宇部マニさんぽ - 周防と長門の国境をたどり街の魅力を再発見!!(2023年秋)

個別活動インデックスに戻る

記事作成日:2023/11/4
最終編集日:2023/11/20
ここでは、宇部市スポーツコミッション(以下USCと略記)主催で宇部マニアックスによるガイドの散歩プログラムのうち、2023年秋に実施された周防と長門の国境をたどる散歩について記述する。
《 概要 》
常盤ふれあいセンターから海に向かって周防と長門の国境をできるだけ正確にたどり歩き、要所にある国境だったことを間接的に示す史跡を観察する散歩である。国道190号沿いの国境石付近にあるばくやのクッキーがお土産である。
【 プログラム化されるまでの状況 】
周防と長門の国境を散歩題材にするプランは早くからあった。散歩をスポーツうべたんのプログラムとして興行的に成立させるには、内容の興味深さだけでなく (1) 参加者の受付ができる場所があること (2) タイムラインに収まるコースを選定できること (3) 近隣エリアに地元の方が運営する喫茶などがあること が前提条件にある。国境題材の散歩は、常盤ふれあいセンターが集合場所に使えるだけでなく駐車場内にそのまま周防と長門の題材がある点で好適だった。

散歩コースと主要な解説スポットは以下の通り。


前回の來迎寺の紅葉散歩では、コースと集合場所の近くにあるカフェマチスジを休憩地として利用した。今回の散歩は海に向かって歩くコースに喫茶店などが近くになかった。国道筋に個人営業の店ばくやがあり、早い段階で視察に行っている。店内で参加者が休憩できるほどのスペースはなかったが、手頃な価格のクッキーなどが参加者のお土産になりそうだった。この散歩について話したところ散歩企画に興味を持たれ、お土産を提供するだけでなく実際に参加されることとなった。最終参加人数にあわせてクッキーを用意するなどの連絡はUSC側が行った。

來迎寺のときのタイムライン計測は単独で行ったが、今回は10月19日にUSC代表者と実地に散歩した。なお、このとき奇しくもふるさとコンパニオンの代表者と道中でばったり出会い、しかも同様に周防と長門の散歩コースを実施するために下見していたことが判明した。
写真は道中にある三界萬霊の御堂で手を合わせるふるコン代表者。


あらかじめ印刷し準備していた地理院地図までほぼ同じで、恐るべきシンクロニシティーを感じたひとときだった。
《 プロモーション 》
パンフレットの表紙。


該当プログラム。


写真は宇部マニアックスが提供している。開催時日時や料金、定員、プログラム名や概要はUSCが行っている。この回で初めて宇部マニアックスが 街歩きの達人 という表現で紹介された。
【 申し込み状況 】
今回より申し込み済み人数や残り枠の表示を行わず、一旦すべての申し込みを受け付けた上で定員枠を超えたプログラムでは抽選を行う方式に変更された。したがってある時点でどれほどの人数が申し込んでいるかは集計元に問い合わせなければ分からなかった。

実際には早い段階で15名ほどが申し込み、申込締切となる11月に入るまで変化なく推移した。このため申し込んだ方はすべて参加することができた。
《 実施状況 》
11月4日の午後1時半〜午後3時半が実施時間である。週間予報では(去年の秋開催時もそうだったのだが)早い段階から実施日の4日だけが雨予報で、晴れの特異日とされる文化の日3日までは晴れが続くという恨めしい予報だった。しかし4日に近づくにつれて雨予報の日が後ろにずれて、結局4日は曇りだったものの雨に降られることはなかった。

常盤ふれあいセンターに開始1時間前に到着して参加者が集まるのを待った。
写真は受付を終えて1階の大会議室で待機している参加者。
イベント中に撮影した写真の掲載について前もって了承を頂いている


