山口宇部道路【4】

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(「山口宇部道路【3】」の続き)

徐々に前方左側の視界が開けてきたとき、先週この方面に来たときも眺めた紅白鉄塔が見えてきた。
自転車の旅もそろそろ終わりが近いのか、出口を案内する看板に出会った。


歩行者や自転車向けではないから緑看板に直接の記載はない。しかし宇部東出口で退出すべきことは既に看板で案内されていた。


再び現れた流出の標識。あと500m先で出口だ。
ここでも宇部東出口というフレーズは現れていない。


さて…時系列は前後するが、先に述べたようにこの方面へは先週のこと訪れていた。横尾池や孝婦ゆかの墓をはじめとする東岐波の広範囲を調査したときのことである。その後数度にわたって自転車であちこちを周り、山口宇部道路の下をくぐる場面が何度かあった。

視座はまったく異なるものの「あの場所だ」とすぐ気付いた。
黄色いガードレールの下にボックスカルバートの白いコンクリート部分が見えている。


これは真河内池を撮影しに行ったときに通った道だ。
屈曲して山口宇部道路の下をくぐり、果樹園らしき中を通って溜め池に伸びていた。
アジトへ帰宅して市道真名河内王子線と判明した


宇部東出口の案内看板が見え始める中、見覚えのある面白い標識を見つけた。
野生動物飛び出し注意の表示がある。


確かこの標識は有料道路時代のかなり初期からあったと思う。それにしても経年変化で相当傷んでいる。より有り体に言えば、
タヌキが空中分解^^;


緑色の板に後から塗ったのかシール状のものを貼り付けたからか、伸縮してタヌキの全身がひびだらけになっていて痛々しい。特に顔と自慢のタヌキ腹部分は一度剥がれたのを貼り直したようで、位置がズレている^^;
オナラの跡みたいな記述もマンガチックだ。どう見ても路上に飛び出した姿と言うよりは、盆踊りに興じているタヌキであるsweat
イラストそのものは面白いので描き直してあげればいいと思う[1]

宇部東出口まであと500mだ。


ん?
さっき「0.5km左へ流出して下さい。」って案内されたような気がするんだが?
二つの案内板は100m以上離れている。まあ、これは本線と退出路の分岐点までか、ランプを降りて市道接続部まで測ったかの違いだろう。

この辺りで左への分岐路を見つけると山陽道へのジャンクションと間違えてしまう例があるからだろうか…「山陽道は直進」という案内がみられる。


この看板の反対側に、数回東岐波地区を訪れたとき迷い込んだ溜め池を見つけた。
名切池である。


名切池は、近くにある興味深い名称の溜め池にごれ池を訪れようとして誤って迷い込んだ場所だった。ここから堰堤が見えるように、堰堤からも山口宇部道路の側壁が見えていた。こんな短い期間にまったく異なる位置から撮影することになろうとは…

あすとぴあへの案内標識。これは有料道路時代からのものである。


現地では写真を撮るだけで気付かなかったが、現在では普通にあすとぴあと呼ばれ、宇部新都市という文言が現れることは殆どない。宇部新都市のままで案内されている標識はもしかするとこれのみかも知れない。[1][2]

退出路が見えてきた。
山口宇部道路としては続いているが、自転車ではいよいよお別れである。


退出路を示す看板のすぐ先に小さな橋があったが、欄干のみで名称プレートは設置されていなかったので素通りした。

これよりランプ部へ強制”流出”となる。
駐車禁止区間開始を示す標識って一体…


宇部東出口のランプ部から本線を撮影している。
本線へ入ることはできないが、分岐部分から撮影くらいなら大丈夫だろう…


そこで自転車はランプ部の端に停めて分岐点まで近づいた。歩行者が近づくべき場所ではないので、一連の撮影は上り車線側の車が完全に途切れたタイミングで行った。

分岐路の中央にクッションドラム、衝突防止を喚起する黄色の点滅ランプ、一般車向けには自動車専用道路入口を表示すると共に、改めて歩行者や自転車などの侵入禁止が掲示されている。


無料区間の表示と乗り入れ禁止掲示は山口宇部道路となってから追加されたのだろう。


さて、退出しようか…と自転車の元へ戻って最後に振り返ったとき、写し忘れているターゲットに気付いた。


県道番号を示す標識である。宇部市王子という地名表記が見える。
まあ、無くなるものではないし反対車線まで歩いて渡るのも危ないのでズームで確保しておいた。


自転車での山口宇部道路走行は以上である。
途中から撮影がやや粗雑になってきた感じがするだろうか。実を言うと、撮影途中に最初装填していたバッテリーが早くも尽きてしまったので撮影頻度を下げたからである。
この日は東岐波行きこそが本命で、道中の山口宇部道路撮影はむしろ付け足しだった。もっと長持ちする純正のバッテリーは持ってきていたが、充電器までは持参していなかった。あまり何でもかんでも撮りまくると、現地へ到着する頃には本命の物件が撮影できなくなってしまう。
もう一つ予備のバッテリーが欲しい…しかしそれ以前にカメラは買い換えるだろう

退出路は途中で細長い池を渡り、そこから先はかなりの登り坂となっていた。


記述内容が少なく再訪の予定もないので池と橋をまとめて記事化しておいた。
派生記事: 権現池・権現橋
撮影後、助走して一気にランプを退出した。
この登り坂は自転車にはかなりきつかった

山口宇部道路としては更に山口市まで続いているが、この区間が自転車で通れるように改定される可能性は殆どない以上、継続記事が作成される予定もない。車で通ったところでまさか標識や橋に出会う都度停車し撮影するわけにはいかない。道路のみを眺めたいならストリートビューを使えば足りる。
ランプを退出後に市道古殿王子線を通ったとき山口宇部道路の上を横切ったのだが、先のような理由により撮影はしなかった。記述されなかったインターチェンジ類で後日撮影し記事化されることがあるなら、恐らく派生記事で対処するだろう。
出典および編集追記:

* 後日、2度目の自転車走行を実行したとき市道請川王子線の接続部付近で撮影しておいた。


1. どちらの標識も2度目の走行時に変わらず設置されていることを確認した。(2016/12/10)

2. 当初「あすとぴあ」は宇部新都市の愛称とされていたが、現在では住居表示名があすとぴあ町となっており市道名もあすとぴあを含む呼称となっている。例えば県道西岐波吉見線沿いにある案内看板は2009年の時点で既にあすとぴあへ書き換えられている。このことは本編を書き終えた後になって気付いた。
その後調べられた限りでは、県道などに設置されている旧新都市方面を案内する表示板(もっとも遠いものでは県道宇部空港線の起点)はすべて「あすとぴあ」に書き換えられていて「宇部新都市」となっている案内板は写真のもの以外知られていない。(2016/12/10)

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