市道南小羽山19号線

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現地踏査日:2012/9/13
記事公開日:2012/5/15
小羽山は昭和50年代から開発が進められて出来た地域で、市営・県営・雇用促進(現在は新規募集はしていない)などの公営住宅、私設のアパートやマンション、個人宅がひしめき合っている。開発に伴って道路も整備されたので、住宅地の道路は碁盤目状に整っていて市道も連番が与えられている。
ところが住宅地からやや離れた場所では、造られたものの必ずしも全線が有効には活用されていない北小羽山4号線や、認定時期や経路が普通とは違っていたせいか整理番号が他のものとは離れている北小羽山9号線のような市道がある。
もう一つあった。
それがこれから走破に向かう市道南小羽山19号線だ。

19号線とはエラく大きな番号だ。実際、それら一連の市道は南小羽山線をはじめ、以下は南小羽山2号線、南小羽山3号線…となっていて欠番なくすべて実在する。
ただし整理番号は飛び飛びになっているものが存在する
ただ、南小羽山19号線はこうした連番つき路線の最大数値ではなく、明神町には23号線が存在する。

この市道の入口は、上記2つの市道レポートをご覧になった方なら見覚えある場所であろう。


市道小羽山中央線のメインとなる中央公園前付近で、左側に小羽山郵便局が見える。終点付近が廃道同然になっている市道北小羽山4号線はあの横から入っていくのだった。

これに対し南小羽山19号線は、小羽山中央線を挟んで反対側、派出所の横になる。
場所柄カメラを構えたままであんまりウロウロとはしづらかった…


起点から振り返れば、小羽山郵便局の建物の正面になる。
北小羽山4号線は郵便局入口の左だから、この市道とは正対していない。


さてこの道が何処へ続いているものやら…と思うのだが、スタートしてみよう。

道路幅は1.5車線くらい。キチンと舗装されているしバリカーはないからとりあえず車の通行に不自由はない。
しかしメインの通りからここへ入る車はないし、向こうからやってくる車もまったくない。


行き止まりだった。
スタートしてペダルを2〜3回漕いだ程度で答えが出てしまった。
一番奥が袋状になっていて、小羽山中央公園のフェンスが行く手を阻んでいた。


行き止まり地点の左側は民間のアパートらしき敷地だったのでカメラは向けなかった。
正面へ突き進む道はない。藪で隠されて分からないだけで、その方向へ盲目的に突進すれば谷底へ転落してしまう…^^;

中央公園へ乗り入れるための道だったのだろうか…
公園側を眺めてみた。

袋状になっている端までアスファルト舗装されている。しかし仕切られているのは固定式のフェンスで、門扉にはなっていなかった。元は出入りできていたものをフェンスで遮ったのだろうか。


しかし歩く人は正面の出入口まで回るのは遠回りだからだろう…公園のフェンスは余裕をもたせてあって人が通れるようになっていた。


そういう訳で、この先は何処へも行かれない。市道としてはここが終点である。

振り返ればまだ郵便局が見える程にしか離れていなかった。


あまりに道路としての重要性が低いからか、国土地理院の地図にはこの市道は記載されていない。そこでYahoo!地図で示してみた。
読者がご覧になる時点でYahoo!地図の仕様変更が行われていなければ、メインの通りに面した場所が起点、マーカーで示した場所が終点である。


市道北小羽山4号線同様、この路線も成り立ちがよく分からない。ただ、この先何処かへ接続する予定があった未成線とは考えづらいと思う。市道を延長した先は蛇瀬川の流れる谷底で、終点からの高低差は10m以上ある。どのような線形にしようが、谷底まで降りていける道を造りようがない。
市道小羽山中央線が蛇瀬橋を渡る道中の東側はすべて同様の地形になっている

かつて小羽山中央公園に真砂土を搬入する経路として使った…などという塩梅かも知れない。市街部にあるこの程度の短い路線なら、隣接するメインの市道の枝線として扱うことが多いのだが、小羽山には連番の認定市道が多いので19番を与えて独立路線にしたのだろうか。

ともあれ、冒頭で「走破に向かう」などと仰々しく宣言しなくとも歩いても100歩以内で終点に到達できてしまう市道なのだった…
【路線データ】

名称市道南小羽山19号線
路線番号536
起点市道小羽山中央線・小羽山交番横
終点小羽山中央公園横
延長約40m
通行制限
備考

延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください

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