると一般の民家のようだ。
青いコンクリート瓦はかなり色褪せている。
駅の向かって右側が自転車駐車スペースになっている。
場所は変わっていないが駐輪場が分かりやすいようにコンクリート舗装し直したようだ。
後の個人的関わりの項目でも述べるが、この駐輪場からトイレが見えているにもかかわらず駅の外からは利用できない。以前は双方向から出入りできていたと思う。
(もっとも改札口を出てホームを経てお手洗いに行っても良いらしい)
宇部岬駅も今や終日無人駅となっている。
切符売り場の原形は残されているものの内側からブラインドが降ろされていた。
声が通りやすくなるように配慮された丸い通気孔つき窓が昔懐かしい。
お金や切符のやり取りをする大理石の板も駅窓口の定番アイテムだ。
改札口はステンレスポールが設置されたままで使用済み切符回収箱もそのままだ。
宇部岬駅は離合可能駅である。上り線側の乗り降りには陸橋を渡ることになる。
かつての宇部岬駅独特の景観として、石灰石輸送貨物列車の話は述べなければなるまい。
宇部岬駅と東新川駅の間、宇部岬変電所の饋電設備がある付近に石灰石輸送貨物列車の引き込み線分岐があった。[2]宇部岬方向から乗り入れ可能な分岐になっていたので、美祢からはるばる走ってきた石灰石輸送貨物列車は一旦宇部岬駅を若干通り過ぎ、恐らくは牽引する機関車を入れ替えて引き込み線に向かっていた。詳細な作業状況まで見てはいないが、赤茶色の「ホキ」を引き連れた状態で宇部岬駅を少し過ぎた線路上で停車しているのを駅のホームから見たような記憶がある。
東新川駅の方を向いて撮影。
後で述べるような利用形態により、私の場合はここから乗って小野田まで仕事に行き、帰りは反対側のホームに降り立ち陸橋を渡って改札を出る…という塩梅だった。
ホームを更に東新川駅寄りに歩くと、上り線側のホームの一部が練積ブロックで更新されている場所がある。
まあ普通の人はこんなところまで目が行かないだろう…
宇部岬駅本体から話題は離れるが、このときは別の意図をもってその場所へ接近していた。
左側のネットフェンスが見える場所の真下が自分にとって要チェックポイントだった。
フェンスから外側を撮影している。
排水路がホームの下を通っている。
そのこと自体は別に特筆すべきことではなかった。その構造がどうなっているかを知りたかったのである。この水路は開渠になっているが、反対側はすべて暗渠化され宇部岬駅の上り線側ホームにぶち当たって行き止まりになる市道となっている。この件については既に以下の市道レポートで述べている。
(上り線ホームの外側から駅を写した映像が数枚ある)
派生記事: 市道上中堀岬線|終点付近
もし暗渠が鋼製のガーダー構造なら橋りょうとしての名前を持つはずである。古い地名がそこに遺されていることが多いため逐一チェックしていたのだった。(鉄道セクションを作成して記事を書き始めたのも本来はそれが目的だった)
残念ながらボックスカルバート構造だった。
鋼矢板を両岸に打ち込んで垂直壁構造の排水路にしたらしい。
実際、線路部分をみても完全に地山と同じ状態になっていた。橋りょうの場合は下が空いていて排水路が直接見えるものである。橋りょう構造にするとバラスが落下すると保守が大変なので、排水路整備の段階でボックスカルバート構造にしたようだ。
上り線側のホームの一部が練積ブロックで更新されているのも、恐らく排水路を整備する過程で部分的に削ったからだろう。元は石積みの排水路でガーダー橋構造だったのかも知れない。
ボックスカルバート構造の場合でも側面に橋りょうとしての銘板が備わっているものもある。[3]しかしここからは確認しようがなかったので諦めた。
ここまでを撮影して退出した。
宇部岬駅へのアクセスとしては、バスなら松山通りを通る路線(八王子や宇部空港行きなど)に乗って松山町5丁目で降りて市道岬駅通り線を歩く。途中で宇部岬郵便局の前を通る。
駅前はやや広いロータリー状になっていて大抵タクシーが待機している。車で利用したことがないので駐車場の有無は調べていない。
《 個人的関わり 》
草江駅の項目でも述べた通り、昔住んでいた恩田の家から草江駅と宇部岬駅はほぼ等距離の位置にあった。このため目的地が東にあれば草江駅、西の場合は宇部岬駅が選択肢になるところである。しかし実際に宇部岬駅での乗り降りを頻繁にするようになったのは、大学時代に入ってからのことだった。以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。 |
小郡駅方面へ移動 | 宇部駅方面へ移動 |
草江駅 | 東新川駅 |
出典および編集追記:
1.「Wikipedia - 宇部岬駅」
2. この記事を書く現時点(2014年2月現在)では分岐箇所から笹山第1踏切付近までのレールおよび橋りょうは遺っているが、その先は撤去され私有地として立入禁止の札が出ている。後に線路敷の土地(宇部興産とセントラル硝子所有)は市道路課へ寄贈され活用法が模索されたものの応募者がなく現在も放置されている。
3. 上開作第3橋りょうや小野田線の居能開作橋りょう群など。
4. この店は現在も同じ場所で営業している。屋号が当時と同じかどうかは確認していない。
5. 通学用の自転車だと買い物をしたとき運転に困るので、前面に荷物を載せるカゴの付属する母のママチャリに乗って行くようになった。
1.「Wikipedia - 宇部岬駅」
2. この記事を書く現時点(2014年2月現在)では分岐箇所から笹山第1踏切付近までのレールおよび橋りょうは遺っているが、その先は撤去され私有地として立入禁止の札が出ている。後に線路敷の土地(宇部興産とセントラル硝子所有)は市道路課へ寄贈され活用法が模索されたものの応募者がなく現在も放置されている。
3. 上開作第3橋りょうや小野田線の居能開作橋りょう群など。
4. この店は現在も同じ場所で営業している。屋号が当時と同じかどうかは確認していない。
5. 通学用の自転車だと買い物をしたとき運転に困るので、前面に荷物を載せるカゴの付属する母のママチャリに乗って行くようになった。