宇部市立図書館(旧版)

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記事作成日:2013/11/13
記事編集日:2016/5/11
情報この記事は琴芝町にある宇部市立図書館について記述しています。
島地区にかつて存在した旧宇部市立図書館については こちら を参照してください。

宇部市立図書館は琴芝町1丁目にある市立図書館である。
写真は産業道路の自歩道からの撮影。


図書館の位置を地図に示す。


現行の宇部市立図書館(以下「図書館」と略記)の概要については、宇部市ホームページの中に掲載されている。[1]ここでは補完的な内容を記載する。
《 アクセス 》
上の地図を見ると図書館への出入口は真締川沿いの道(市道真締川東通り線)しかないように見える。実際には制限がつくが、通称産業道路と呼ばれる県道琴芝際波線からの入退出も可能である。むしろ最初期は県道からの出入りしかできなかった。

この制限事項について玄関前に看板が出ている。


即ち図書館が開いている曜日や時間帯は、県道からは進入だけで退出できない。帰りは市道真締川東通り線へ退出することになる。
市道側からは開館時は入退出の両方が可能である。


この制限は、当初から図書館の進入路の片側が駐車スペースとされているため双方向の往来を許すと離合が難しくなること、県道の交通量が多いため、ここから退出すると自歩道上で待機することとなり歩行者や自転車にまで危険が及ぶからである。[2]図書館長による任意設置のため強制力はないものの、この制限は概ね図書館来訪者に浸透している。

月曜日などの閉館日は借りていた本を玄関に設置されたボックスへ投函する以外の用事がないので、無断駐車を避けるために奥の駐車場部分がバリカーで封鎖される。したがって閉館日だけは県道側から入退出することとなり、市道真締川東通り線からは入れないので注意が必要である。

真締川東通り線側への進入路は、図書館が開館した当初は存在しなかった。駐車スペースも現在の玄関前通路に縦列する部分と花壇に沿って停める場所だけで、奥の広いスペースはなかった。このため利用者が増えるにつれて県道への出入りで交通が交錯しがちでありかなり不評だった。
正確な時期はいつだったか不明だが、恐らく隣接する琴芝県営住宅の施工と同じではないかと思う。このときまだ若干遺っていた宇部紡績工場のレンガ壁をなるべく保存する方針で施工され、現在も進入路には当時と同じ線形にレンガが敷かれている。[3]この進入路部分は市道真締川東通り線の枝線として管理されている。
出典および編集追記:

1.「宇部市|宇部市立図書館

2. 県道を右折して図書館へ進入する分について制限はない。しかし樋ノ口橋方面から来て右折入場する場合、対向車線が多いときは後続車両はドン詰まりを招く。もっとも右折入場自体は禁止はされていない。厚南方面から来る場合は、樋ノ口橋を渡ってすぐ右折し、市道真締川東通り線を経由して裏から入場した方が安全である。

3. ただし路面に埋め込まれているレンガ自体は当時のものではなく更新されている。
《 外構 》
自転車置き場は産業道路に近い側と図書館建物の横に造られている。
正面に見えるコンクリート壁は当時の宇部紡績工場のものを転用している。


宇部紡績工場の遺構は、図書館がこの地へ移転されるまで長らく廃墟の如く放置されていた。まだ今ほど産業遺産を保存する動きは強くはなかったが、紡績工場のレンガ壁の一部を建屋に組み入れること、駐車場や進入路にあったレンガ塀部分も現物ないしは代替品を設置することで遺構の保存をはかっている。図書館の建物が産業道路をはじめ周辺の道路や区画に対して捻れて建っているのもそのためである。

図書館裏手側の一部のレンガ壁は加工されることなくそのまま遺されている。
同様のレンガ壁は琴芝県営住宅側にもみられる。


図書館建屋の南側、市道真締川東通り線枝線の先には復刻された桃色レンガのオブジェが説明板と共に展示されている。


《 建物内部 》
【 1階 】
図書館の屋根には太陽光発電パネルが設置されていて、館内の照明などの電力を一部賄っている。現在の発電量を表示する電光掲示が入口近くにある。


一般向けの図書や郷土資料が置かれている場所での撮影は(静粛最優先である図書館なので)行っていない。写真はコピーサービスを利用したときの撮影。


カウンターの背面の壁には世界地図が描かれている。コンクリートが露出したデザインの壁なので夏場は清涼感はあるが、冬場など冷たい印象を受ける。このデザインは施工当時(平成初期)の流行とも言える。
【 2階 】
イベント向けのホールとなっていて、開催時以外は一般には入ることができない。前面には俵田家より寄贈されたベヒシュタインのグランドピアノが置かれていた。
ピアノ観察の許可を得た折に撮影


新川小学校の音楽室へ放置されていたスタインウェイのピアノとは異なり、ベヒシュタインのこのピアノは状態が比較的良く充分演奏に耐える。しかし移動時に壁へ当てるなどで生じた傷があり、その後恐らく渡辺翁記念会館2階ロビーへ搬出されている。
【 その他 】
この記事を制作している現時点で使われている図書カードである。
新規申し込みではデザインが異なっているかも知れない


裏面。
氏名とコードナンバー部分は抹消している


現在公開している総括記事。新しい写真に差し替え項目を細分化したため、古い版を旧版に降格した。
総括記事: 宇部市立図書館

FBページ側での投稿。本記事では充分な記述がされていない宇部紡績工場についてコメントで書いている。(要ログイン)
外部記事: FBページ|2015/5/10の投稿

図書館が琴芝町に移転した直後についての記述。(要ログイン・限定)
外部記事: FB|初期の図書館について
《 近年の変化 》
・図書館自体には関係ないが、2016年11月上旬に南寄りの敷地にあった民間会社の運用するレンガ積みの古い倉庫が解体されている。かなり目立つ古い建物だったので取り壊し前の写真を若干確保できている。この撮影は図書館敷地の駐車場側から行ったが、このとき紡績工場時代からあったかも知れない古い袖壁のようなものを見つけている。

・2017年初頭より2階の一部が学習スペースとして開放され利用できるようになっている。

・閉館時間が早いという以前からの苦情は対処され、現在はどの曜日でも午後6時より早く閉まることはない。
写真は図書館入口のガラス戸に表示されている開館時間や曜日の一覧。


ただし毎週月曜日の休館日の他に月末に行われる図書整理による閉館など、未だ予期しない閉館日が多い。カウンターでは休館日が分かるように開館日カレンダーを配布している。
《 個人的関わり 》
注意以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。

最近は図書館をあまり利用していない。頻繁に参照するために借り出すような書籍や地図は、コピーサービスを用いて手元に置く傾向にある。特に重要でページ数の多い書籍はデジタル化の形で吸い上げ(いわゆる自炊)PCに画像データとして保存している。書棚や資料箱から取り出して数秒で参照できるのと、離れた図書館まで時間を費やして出かけて借り出したり参照したりするのとでどちらに利便性があるかはまったく自明である。
出典および編集追記:

1.「平成28年度第4回 宇部市インターネット市民モニターアンケート集計結果(PDFファイル)

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