市道田の小野車地線

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記事作成日:2015/4/27
最終編集日:2018/6/20
市道田の小野車地線は、国道490号田の小野橋手前から分岐し厚東川左岸を遡行して国道2号車地交差点に至る認定市道である。
写真は起点の国道490号分岐で、右側が本路線である。


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地図で見ても本路線は田の小野から厚東川を渡らずそのまま車地交差点へ至る近道のようになっている。このため後述するように道路状況は国道ほど良くないがショートカット目的での通行車両がかなり多い。
《 歴史 》
渡邊祐策が提唱したいわゆる南北道路の路線の一部である。[要出典]南北道路は瀬戸内海側の宇部と日本海側の萩を連絡する道であり、後に県道宇部秋芳三隅線を経て現在の国道490号の基礎となった。おそらくそれ以前から往還路はあったと思われるが、荷車を馬に牽かせて現在の市街部まで出る道は早期に整備されている。特に善和橋から車地付近までにおいての道路整備は地元有力者による尽力も大きい。

南北道路は木田橋の左岸で山陽街道と交わるため、車地は東西を結ぶ道のまみえる要所であった。ただし現在の国道2号は木田橋より上流の二俣瀬橋を通る経路へ変更されている。現在の国道490号は後年架けられた田の小野橋を経て瓜生野交差点に至り、国道2号を重用する区間となっていて、恐らく宇部秋芳三隅線時代から本路線が選定されたことはない。

国道490号は現在も交通量の多い重要区間より順次4車線化の改良工事が進められている。この記事を作成する現時点でも善和交差点から瀬戸原にかけて一部4車線化工事は完了し片側を暫定2車線として供用している。起点より白石交差点までは4車線の供用も既に行われていて、今後善和交差点までは同様の改良が予定されている。
現在、瓜生野交差点へ接続している部分において本路線に倣った厚東川左岸を遡行するコースに改良されれば国道2号との重用区間がなくなり直接車地へ出られるだけ利便性は良くなる。将来的にこの近辺の国道490号が改良されたとき本路線側に設定されるかどうかはまだ分かっていない。
《 沿線 》
先述の通り瓜生野交差点を経由せずに車地へ到達できるので、善和方面から来た車で小野方面や山中方面に向かうドライバーは、通り慣れていれば殆ど本路線を選択する。特に瓜生野交差点改良以前は夕刻ラッシュ時に通過しづらいため本路線を経由するショートカットがかなり選好されていた。[1]

本路線の車地集落寄り、市道田の小野城生原橋の終点付近に里山ビオトープ二俣瀬がある。


里山ビオトープとは経済構造の変化や開発で著しく減少してしまった里山を再現したもので、須賀河内川の水を引き入れて湿地帯や水田によく見かけていた水生植物や小動物を観察できる場所である。大掛かりな観光名所ではないが有志によって管理されており静かに知名度を拡げている。詳細は別途記事を参照。
関連記事: 里山ビオトープ二俣瀬
本路線からの入口近くに専用の駐車場がある。

起点を出て山陽新幹線ガード下をくぐってからは見通しの良い農耕地帯の端を通る。民家が皆無で枝道から出入りする車もないため、道路幅は1.2車線相当しかないものの普通車同士でもあまり減速せず離合している。初めて通行するドライバーは対向車が思ったほど減速してくれないため戸惑うことだろう。

里山ビオトープ二俣瀬あたりから両側に民家が目立ち始め、線形も良くないためさすがにこの辺りを通る車は減速している。木田橋の手前で本路線は直角に曲がっている。
そこから終点までは特に道幅が狭く軽四同士の離合すら困難である。


この区間を通るときは双方向とも対向車に注意し、車がやって来そうなときは不用意に進攻しないよう注意する。
【 通行制限 】
本路線は大型車の通り抜けが禁止されている。


ただしこの標識は公安の設置による正規のものか確認していない。木田橋は重量制限(4.0tまで)があるものの本路線は木田橋を渡らない。

それほど幅もない路線のため最高速度が生活道路レベルの30km/hに制限されている。しかし現状はそんな低速走行制限を遵守するドライバーなど皆無である。


そもそも本路線は瓜生野交差点をショートカットし先を急ぐドライバーの通行が多いので、上の写真のような見通しの良い直線区間では殆どの車が50km/h以上で通行している。速度取り締まりは一度も行われたことがない。道中は後ろから煽られても後続車両をやり過ごせる場所が殆どない。市民センターなど沿線施設などへの用事がある場合は別として、狭い道での離合が苦手なドライバーは始めから本路線を通行しないことを推奨する。
上記のような見通しの良い場所を30km/hの法定速度で走られると先を急ぐ後続車両の迷惑になる
【 経路の変更 】
終点の車地交差点は、小野方面へ向かう国道490号と対峙するような形で十字路となっている。かつては小野へ向かう道も国道2号に対し斜めに交わる形になっていた。この部分は交差点の視認性改良に合わせて正規化されている。改良は10年程度前のことと思われる。


駒の頭付近ではそのまま厚東川に沿って国道2号に出る細い道が存在する。最初期はこの部分が元路線だったかも知れないが詳細は分からない。ただしかなり早い時期から車両通行止め状態にはなっていた。
《 近年の変化 》
・2015年の9月頃に起点の田の小野橋に近い側の県道擦りつけ部分に縁石が大きく張り出す形で据え変えられた。そして恐らく同時期に本路線の国道側接続部にあった一旦停止義務が解除された。詳細は以下の派生記事を参照。
外部記事: 国道490号分岐点の一旦停止
この改変は田の小野橋方面と本路線の終点方向への相互交通が殆どないこと、見通しが良いために双方向に対し減速せず合流・分岐する車が絶えなかったことによる対処と思われる。

・2016年頃に沿線にあったホテルモーターインの建物が取り壊された。跡地は囲障部を残して産業廃棄物の仮置き場として使われている。取り壊された正確な時期は不明。2015年の時点で営業を止めており入口が封鎖されていたことは分かっている。
《 個人的関わり 》
親父の運転する車にはじまり自分の運転においても頻度はそう高くないがしばしば通ってきた道である。

注意以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。

起点から終点までの全線にわたる詳細な道路レポート。全3巻(予定)。
連載記事: 市道田の小野車地線【1】
出典および編集追記:

1. 瓜生野交差点改良では国道490号側も従来単線だったものが厚東方面・辻堂方面への右左折レーンが分離設置されたため以前よりは通過が容易になっている。

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