去り際に再度撮影した。
真締川にこれほどの落差を持つ滝状の場所があることは恐らく殆ど知られていないだろう。
来るとき藪の中に見つけたコンクリート塔へ再度接近してみた。
構造物があるならその近くから管理道へ上がれる階段などあってもよさそうなものだが、それらしきものは一切見つからなかった。登り直すにしてもコンクリート塔が衝立のように聳えていて横を巻いて登る経路すら見いだせない。
代わりにこの塔の近くから下流側に古い道の痕跡らしきものを見つけていた。
一部擁壁のようなものが見えている。
軽トラ一台程度なら通れそうな帯状領域は、恐らく下流の田まで続いていた道の痕跡だろう。
近い場所に出られるなら、例の立入禁止チェーンの場所を回避して直接砂どめ井手へ到達できる経路が見つかるかも知れない。
ちょっと辿ってみたが10m程度も進むと密な竹藪にぶつかって進攻困難となった。
先の様子がどうなっているかまったく分からない。
この日は上流側から訪れていたので、このまま川を下って行けば離れる方向になってしまう。それ以上追求せず引き返した。
(イノシシ遭遇リスクが高くとてもお勧めは出来ない)
砂どめ井手の堰堤まで戻ってきた。
ここからは斜面の登攀だ。
頼りにできる木々が少ない。それでも下りよりはむしろ楽だ。
ここの登攀はずっと前に厚東川左岸接近計画でこれより遙かにきつい斜面を登ったときのことを思い出させた。
堰堤の側面はコンクリートで上部のみ石材で補強されていることが確認できた。
再訪して新たな発見があるとも思えないが、この方面へ来たとき水量や季節が異なる写真を撮るかも知れない。
管理道からこの場所の入口が分かりやすいように近くに倒れかかっていた竹を並べて置いた。
戻るとき再度酷い藪の海を隔てて真締川を観察した。
手前側はいくらか平地があるが対岸には道があるような様子ではない。
手前側にある川沿いの平坦な場所は元は田んぼだったように見える。ここへの進攻は年が明けてツル系植物が全部枯れ果てても多分無理だろう。
したがって砂どめ井手へ接近する他の経路や別アングルからの撮影は殆ど不可能で、この記事の続編が作成されるあては今のところない。新たな情報があれば直接本編に追記する形になるだろう。
終
出典および編集追記:
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