TOKIWAファンタジア2020

祭りインデックスに戻る

記事作成日:2022/1/2
最終編集日:2022/11/29
ここでは、2020年に開催されたTOKIWAファンタジア2020について記述している。TOKIWAファンタジアについては総括記事を、TOKIWAファンタジア2020の概要は[1]を参照。

後述するような理由により、個人的には2020年開催を境に観に行くことを止めている。それまでは毎年欠かさず写真を撮りに出かけていた。記述内容が多くなったので、TOKIWAファンタジアの総括記事から分離している。
《 概要 》
2020年は年明けから covid19 の災禍に見舞われすべてのイベントが例外なく影響を受けた。TOKIWAファンタジアの開催は毎年11月下旬からであり、covid19 への対策は熟知されていながら例年と大きく異なる開催を余儀なくされた。過度に来訪者が多いとソーシャルディスタンスを保つのが難しく感染リスクが上昇することを理由に、10月に今年の開催が案内されたとき、開催期間を11月29日から来年の1月末までとすると同時に、以下の変更がアナウンスされた。
(1) 遊園地エリアに展示されるイルミネーションを有料エリアとする。
(2) 点灯式やクリスマスフェスタ、イルミネーションコンテストは中止する。
去年までは遊園地と一部の園路に作品が展示され、どれも無料で観ることができていた。covid19 感染拡大防止を理由に遊園地エリアのイルミネーション観覧を有料とし、入場時にもマスク着用の呼びかけや検温が実施されることとなった。点灯式などはすべて中止となり、一般公募作品の人気投票は来場者アンケートで行われた。[2]

一連の変更に対し、個人的に「市は covid19 対策を表向きの理由に高額の入場料を徴収し、広く市民に愉しめるイベント運営を放棄した」と非難した。無償で観られるエリアも温存されたが、遊園地エリア外にあるイルミネーションは僅かであり、例年かならず撮影に出かけていたのを当年限りで止めている。

情報以下の記述は個人的な意見です。

【 何がいけないのか? 】
FBタイムラインでも表明したのだが、閲覧できない読者のためにここへ同趣旨のことを書いておく。事実誤認があるかも知れないが、そうでないうちは以下の手厳しい批判を取り下げる積もりはない。これほど知名度の高いイベントを変質させてしまったのを目にするならば、意見するのは当然である。

入場料を徴収する姿勢自体に反対はしない。イルミネーションとして出展される数は充分に多く、そのどれもが高いレベルである。Yahoo!イルミネーション案内で紹介されたのも、一定以上の実力を持っているからと言える。それほど高額でなければもう少し早く有料化していても多くの人が納得していた筈だった。

何がいけないのかと問われれば、有償化するタイミングと理由、高校生以下を無料化する意味の分からない設定である。

記事[1]でも「感染防止のために遊園地エリアを有料化」とハッキリ書かれている。来訪者があまりに集まり過ぎると感染リスクが高まるから、それを防ぐための人減らし手段として有料化したことが完全に誤りである。これでは去年までのように駐車料金のみ払いタダで観に来る人は儲けにならないから追い返し、金銭的余裕のある観覧者層に的を絞る露骨な意図が丸見えである。

そもそもイルミネーションは屋外にあり、ほぼ完全に屋外のイベントである。時期柄もあり求められなくても来訪者の殆どがマスクを着用している筈だし、ソーシャルディスタンスを保っているなら確率的にみて感染リスクは低い。有償化したと言っても特に covid19 対策にコストを掛けているわけでもない。そうなれば covid19 は付け足しの理由で、運営コストが厳しいから有償化したと考えざるを得ない。

もしそうなら、素直に「ファンタジアは財政的に苦しい状況にあります。継続運営を可能にするために、誠に心苦しい限りではありますが今年より入場料数百円のご負担をお願いします」と表明していれば、まだ理解は得られていたのである。

何でも covid19 に絡めるのではなく、有料化に踏み切る前にまず来訪者の誰もが納得できるキチンとした理由付けと説明を行い、理解と協力を求めるべきだった。状況説明する態度が決定的に欠けているのは行政において毎度のことであり、それ故に(話は全然異なるのだが)常スマ問題もあれほどこじれてしまったのである。

