金峰取水路

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記事作成日:2013/8/24
金峰(みたけ)取水路は、錦川水系の金峰川および奥畑川の水を発電目的として水越ダムの水越逆調整池に送る企業局管理の導水路である。[1]
写真は朴取水口[2]


国土地理院の地図には導水経路が水色の点線で記載されている。


取水口は朴地区にあり、水越逆調整池までの延長2,731mを幅1.6m×高さ1.8mの無圧隧道で送っている。[1]
導水路は途中で一箇所、沢の下をくぐる場所に折れ点を持つように記載されており、この場所に竪坑を持つかも知れない。

金峰取水路の末端部は水越逆調整池の国道434号沿いにある。


注水口に到達した水は、国道の下をくぐって水越逆調整池に注ぐ。調整池の水位にもよるが、約1m程度の落差を滝のように流れ落ちている。


水越逆調整池に落ちた水は同混され水越ダムおよび徳山導水路に向かうことになる。水利使用標識にも水越発電所と徳山発電所の発電目的として記載されている。

《 個人的関わり 》
諸々の資料をあたる以前、国土地理院の地図を参照した時点ではここに水力発電所があるのではと考えていた。朴地区の南側斜面が急峻なので、そこに水圧鉄管がありそうに思っていた。最初に朴取水口の記載されている場所を訪れ、これが導水路であることを知った。
等高線を調べれば朴地区と水越逆調整池は190〜200m程度の絶対高度なので導水路であることが分かる。

水越注水口の存在は水越ダムを記事化目的で訪れた帰りに国道を車で走っていて気付いた。しかし車を寄せられる場所がなく諦めた。注水口の踏査は翌年の水越ダム特別見学会の折に実行した。

国土地理院の地図で水越ダム付近からここに伸びる導水路らしいものを見つけて現地を訪れたときの踏査記録。
金峰取水路・朴取水口

水越ダムを訪れた折りに国道を歩いて現地を視察したときの記録。
金峰取水路・水越注水口

出典および編集追記:

1.「工業用水道事業の概要」(PDFファイル)P.30

2. [1]によれば金峰取水口と表記されている。しかし現地の取水口には朴取水口と記載されたプレートが設置されている。

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