市道恩田小学校線

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現地踏査日:2011/5/1
記事公開日:2012/4/29
大抵の公立小中学校の校門は、比較的アクセスの良い国道・県道および市道沿いに位置している。しかし中には公道から離れた位置に学童が利用する校門が存在する場合がある。
確定的ではないのだが、今までざっと認定市道の経路やリストを閲覧してきた限り、そのような場合「最寄りの公道から校門までの経路を認定市道とする」という法則があるように思われる。

市道恩田小学校線はその一つで、正門(東門)は国道190号に面しているものの、学校の裏側にある”南門”は、最も近い市道笹山通り線から若干離れている。
このようなタイプの市道は小・中・高等学校のいずれにも実例がある(東岐波中学校線、宇部西高校線など)が、正門以外に至る経路が学校名を冠する認定市道になっているのはこの路線だけである。

ここが市道恩田小学校線の起点になる。
何処にでもありそうな特徴のない道で、一度でも訪れたことがなければさっぱり場所が分からないだろう。
私としては…正面に見える1回線の送電鉄塔だけで既に懐かしく感じる


この場所をポイントした地図である。


ちょっと後ずさりし、起点付近を入れてみた。
現在地から右へ伸びる道がこの近辺でメインの通りとなる市道笹山通り線で、市道恩田小学校線はこの市道より直角に分岐して坂を下っていく。
このカーブは極めて見通しが悪いので車は通行注意


振り返ったら、今度こそ一部の方は思い出すかも…
ここは若干捻れたT字路になっていて、正面にクリーニング店と工場がある。
店名は出さないがある意味思い出深い場所…特に正面に見える鋼製階段…


それでは、スタートしてみよう…
起点を後にするや、かなりの下り坂になっている。自転車に跨っているだけでツーツーと坂を転がっていく。

坂の途中から撮影。
道路の右端に側帯が引かれている。登校時にはここを子どもたちが歩くのだろう。
市道沿いには廃屋がかなり目立つ


センターラインもない比較的狭い市道だが、起点から先は何処を通ろうとも狭い区間があるので、通り抜け目的の車が殆どない。日曜日のせいか歩く人の姿も見あたらない。
もっとも登下校時には子どもたちで一杯になるだろう

短い坂を下りきると、暫く平坦な直線路になる。この市道に接続される分岐路は、先に四角いカーブミラーが見える住宅地へ向かう道と、右側に裏面を見せている標識の手前から入る道だけである。


振り返って撮影。今これだけの坂を下ってきた。
標識の後ろ側に、車では通れない細い道がある。


ここを曲がれば恩田交差点方面へ近道できる。詳細はこちらの記事にまとめておいた。
派生記事: 恩田小学校南門を出た先の近道
沢の低い部分に反対側へ伸びるもう一つの分岐がある。ここから先は小学校の南門に行き着くか、車がやっと通れる細い道しかないので、殆どの車はここで左へ曲がる。


これは地元管理の道で、先で市道五反田笹山線に合流している。軽四までなら東芝中へ抜けることはできるが、普通車ではJR宇部線の踏切を渡れないので注意が必要だ。
狭い道をいくつか経由して国道まで出ることはできる


この分岐を過ぎた後、終点目指して再び登り坂になる。全体として小さな沢を横切っていたことになる。
既に見えかけている南門の手前左側に空き地があり、”売土地”の札が立っている。


かつてこの場所に文房具店があった。
派生記事: 恩田小学校南門付近の文房具店跡地

文房具店の跡地横からグラウンドの外側に沿って伸びていく細い道がある。人が踏む場所だけ雑草が退く典型的なシングルトラックの道で、文房具店が営業していた頃からこの状態だった。


歩行者と自転車限定だが、この踏み跡をたどることで西門へ抜けることができる。
派生記事: 恩田小学校・南門から西門に至る道
市道はそのまま南門に行き当たり、ここが市道の終点である。
塗装が剥げまくったこの門扉は恐らく私たちの頃から同じである。
確か水色に塗装されていたように思う


驚いたことに一年経って訪れてみたらカマボコ屋根の体育館が取り壊され新しく建て替わっていた。

去年の5月に撮影したショット。
カマボコ屋根の体育館は私たちが在校時お世話になったものだ。


南門の前には更に右へ逸れる狭い道があり、車も一応は通行できる。


この道は東門(正門)の横へ出て来るものの、かなり狭い上に国道には中央分離帯があって恩田交差点方面に出られないので地元の方以外殆ど車は通らない。
詳しくはこちらを。
派生記事: 恩田小学校・南門から東門に至る道
市道の終点より振り返って撮影。
これは去年の映像である…停まっている車が違っている


恩田小学校も今や至る所改築・新築され、昔のまま遺っているものなど何もないとばかり思っていた。

しかし…
市道と共に、私が幼い頃通っていた当時お世話になったもののいくつかは確かに今もそのまま遺っていた。
なくなってしまわないうちにパシパシ写真を撮りまくってきた

【路線データ】

名称市道恩田小学校線
路線番号431
起点市道笹山通り線・笹山クリーニング前
終点(恩田小学校南門)
延長約200m
通行制限
備考恩田小学校(南門)に至る通学路。

延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください
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市道レポートとしてはここまでだが、その後「パシパシ撮りまくってきた」写真を解説と共に載せておこうと思う。
派生記事: 恩田小学校・平屋木造倉庫
派生記事の写真および記述は、暫定的に本編の相乗せ記事として収録している。建物など適正なカテゴリを作成した折にはロケーションが変わる可能性がある。

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