戸石川

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記事公開日:2015/5/23
戸石(といし)川は真締川の支流の一つで、真締川水系では唯一県管理となっている二級河川[1]である。
写真は上流側から撮影した市道高嶺中山線との交点付近。


かつては真締川から完全に分岐する支流だったが、真締川ダムの完成後はダムの擁する未来湖に貯留され真締川の水と合わせて管理されている。真締川ダムの堰堤が中央で折れ曲がっているのは、戸石川と真締川の沢を一つに集めていることによる。

慣行水利権を保障するために戸石川にはダム以前の流量比率を遵守し放流されている。即ちダムの選択取水塔からダム水を取り出し、ダム直下の地下に埋設された放流設備で分水されている。余水吐より越流した分もかつての流量比率に見合うよう流路幅が設定されている。
写真は真締川ダム余水吐越流時の戸石川への流入路


真締川ダムを出た水は改修された護岸のある経路を通って流れる。真締川ダム以前の戸石川がどうだったかは観察していないので分からない。


戸石川沿いには部分的に管理道が存在し、ダム直下から高嶺園付近と市道高嶺中山線付近を辿ることができる。市道を横断した後は再び真締川と合流するので、国土地理院の地図ではダム直下からは戸石川と真締川に囲まれた中の島のように表示されている。自然界では下流域以外まず起こり得ず、ダム建設によるイレギュラーとも言える。


戸石川は県管理河川なので、上流端の標識柱が存在する筈である。その所在地も[1]によれば大字川上字大固屋714番2地先となっているが、まだ確認できていない。


なお、ポイントされた地点より西側に大固屋池へ向かって伸びる河川があるが戸石川とは別の河川で名称は不明である。この河川沿いには山陽自動車道の霜降山トンネル施工時の管理道が通っており、霜降山登山道においてトンネルコースとして知られる。

真締川との合流点は市道高嶺中山線より南側にある。この場所もまだ確認はしていない。
《 個人的関わり 》
戸石川の存在や名前を知ったのは真締川ダムを訪れたよりも更に後のことである。ダム直下から辿った場合、戸石川沿いの方に管理道がついているので真締川の上流と誤解していた時期もあった。
《 地名としての戸石川について 》
本河川とは別に戸石川(といしがわ)という地名が存在する。地名明細書にも川上村の奥山小村に岩瀬戸配下の小名として記載されている。小字絵図にも戸石川として記載されていて現在の本河川の流下領域と概ね一致する。ただし山間部であり小字絵図では明確な位置ではなく地名のみを適宜地図上に配置しただけの記載法となっている。それでもどの資料でも地名は戸石川となっており、戸石という記載はないので、河川名先行で地名が定まったように思われる。このことは間占という明確な小字としての領域を持つ間占川とは対照的である。

戸石川という地名の由来は何も分からない。音感から言えば研ぎ道具としての砥石を想像させる。実際、中山にある面河内池の西側沢の上流にある池は砥石ヶ浴という名が与えられていて本河川からもそれほど離れてはいない。戸石の漢字表記は砥石由来かも知れない。今のところこの地名に関して言及された書籍に接していない。
出典および編集追記:

1. 戸石川としての県による指定年月日は平成5年7月20日とされている。山口県河川課のデータを参照。

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