厚東川ダム・右岸曝気循環設備棟

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記事作成日:2016/8/14
厚東川ダムにおいて右岸曝気循環設備棟とは、小野湖の右岸側に設置されたダム湖の水質改善のための設備である。
写真は県道小野木田線からの撮影。


位置図を示す。


この場所はかつて県道が入江を横断する形で通っていた半島部分である。県道は入江に堰堤を築いた上を通されており、厚東川ダム建設に伴い右岸側の道路を付け替えた最初期のままの構造である。ガードレールがなく簡素な転落防止のコンクリート縁石を配する仕様で道幅も狭く通行に危険が伴うことから、現在はこの区間の通行を塞いで入江を遠回りする元の経路のみ通行可能となっている。この辺りの事情は以下の記事を参照。
時系列記事: 県道小野木田線・通行不能堰堤【1】
敷地内には小野湖面へ浮かべている循環装置への給電設備と湖面巡回および清掃目的のボート庫、回収されたゴミの焼却炉から成る。ボート庫は建築ブロック積構造で、湖面へ卸すためのローラー付き斜路を備えている。焼却炉は野焼きに関するダイオキシン問題故に現在は使われていない。

左岸側の同設備は国道490号の一の坂バス停北側を降りたところにある。
《 Googleストリートビュー 》
県道から採取された画像を載せる。


この県道は交通量が殆どないので、車が来たとき離合可能な場所に停め置いて観察することができる。ただし現在はフェンスから先は立入禁止となっている。
初めて現地を調べたときのレポート。全2巻。
時系列記事: 厚東川ダム・右岸曝気循環設備棟【1】
なお、上記のレポートは当初Yahoo!ブログに掲載されていたものを移植している。
《 個人的関わり 》
県道小野木田線はダム管理所より北側を訪れたことがあまりない。この設備に気付いたのも恐らく初めて県道のこの区間を訪れたときである。
《 近年の変化 》
・当初はフェンスで囲まれているのみだったが、後にフェンスへ立入禁止の掲示が出された。[1]同じ県道沿いにある厚東川取水口の建屋周辺も通常のフェンスから有刺鉄線付きのフェンスに交換されている。
もっとも最初期に通行されていた堰堤部分に向かって昔の道があり、そこからボートを卸す斜路近くまで降りる踏み跡がみられる。小野湖の釣り客のものと思われる。
出典および編集追記:

1. この変化は上記の時系列記事ではフェンスに看板が出ていないことで分かる。

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