受付時に参加費を徴収し、引き替えに前掲の散歩コースと周辺の小字を記載したA4版の簡素なマップを手渡した。参加者が揃ったところで自己紹介を行い、集合場所である会議室で軽く準備体操を行った。道中は私が先頭を歩き、題材があるポイントでマイクを持って解説を行った。しかし歩きながら話したり民家が近い場所などではマイクを使わないので、話をじっくり聞きたい参加者は先頭に近い位置を歩いた。これは來迎寺のときと一緒である。

国道を押しボタン式信号の場所で横断し、その先にあるばくやではマイクを渡してお店を開けている曜日と時間帯、取扱商品などの説明をお願いした。


海が見える場所まで出てきたところ。
山口宇部空港の滑走路の外壁側面に国境題材がある。砂浜に降りるには足元が悪いので、希望者だけ降りてもらった。


帰りに県道を渡っているところ。


随時タイムラインを確認しながら帰りを歩いた。やや時間が余っていたので、すぐには戻らず常盤ふれあいセンターの角(市道丸山黒岩小串線市道常盤公園江頭線の交差点角)にある道標と、そこから北側の国境ラインについて解説してから戻った。

集合場所に戻り、大会議室でUSCからプログラムの感想や要望事項などを書くアンケート用紙を手渡された。
写真は記入している参加者たちの様子。


予定時刻より若干早く戻っていたので、今回のプログラムのみならず市内全般に関する質問を受けた。参加者はアンケート用紙の提出と引き替えにお土産のばくやのクッキーを受け取り、そこで解散となった。
【 参加者のレビュー 】
今回も後日USCに出向いて参加者アンケートのコピーを受け取っている。


提出されたアンケートはすべて無記名であり、個人情報に係る記載はされていないので、当サイトでもサイズを縮小していくつかをここに紹介する。

一人では行きづらい場所の散策という提案があった。
日頃から通り慣れている場所でも、魅せ方によっては散歩コース題材となり得る。


ときわ公園のような市内の有名どころは多くの人が訪れており、新しい発見はもう無いだろうと思われているのでよほど工夫しなければ参加者が集まりづらい。それよりは特に話題性のなさそうな場所にストーリー性を持たせた散歩プログラムの方が新鮮なものになり得る。

要望事項として水泳教室、常盤公園の彫刻の説明。たのしかったという率直な意見があった。


「楽しかった」ということが本質的に重要である。退屈だったり歩く距離が長く疲れたりでは楽しくならない。往路はこの先に何があるかというわくわく感で楽しめても、復路は来た道を黙々と歩く退屈な散歩になりがちである。マサキの葉をちぎって葉笛を吹いたり、セイタカアワダチソウとススキの対決について話したのは、歩くだけの退屈を遠ざけるためである。
このような目的で郷土題材以外の小ネタをいろいろと話せるように日頃から仕込んでいる

二俣瀬・厚東地区に跨がるどんだけ道を歩きたいという声もあった。


どんだけ道ウォークは、実のところ既に散歩コースを考察済みである。歩き応えがある距離になる割に道中で解説可能な部分が少ないことと、集合休憩場所の確保が難しいので保留にしている。山陽街道の散歩はふるさとコンパニオンのメンバーによっても実施されている。実地に解説する人が異なるとまた違った味わいになるので、集合場所などの問題がクリアできれば新規プログラムとして提供したい。

山口ケーブルビジョンの視聴者さんからも参加頂いていた。
メモなしで解説するところに驚いて頂けたようである。


これは紛れもなく「にんげんのGO!」出演にあたって”話せなければ番組が成立しない”ことからの自己改造の結果である。ある決まった長い台詞を唱える場合はメモが要るかも知れないが、散歩道中での解説や番組でのフリートークといった場面でメモを参照することは今後もない。理由は明白で、プロ意識に欠けるからである。

自分が得意としている分野の理解できていることを話すのなら、一通りが脳内に格納されている筈である。逆に言えばそのレベルに至るまで、重要な事柄は反復想起し長期記憶へ送り込む努力をしている。
出典および編集追記:

FBページ|宇部マニアックス|2023/11/4のタイムライン
FBページ|一般社団法人宇部市スポーツコミッション|2023/11/9のタイムライン

トップに戻る