村松の海岸

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記事作成日:2019/6/28
最終編集日:2021/3/31
ここでは、西岐波校区の村松周辺における海岸について記述する。
写真は典型的な村松の海岸。


対象とする海岸の範囲を以下のように設定する。 この設定は記事制作上の暫定的なものであり、変更する可能性がある。
区間のGeoJSONデータは こちら


位置的には白土海岸の東側、丸尾原の海岸の西側である。白土海岸がやや荒い小石の目立つ砂浜で海水浴場にもなっているのに対し、白土の東側から礫石が目立ち始め、村松地区では大変に露岩が多い。このため昔から市内の磯釣りスポットとして知られてきた。

当面は以下に示す村松にみられるいくつかの項目を収録するが、記述内容が増えてきた場合は独立記事に分割する。
沖ノ山の岩脈
沖ノ山と呼ばれる地域の海岸に、岬の先端を横切るような形で筋状の異なる岩が貫いていることが判明している。


航空映像で眺めると小舟が通れるように岩を削った運河のように見えるが、実際には異なる色調と種類の岩が貫入しているのである。


岩は日の山などに見られる花崗岩系で、明るい薄茶色をしている。幅約4mで少なくとも100mにわたって直線的な帯状の露岩として観察される。このような地形構造は岩脈と呼ばれる。

岩脈の小規模なものはごくありふれていて他の場所にも観察できる。
写真は同じ沖ノ山先で見つけた岩脈である。


しかし最大の岩脈は他の場所で観察されたことがない程度に規模が大きい。

写真でもある程度岩脈構造が分かるが、周囲に高い場所がないため明瞭には見えづらい。航空映像では視座が高すぎるため、干潮時を狙ってドローンを飛ばし岩脈を真上から撮影すれば構造が分かりやすい映像が撮れるだろう。
《 嶽ヶ鼻 》
正確な場所ではないが、概ね以下の航空映像で示される辺りの海岸は嶽ヶ鼻と呼ばれ、かつては修験者の修行の場であったとされる。


この辺りは比較的切り立った岩場が多く、波の荒い日には岩へ打ち付けられた海水が飛沫となる現象もみられる。


露岩の出入りが多い地形で、アングルを工夫すれば日本海側の海に見紛うような風景の撮影も可能である。

岸辺の一部にはかつてレンガの船積みを行ったとされる遺構がみられる。この影響もあり、波打ち際には角の取れたレンガの破片が多数見つかる。
《 沖田川 》
沖田川の河口付近は僅かばかり弧状の砂浜が拡がっている。


沖田川は指定水路で水量も幅もそれほどないが、川が海まで運んだ砂が弧状に堆積して小さな浜を造っている。

東側へ移動すると礫石が多くなる。この礫石には貝類が開けたと思われる穴が目立つ石が多い。岬の突端から高台へ登る途中には秋葉権現の祠がある。

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