それから入場料の設定水準と区分がおかしい。全く妥当性を欠いている。当日が千円というのはときわ公園の世界を旅する博物館や動物園よりも遙かに高い。それでいながら前売りではその半額、高校生以下は無料というドンブリ勘定で、入場料の原価をどの辺りに見ているのかさっぱり分からない。入場料を支払うのに見合ったプラスの付加的サービスが何もないなら、前売りを含めて入場料を払ってでも観に行く人は、去年に比べて間違いなく減る。

特に高校生以下を無料とする方針は明確に誤りである。無料は幼稚園児ないしは小学生以下に限定し、中学生以上は(大人料金より低い水準に設定してでも)有償にすべきだった。無料で出入りできるなら、冬休みを迎えて中高生カップルがわんさか押し寄せる可能性がある。そうなった場合にお金を出して入場している来訪者に制限を加えることは不可能だから、無料入場者の中高生に「人数制限にかかるから入場しないでくれ」と制止する以外ない。果たしてそれが可能だろうか。結局、密を避ける管理に手間ばかりかかって入場料収入がさっぱり上がらない事態が予想される。

一番可哀想なのは、ファンタジアを盛り立てようと出展している団体だ。作品に手を加えず毎年まったく同じものを展示するにしても、現地で飾り付けてテスト通電し、点灯しない電球や配線を取り替えたりなど手間がかかることは想像に難くない。ボランティアでの出展はもちろん、ある程度の補助を受けているにしても毎年続けるのは大変な筈だ。マンネリや惰性でやっているなら別として、普通は少しでも大勢の人に観に来て欲しいと願うものである。

市はそういう「人々を愉しませたい」という気持ちで出展している気持ちを理解せず、covid19 に便乗してせっかくこの市に定着しつつあった恒例イベントをカネ儲けの場にレベルダウンさせてしまった。目先のカネ儲けしか考えておらず、行政民間の別なく一番やってはいけない観光推進手法である。敢えて言えば、こんな手法なら観光推進ですらない。

まったく…一体誰の旗振りでこんなことになってしまったのだろうか。covid19 という切り札さえ持ち出せばどんな理不尽な取り決めも通ってしまう。極論するならば、こんなに変質させてしまうのなら、TOKIWAファンタジアなど開催すべきではなかった。花火大会も宇部祭りも軒並み中止になっていながら、TOKIWAファンタジアだけ開催されることに疑念を示す声もあった。[b3]

穿った見方をすれば、もしかして市はファンタジアを止めたくて仕方ない状況なのかも知れない。今年の到底理解し難い手法で有料化を押し通し、当然の帰結として来訪者が落ち込む…これを受けて再来年は渡りに船とばかりに「来訪者減で採算が合わないからファンタジアを廃止する」と予定調和的に言いたいのではないだろうか。

TOKIWAファンタジア2020の入場者数が去年比でどうなるかが見ものである。去年の来訪者は11万8千人というから、今年は前売りも含めて入場券を手にして観に来た来訪者は良くて10万人割れ、悪くすれば去年の半分程度まで落ち込むと予想する。
【 その後の状況 】
以下は2022年における追記分である。

covid19 の第6波は今のところ回避され落ち着いた状況であることを受けて、感染拡大防止対策を施した上でTOKIWAファンタジア2021として開催されている。前回に続いて有償開催を維持し、これに加えて有償エリア内での新しい取り組みも行っているようである。

遺憾ながら去年の理不尽な開催劇があり、個人的にはTOKIWAファンタジア自体に関して完全に興味を失っている。もっとも敢えて蒸し返して批判する程のことでもなく、他のイベントと同様、納得する人が観に行きそうでない人は行かなければ済むことである。各作品を撮影するために数回訪れて写真を撮ったのは2019年までで、2020年からは無償エリアも含めて結局まったく観に行かなかった。今後は運営手法に変化がない限り観に行くことはない。当初は「終わったイベント」のように表現しているが、一般には言い過ぎになるから個人的に「このイベントへの関心を喪ったから卒業する」という位置づけにしている。[3]

誰でも無償でイルミネーションを観られる場所は市内にいくらでもある。今後はそういった地道な取り組みを続けている一個人や団体、企業の提供するイルミネーションを紹介していきたいと思う。
出典および編集追記:

1.「ときわ公園|TOKIWAファンタジア2020

2.「11月29日から『TOKIWAファンタジア2020』、コロナ対策で有料エリアを設置【宇部】|宇部日報

3.「FBタイムライン|TOKIWAファンタジアもそろそろ卒業か

ホームに戻る