山口宇部道路・黒岩跨道橋

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記事作成日:2017/1/22
最終編集日:2022/2/7
黒岩跨道橋は、山口宇部道路の終点側より2つ目に架かる往来確保のための跨道橋である。
写真は起点側の北を向いての撮影。


跨道橋の中央部をポイントした国土地理院地図を示す。


上記の地理院地図で示されるように、沢地を通る市道迫田長谷線から江頭川を渡って跨道橋に向かう道は記載されているものの、跨道橋より西側は道の記述が曖昧であり公道には繋がっていない。昭和49年度撮影の航空映像でも道の写りが不鮮明なこと、現地も跨道橋の西側に一般的な道が認められないことから、跨道橋前後の通路を含めて周辺の土地は私有地と思われる。山口宇部有料道路の建設時代、道路敷にかかり分断されることとなったために地権者の補償として橋を架けたことが考えられる。

このような背景があるため、通行可能な道であるとの対外的アナウンスがなされない限り、この跨道橋で連絡される両側の土地および通路は立ち入らない方が良い。[1]
初めてこの跨道橋について本格的現地調査を行ったときのレポート。まだこの跨道橋の正式名や素性が分かっていない時期において橋への経路も里道と考えて踏査を行っている。
時系列記事: 山口宇部有料・未知の跨道橋【1】
《 近年の変化 》
・2016年の12月頃より通行実態のない跨道橋に対し、平成29年度より撤去する予定と書かれた看板が設置されている。この看板は一つの跨道橋に対して山口宇部道路の上下線から見えるよう跨道橋の両端欄干に置かれていた。ただし黒岩跨道橋での設置は当初から確認できていなかった。

・2017年の1月中旬、設置状況を確認するために山口宇部道路より直接跨道橋を訪れることで看板が設置されていないことを確認した。更に跨道橋へ向かう通路を訪れ、迫田側では立入禁止の札が除去され岡ノ辻側は民家の庭先へ至るまでの通路がきれいに草刈りされていた。関係者が現地立会するにあたって歩きやすいように整備したのかも知れない。看板が設置されていないのは、橋の両側が私有地であり一般向けに告知する必要がないためと思われる。

・2021年8月中旬は近年ない長雨に見舞われた。この雨で山口宇部道路の法面が崩落し一時全面通行止めとなった。第一報のニュースでは場所が不明だったので、4月下旬の伐採によりクラックが入っていた法面が雨で崩れたかと思われた。18日に現地を調べたところ、伐採エリアよりも北側の黒岩跨道橋付近だった。崩落は法肩にある民家の敷地まで迫りかなり危険な状態だったようである。


雨水混じりの緩い土砂は反対側車線の張りブロックを超えるほど大量で、ブロックの上に設置されていた古いネットフェンスがなぎ倒されている。ニュースの第一報では巻き込まれた車両があるか調査中ということだったが、夜間に崩れたらしく通行車両の被害はなかった模様。
出典および編集追記:

1. 跨道橋そのものは山口宇部道路の付属構造物であり県の所管となる。視座の高い場所から往来車両を撮影する等の目的で前述の私有地を介さずに跨道橋へ立ち入るのは立入禁止が明示されていない同様な付属構造物と同様と考えて良いと思われる。
言うまでもなく当サイトからの承認を与えるものではない

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