厚東川橋りょう

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記事作成日:2015/5/24
厚東川(ことうがわ)橋りょうと呼ばれる鉄道橋は4ヶ所存在する。山陽新幹線、山陽本線、宇部線、小野田線の橋である。いずれも厚東川という同一の県管理2級河川を渡っているので、同じ名称が与えられている。

以下に代表的な写真と位置図を掲示する。地図でポイントされた地点は掲載写真の撮影場所である。
なお、撮影可能枚数が少なく今後の記述が増える予定のない山陽新幹線の厚東川橋りょうのみ本編で述べる。在来線の厚東川橋りょうの詳細については項目にリンクされた各記事を参照されたい。
山陽本線・厚東川橋りょう
下り線側の右岸から撮影。


撮影場所の地図。


《 宇部線・厚東川橋りょう 》
右岸下流側からの撮影。


撮影場所の地図。
市道厚東川西通り線の厚東川西踏切付近である。


《 小野田線・厚東川橋りょう 》
左岸側から撮影。


撮影場所の地図。
この位置は市道厚東川東通り線の未成区間途中である。


《 山陽新幹線・厚東川橋りょう 》
現地撮影日:2015/4/22
記事作成日:2015/5/24
山陽新幹線の厚東川橋りょうは、厚東区田の小野地区を横断する田の小野橋りょうのうち厚東川の河川を横断する部分に対して命名されている。
写真は市道田の小野車地線からの撮影。


東側からだと地山を離れた鉄道敷は市道田の小野車地線と厚東川部分を本橋りょうで渡り、田園地帯は田の小野橋りょう(高架橋)として通されている。

市道の交差部分に橋としての名称が記載されているプレートが貼られていた。


厚東川橋りょう 956K786Mという絶対位置表示のプレートがあった。
初期に貼られていたのは縦書きで白地に黒文字のものだろう。


縦書きだと必然的に漢数字とならざるを得ない。キロやメートルが漢字表記されているあたり時代を感じてしまう。
現在ではまずこんな表記がされることはない

「斜路海側七〇米」の表示がちょっと分かりづらい。矢印は線路敷に接続される管理道の位置を示すのだろうが、海側という表現はちょっと…sweatこんな周囲が見渡せない場所で海がどっちにあるやらもすぐには分からないような気もする。
さて、鉄道は本来守備範囲外であまり基礎的なことを知らないにしても、数多くを観察しているうちに経験的に覚えることもある。橋りょうの名称や長さなどを記した諸元の一番が塗装履歴として残されるという点だ。鋼製の一般的な橋の場合、それは橋脚に近い側面にペイントされる。
正式名称を何と呼ぶのか分からない

在来線の橋の場合はそれほど高くなくどうにかすると手の届く位置にあったりする。
しかしさすがに新幹線の場合は高い位置を通っているため存在は分かっても直接見て読み取るのは困難だ。


ズームで楽々撮影できる。
ここで分かるのは絶対位置と橋の名称、支間、そして塗装に関する履歴だ。


元々は塗装の仕様に関する記録なので橋そのものがいつ架かったかなどは記載されない。それは塗装履歴とは別に構造物固有のプレートが存在する。

そのプレートは橋脚に設置されていることは分かった。
しかし…プレートがかなり小さい。ズームで読み取れるだろうか。


何とか採取できた。
ズームを限界にして手ブレしないよう構えて何度か撮影した。


橋脚の全体像を見ると、下から昇る梯子はいっさいなく線路敷の袖壁に設置された梯子から降りるようになっていた。容易に線路敷へ立ち入れないようにするための仕様だろう。あの梯子を降りるのは点検目的だけだろうし、ましてあのプレートを確認することもない。設置された当初から殆ど誰も目にすることがない存在と言えるだろう。
出典および編集追記:

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