市道杉河内線

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記事作成日:2016/7/2
最終編集日:2022/4/11
市道杉河内(すぎごうち)線市道田の小野城生原車地線が山陽新幹線の下をくぐる地点から東へ分岐し、テクノに抜ける小道との分岐点から北上して甲山川を渡り国道2号の山中集落に至る山間部の認定市道である。
写真は起点付近。


現在の経路を地理院地図に重ね描きした画像を示す。は起点、矢印は終点を表している。
経路のGeoJSONデータは こちら


起点は四輪では到達困難な場所にあり、今まで画像採取などの目的で訪れたすべての回で終点の国道2号側から進行している。以下、終点側からの概要を記述する。
《 経路の概要 》
終点の国道2号接続部。
本路線の先にある河内神社の大椎ノ木の案内標識と国道2号側のミラーが目安になるが、細い道であるため分かりづらい。


終点側から入るとすぐに甲山川を渡る。
橋の名称は記載されていない。


直線路の突き当たりにも大椎ノ木の案内標識があり、河内神社は右側の地区道分岐の先にある。

そこから長い坂で田畑の縁を進む。道中は全線舗装はされているが四輪の通行がやっとの幅しかなく、離合できる場所も僅かしかない。ただし往来はこの辺りの田畑を訪れる地元在住者のみで一般車はまず通らない。

小さな溜め池を右へ見る形で通過し、それからすぐ上流側にある婦曽婦曽堤(仮称)の堰堤上を通過する。


地理院地図でも分かるように、この溜め池は細い沢地に沿う形で3つ存在する。最上流部の溜め池は自然なままの湿地帯で、道路との高さがあまり変わらない。

誤って進入して脱出不能になることを防止するためか、道路沿いに大きなセフティコーンが設置されている。
溜め池に近い場所は近年真砂土が敷き均された


沢を登り詰めると小さな分水界を越える。
高い部分を削った切り通しを過ぎた先が三差路となっている。本路線は右側である。


直進路は先が未舗装路となっている。この道を経由して宇部テクノパークに抜けることができる。右折すると急な下り坂となり、やがてすぐ左に山陽新幹線が見えるようになる。周辺の丘陵部を黒見山第一トンネルで通過していて、近場に新幹線を観察できるせいか撮影目的で訪れる人がある。

視界が開けて山陽新幹線の下を車地第一橋りょうで通過する市道田の小野城生原車地線に合流する形で起点に到達する。
【 起点到達後のルート 】
終点から訪れた場合、左折して車地第一橋りょうをくぐるルートでは割坂地区を経て宇部テクノパーク入り口に出ることができる。しかし割坂地区までは四輪の通行が殆どなく、夏場は両側から伸びた草木が車体をこする程度は覚悟しなければならない。割坂から先は比較的安泰な道である。

右折すると須賀河内の一里塚跡を経てビオトープに抜けることができる。ただしこの経路も道中は非常に狭く、もし対向車があったら離合可能な場所まで延々と後退することとなる。ビオトープまでは草刈りなどで訪れる軽トラが通ることがあり、来訪者はなるべく駐車場に停めて歩くことが推奨されており一般車の通行は殆どない。

このような状況であるため、新幹線の撮影などで国道2号側から訪れたなら同じ道を引き返すか途中の枝道より宇部テクノパークに抜ける方が良い。
《 Googleストリートビュー 》
普通車は通れるが通行需要が極めて低い路線のためデータ採取されていない。国道2号から本路線の入口(終点側)が見える画像のみが採取されている。

初めて本路線を訪れたときの時系列レポート。全2巻。途中でテクノの方へ寄り道している。
時系列記事: 市道杉河内線【1】
自転車での行程上本路線の終点側から起点に向かって走行している。
《 個人的関わり 》
起点付近にある山陽新幹線のトンネル名を調べることと、本路線沿いにある3連続溜め池について調べるために自転車で訪れたのが最初である。この調べ事の内容については(レポートの構成上)時系列記事の末尾に述べている。
《 近年の変化 》
・2020年10月に終点の国道2号側に河内神社の大椎ノ木の案内標識柱が設置されている。河内神社に向かう地区道分岐点にはそれ以前から案内標識柱が設置されていた。

・時期は不明だが2018〜2022年のうちに本路線付近の山中に一回線の送電鉄塔が新設されている。山中地区に造られた太陽光発電所の電気を送るためで、路線名はまだ調べられていない。
《 地名としての杉河内について 》
杉河内(すぎごうち)は下山中の南寄りにある地名である。
地名明細書では杉ガ河内(すぎがこうち)として収録されている。小字絵図では杉河内と記載されているものの、振り仮名がないため現在どのように呼ばれているかは調査を要する。今のところ杉河内の地名を現地確認できる構造物などは知られていない。

由来はそのまま杉の木の目立つ沢地と思われる。本路線の起点より車地側の地名は須賀河内であり、河川名も須賀河内川となっている。読みは似ているものの「すか(すが)」と「すぎ」は明白に対象も由来も異なる。ただ、地名の呼称の類似性について相互に影響を与えているかも知れない。

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