ここでは、2020年の２月中旬より着手されている琴芝駅の駅舎などに関する工事を琴芝駅改修工事と題して工事の進捗状況を時系列で記録する。
写真は３月中旬の撮影で、駅長室部分が除却され露わになった待合室の壁が養生マットで覆われている様子。

現時点では後述するステップ２の工程まで完了している。すべての改修工事が完了した時点でこの継続記事を閉じ、琴芝駅の総括記事は完成形となった琴芝駅の写真に差し替える。
琴芝駅の駅舎は宇部線において最も古いものの一つであり、老朽化に伴う利用者への危険や既に使用されていない駅長室など改修を要する部分が多い。昭和期に入って追加設置された駅であり駅前スペースが狭く、不要な構造物を撤去することでスペースを確保する目的もあった。

改修工事の工程は３段階より構成され、以下のスケジュールによる施工計画となっている。

ステップ１	駅長室の建屋撤去（２月中旬）
ステップ２	元駅長室建屋の場所に待合室新設（３月頃）
ステップ３	旧待合室の駅舎と便所の撤去（６月下旬）

駅長室の撤去と待合室新設の工程では既存のホーム通路に仮設物が設置されるため、旧待合室からホームへ出る通路の一部が塞がれている。
以下に現地観察と撮影を行った月日と写真を掲載する。
撤去対象となる駅長室前の駐車スペースに作業車が停まり、作業員の姿があった。

また、同月19日までに駅長室前の駐車スペースにバリカーが設置され立入禁止になった。
駅長室の建屋撤去作業が始まっていた。

駅長室の屋根が取り除かれた時点でタイミングが合えば内部の様子が撮影できるかもと思われたが、備品類は搬出済みであり内部の間取りなども把握できなかった。
バックホウによる撤去作業終了。駅長室エリアはコンクリート基礎のみを遺す状態となった。

解体作業が終了しバックホウが撤収。このときまでに待合室からホームへ出る通路の一部が塞がれ、狭い通路を通ることとなるために警告アナウンスが流れるようになった。

ホームの転落防止柵にセンサー付きのスピーカーが取り付けられ、通行するたびに「ホームが狭くなっています。気をつけて通行してください」の音声ガイドが流れる。音量がかなり大きく鬱陶しい。

駅利用者はあまり頓着していないようだったが、ホームを利用客が往来する都度のべつ幕無しで音声ガイドが流れると周辺住民の騒音公害になるのではと感じた。
（私が沿線住民だったら迷わず音量を下げてもらうように苦情を言っているだろう）
駅長室のあった場所に新しい待合室が建設されていた。
工事計画の掲示物で概要は示されていた通り、待合室とも言えないほどに小さい。

総括記事でも書いたように、琴芝駅は慶進校の生徒の利用が多い。こんな小さな待合室では雨が降っているとき殆どの利用者は傘を差して電車を待たなければならないのではと感じた。
新しい待合室がほぼ完成し駅名標も取り付けられた。
ただしまだ周辺はバリカーで囲まれており利用はできない。

この待合室を目にした市民は多い。駅舎としての風格など既に微塵もなく、さながら工事現場に仮設されるユニットハウスである。この縮小振りに宇部線の先行き（特にBRTシフトに関して）が見えるようだという意見もあった。

この日は天気が良かったのでホーム側からの撮影を試みている。
しかし飛散防止のキャンバスで隠れて見えなかった。

同月18日に駅前を通り掛かったところ、竣工検査が行われていたのか作業員複数名と検査官が新しい待合室周辺で現場説明をしていた。
メンバーからの報告を受けて、5月中旬までにユニットハウス様の新しい駅舎が利用可能となったことが判明した。

これに伴い、旧駅舎前にバリカーが設置されて立入禁止となっている。

予定より１ヶ月前倒しで撤去工事が始まったようである。旧駅舎は内部にあった待合室の椅子などが取り除かれているが、旧駅舎の建屋はそのままだった。また、入口の木製扉が閉められている。

従来はホームの端を歩いてトイレへ行けていたが、この通路に立入禁止の札が貼られた。
旧駅舎の周辺に仮設足場と飛散防止ネットが張られ、既に重機が建屋をあらかた取り壊し終えていた。

列車の到着が近いせいか駅利用者の姿があったためホームからの撮影はしていない。塩田川の反対側から観察したところコンクリート造りのトイレはまだ遺っていた。
旧駅舎とトイレの撤去が完了し、飛散防止ネットも片付けられて更地となった。

コンクリート造りのトイレは29日までに破砕撤去されている。
旧駅舎とトイレを撤去した跡地部分のアスファルト舗装作業が行われていた。

その後、琴芝通り側からここを車が通り抜けることのないようにフェンスが設置され、部分的に区画線が引かれてすべての工事が終了した。よって琴芝駅を継続監視対象から外しこの記事の更新を停止する。
総括記事作成前にトップで案内した琴芝駅改修工事の案内。

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