芝中第3踏切跡

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記事作成日:2023/3/5
最終編集日:2023/3/12
芝中第3踏切は、JR宇部線にかつて存在していた第4種踏切で、恩田町1丁目と芝中町の間、国道190号の芝中跨線橋西側にあった。
写真はこの総括記事が作成された現時点での現地の状況。


踏切が存在していた位置を中央にポイントした地図。


通路部分の両側にネットフェンスが設置されている。ただし完全な形で塞がれてはいない。踏切時代に存在していた表示や踏切名の板、踏み板はすべて撤去されている。


この踏切が近い将来消滅するのではという推測は、2021年の段階からあった。
踏み板やレールの寸法をマーキングした部分が見つかっていたからである。


既に踏切の態を成していないので、新規に芝中第3踏切跡の名称で総括記事を作成し、以前の記事は芝中第3踏切として一般記事に格下げしている。
《 踏切だった時期 》
第4種踏切であった時代の最後に撮影された写真。


踏切の存在に気付いたのは2009年だった。
そのときから既に恩田町側にブロックが積まれて半ば塞がれたようになっていた。


踏切名が分かる表示板。


踏切を渡った正面に居住者のない民家があったため、当初この踏切は民家の玄関前を通る位置に宇部鐵道が敷設されたため、通行補償として造られたと推測されていた。実際、玄関の横は使用されていない駐車場で塞がっており路地は存在しないように見える。

後にやはりこの踏切は通常の里道の踏切だったのではないかという仮説が有力になっている。そのことは過去の航空映像により検証される。
これは近年採取された現地の地理院地図による航空映像である。


踏切の西側は藪で不明瞭であり、路地は存在しないように見える。

昭和40年代後半に撮影された地理院地図による現地の航空映像。


昭和30年代後半に撮影された地理院地図による現地の航空映像。


どちらも踏切を挟んで東西に路地らしきものが見えている。

第4種踏切は問題が多く、将来的な撤去は以前から表明されていた。以前は踏切だった場所で既に踏み板がなく横断危険の標識のみが遺っている場所がいくつも知られる。それらが現役時代の踏切であったときの写真は一枚も撮影できていなかった。芝中第3踏切は、踏切だった時代の画像が個人的に採取できた最初の事例となった。
踏切だった時代に作成された記事。2012年5月作成。
一般記事: 芝中第3踏切
出典および編集追記:

1.「FBページ|2023/3/12の投稿

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