石田橋

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現地踏査日:2014/7/13
記事公開日:2014/11/20
石田(いしだ)橋市道西山線が真締川を渡る橋である。
写真は市道側からの撮影。


橋の位置図。


橋の構造は橋脚のないコンクリート床版状となっている。
両岸ともコンクリート護岸になっていて橋の下へ降りられる場所はない。


橋を渡り上流側右岸へ移動する。
メインの道(市道真締川西通り2号線)を横切った先の市道西山線は山の方へ向かいながら一旦下り坂となっている。


この造りは市道西山線に対して橋の両岸側に共通している。したがって市道西山線を通って橋を渡るときは、どちら側から通っても橋のところで登りになる。
即ちそれほど真締川の護岸が飛び上がっていると言うか、両岸の居住地が真締川に対して低くなっている。上流から運ばれる土砂が河床に堆積するため護岸を高くせざるを得ず、このため大雨のときはしばしば川添地区周辺が浸水に脅かされた。

右岸上流側から撮影。
真締川は上流側で左にカーブしている。市道真締川西通り2号線は直進しているので真締川を斜めに横切る形になる。


左岸側の上流には「いしだはし」のブロンズプレートが設置されていた。
川沿いに未舗装路があるものの通る人は殆どない。
まだ一度も通ったことがない


左岸下流側には「石田橋」の漢字表記プレート。


平成8年12月竣工の橋だ。比較的新しい。


雨の日、信号待ちのついでに車内から撮影している。
信号柱のすぐ近くに民話「沖田の鶴」として知られる石碑が建っている。


伝承「沖田の鶴」については以下の記事を参照。
派生記事: 沖田の鶴
下流側左岸は車はバリカーがあって車は通れないが、自転車なら通れる。
夕刻前など犬を連れて散歩する人々の姿が目立つコースでもある。


橋の中央から下流を撮影。
川の中へ不定場所に砂が堆積し、水気を厭わない植物が茂っている。


この光景は昔からのものである。植物が枯れた後もその場に堆積し次の季節新たに生える植物の土台となってしまう。こうして川は浅くなり、大雨のときの流下速度を落とす原因となっている。

4年前の秋口に撮影した映像。
右岸側から乗り入れるスロープが設置され河床が浚えられている。


石田橋から川津橋までの直線区間は真締川において特に砂礫が堆積しやすく、富栄養化も伴って春先から夏場にかけて水生系植物の繁茂が著しい。このため毎年河川敷の草刈りと共に掘削機械を投入して設計高まで河床の土砂をかき取る作業が行われている。[1]

《 個人的関わり 》
市道西山線は橋の前後区間で幅員が狭い割に交通量が多いので自転車ではあまり通らない。他方、車では東小羽山方面へダイレクトに行くときは第一選択経路なので石田橋をよく通る。

上流の橋 上流側に架かる橋に移動 下流側に架かる橋に移動 下流の橋
土田橋御手洗橋


《 石田について 》
石田(いしだ)とは大字上宇部の真締川沿いにある地名である。
昭和中期に作成された小字絵図によると、字石田は真締川の右岸側、本路線より上流側の山裾側の領域が該当する。下流側は下友田、左岸側は上流・下流側がそれぞれ下土田、川添となっている。
真締川左岸側は川添1〜3丁目になっているのに対し右岸側は大字上宇部のままである。したがって字石田は絶滅種ではなく現在でも正式な地籍表示に現れる筈である。ただし今のところまだ石田の地名表示が現れている構造物などは知られていない。

名称の由来はそのまま地勢であろう。他地区に字石田が存在するかどうかはまだ調べていない。

出典および編集追記:

1. 河川の中に十字型の標識杭(丁張)が設置されていることもある。

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