市道迫田長谷線

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記事作成日:2015/9/18
市道迫田長谷(さこた・ながたに)線[1]は市営住宅西岐波団地付近から江頭川に沿って北上し、臨空頭脳パークを経て山口宇部道路の旧料金所付近へ接続される認定市道である。
写真は起点の様子。


起点は市道岡ノ辻新浦線子落とし坂を下った麓部分になる。市指定水路江頭川の上流に沿って東萩原と岡ノ辻に挟まれた谷地を遡っていく。山口宇部道路のボックスカルバートをくぐってからは民家は少なくなる。道中はセンターラインのない1.2車線相当の幅の舗装路で東萩原への分岐から先は交通量も殆どない。
若干のアップダウンを経て平成期に入って造られた市道黒岩片倉線へ一旦到達する。ここから臨空頭脳パークへ入るまでの区間は市道臨空中央線と重用している。
その後、臨空中央線から分岐し西岐波給食センターの横を通って山口宇部道路へ接続される独自区間を通って終点となる。この区間は臨空中央線よりも後に造られた道で、センターラインと歩道が備わる規格である。
《 成り立ち 》
臨空頭脳パーク以前は当初本路線を含む道は現在の市道黒岩片倉線に相当する区間を通って請川まで出ていたようである。後年、黒岩と片倉を連絡する2車線の道路が造られたとき古い道が飲み込まれる形となった。ただし長谷池を横切る橋の下には当時の古い道の一部が遺っている。

臨空中央線から山口宇部道路までの経路は最後期になって造られた。この経路は空港方面から臨空頭脳パークへ向かうとき、一旦片倉I.C.を降りて県道を経由する遠回りなルートしかないことから追加設置されたようである。ただし当初から市が設置したのか、臨空頭脳パークに入る各企業向けの管理通路だったものを認定市道として移行したのか経緯は分からない。
当初は山口宇部道路側に行き先の案内表示が何もなく、臨空頭脳パークに入る各企業および行き先を知る一部のドライバーが通行する状態だった。また、当初は山口宇部道路の上り線側にのみ接続され下り線からは(ポストコーンでセンターラインを仕切られていたため)相互に往来ができなかった。その後右折レーンの追加とポストコーンの撤去ですべての方向の往来が可能となってから行き先標示板が設置された。

この区間は本来なら市道臨空頭脳パーク線のように独立した路線名が与えられるべきだが、既に存在していた本路線に組み入れられている。認定市道は管理上の経路は分断されることなく起点から終点まで繋がっているので、既存の2路線と重用区間が発生している。

山口宇部道路へ接続される区間は元からの路線自身に非常に近く、殆どフェンス一枚で隔てられた程度に近接する場所がある。


それほど近いにもかかわらず車や二輪での相互往来は不可能なので、同じ路線のたった数メートル離れた場所ながら数百メートル遠回りしなければ到達できない奇特な状態となっている。このような性質を持つ認定市道は他には知られていない。詳しくは以下の派生記事を参照。
派生記事: 自己路線中のショートカット
山口宇部道路との立体交差にある傷だらけのボックスカルバートについて。(要ログイン)

FBタイムライン: 【要補修箇所だらけのボックスカルバート】
《 最近の変化 》
西岐波市営住宅の新築整備に伴い、本路線の起点付近の斜面がコンクリート吹付けとなった。以前は草の生えた通常の土斜面で萩原住宅が建っていた。
《 個人的関わり 》
大学卒業後に家庭教師の仕事で萩原を訪れるとき、子落とし坂を降りて左へ曲がる本路線を何度か通っている。当時は起点から先は沿線に民家が殆どなく道路と水路、狭い帯状の田のみで両側はそびえ立つような山の斜面で大変な圧迫感があった。
道路沿いに戸建て住宅が建ち始めたのは平成期に入ってからである。知り合いで確かこの路線沿いに家を建てた方がいらしたのだが、両側が山の斜面なので日照時間が少ないのではという印象を持った。
現在は更に山が削られ住宅部分が拡がっている

本路線から途中にある市道萩原住宅2号線を経て東萩原へ向かっていたので、ボックスカルバートのところまで車で通ったことは一度もない。この理由は萩原を訪れていた時期はまだ市道黒岩片倉線が開通していなかったからである。

2015年の9月から月に1〜2回業務で萩原地区を訪れるようになり、この過程で本路線沿いにある物件調査のために何度か自転車で通った。
ただしアジトへの復路では市道黒岩片倉線へ出るとアップダウンの多い開経由となるので、引き返して起点より子落とし坂経由で帰ることが多い。
【路線データ】

名称市道迫田長谷線
路線番号360
起点市道岡ノ辻新浦線・西岐波市営住宅付近
終点山口宇部道路・旧料金所付近
延長約2,300m(重用区間を含む)
通行制限山口宇部道路ボックスカルバートに高さ制限あり(標識はない)
備考市道黒岩片倉線、市道臨空中央線と一部区間を重用

延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください
出典および編集追記:

1. 市道路課の認定市道リストに与えられた振り仮名による。迫田は地元在住民には「さこんた」「さこんだ」と読まれている可能性がある。詳細は地名としての迫田を参照。

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