OneDriveとは Microsoft の運営するストレージ系サイトで、最近の言葉で言えばさまざまなデータをネット上に保存するクラウドの一つである。かつては SkyDrive と呼ばれていた。一般事項については[1]を参照のこと。

Microsoft アカウントを登録することで誰でも無償で15GBまでのストレージ領域を利用できる。初期は25GBまでの利用が可能で、有用性に早くから気づき登録したため当サイトの管理者である私は25GB利用が可能な対象アカウントとなっている。別途対価を支払うことによりストレージ領域は拡張可能で、既定の25GB領域が満杯になった折りには追加購入を予定していた。
OneDrive ではどのような拡張子のデータもアップロード可能だが、登録当時から画像の保管と将来的な共有を目的としていた。初期は個人的に重要な原典画像のバックアップ目的に使用していたが、当サイトを開設してからは限られたストレージ領域を有効利用するためバックアップファイルは削除し記事から参照されるリサイズされた画像のみを保存している。
アップロードされた各種データはフォルダ単位で公開範囲を設定可能なので、当サイトから参照される画像のあるフォルダは「リンクを公開された画像は誰でも閲覧可能」の設定にしている。フォルダは当サイトのカテゴリ分類に準じて作成されているが、フォルダ自体へのアクセスリンクは公開していない。

当サイトでは記事本文中に表示される埋め込み画像はIMGタグを用いて表示させている。具体的には OneDrive で埋め込みたい画像のページに移動し「オリジナルの表示」コマンドを実行すると別ウィンドウに単一画像が表示される。そのとき吐き出されるURLをIMGタグ内へ記述することで実現している。詳細画像など一部のものについては閲覧者が能動的にリンクをクリックすることで別ウィンドウで画像表示される形式で供している。
2015年6月中旬あたりから、作成された記事に従来方式で埋め込んだ画像が軒並み表示されなくなる現象が起きた。常盤公園の菖蒲園で撮影してきた花を掲載している花菖蒲ギャラリーに撮影してきた花の写真を追加する過程で、以前から公開している画像は正常に表示されるのに後から追加した画像だけ表示されなくなった。
当初、追加の画像を編集するときリンクの記述を誤っているのではないかと考え、改めて画像リンクを設定した。このとき正常に表示される画像リンクは表示されなくなった当初のものとは異なっていた。更新した記事をアップロードしたところオンラインでもローカルでも画像が正常に表示されるようになったので問題解決したと思われたものの、数時間が経過すると再び当該画像だけが表示されなくなっていることに気づいた。

OneDrive に保存された画像のURLが「オリジナルの表示」コマンドの実行のたびに異なる現象は、当サイトの設計段階から分かっていた。単一の画像に対して幾通りもの表示用リンクが存在するのだが、そのいずれのリンクも正しい画像表示を導くので問題ないとみなしていた。現在起きている問題の本質的な原因は、以前は複数存在するリンクすべてを有効とみなしていたのに、最新のものだけを有効として一定時間が経過したリンクを無効にする仕様変更によるものにある。何故単一画像に複数のリンクが割り当てられるのかは不明だが、恐らく運営元によるファイルのセキュリティ保持のためと思われる。

当時の経緯については以下の履歴も参照。
サポート担当者（国内にある）へ問い合わせたものの、運営元側で改訂が行われたらしく有用な情報が殆ど得られなかった。同様の問題で悩むユーザーが多数あったらしく関連するスレッドが立てられている。詳細は項目に設置したリンクを参照。
当サイトでは市内の郷土関連を始めとする様々な物件を写真つきで紹介・解説するところに中核がある。過去の記事はテキストを同一サーバに保存し、嵩張る画像を外部サイトへ置いていた。これは外部サイトがサーバダウンしたりサービスを取りやめること、そして今回のように仕様を変更することによって「閲覧できなくなる」脅威に晒される。

そもそも当初からこのような複雑な仕様にせず、画像や動画をすべてテキストと同じサーバに保存すれば解決される。その自明な手順を踏まなかったのは、その時点では大容量のドキュメントと画像を保管する有償・無償ホームページスペースを安価で提供する個人サービスが存在しなかったことによる。私企業向けにサーバ込みでレンタルするサービスはあったが、月間で数万円というとてつもない高額であり一個人の道楽で捻出できるコストではなかった。その後、現在運営している低価格のサービスが始まったことで移行したのである。それ以前はバナー広告付きで50MBを提供する geocities のようなサービスに頼るしかなく、限られたスペースをぎりぎり持ち堪えさせるためにドキュメントのみを置き嵩張る画像や動画をクラウドへ置いて参照する以外なかった。

現在でも過去に作成した OneDrive の画像リンクは機能するが、新規には作成できない（と言うかもはやまったくログインしておらず動作確認すらしていない状況）である。これらは今表示可能でも数年後に同様である保証は何処にもない。今や有償で相応なスペースを確保できているので、リモート参照でドキュメントに埋め込んでいる形式のリンクは、可能な限り同一のサーバ（更に言えばディレクトリ）に置く変更を予定している。スペース確保後の新規記事は当然ながらすべて同一ディレクトリ形式で画像参照している。

当サイトでは記事の構成要素として画像だけでなく動画や地図、ルートラボなどを埋め込み形式で使用している。これは可読性が高い半面、もし当該サイトに上述の変化が起きたなら機能しなくなり記事全体が不完全なものになってしまう。また、現在見舞われているような中長期のネット接続障害に見舞われればそれらは一斉に表示できなくなるため記事の編集作業まで支障を来すことになる。これに対しては重要な情報は外部サービスに頼らず自前で記録できる別の方法を取るべきと考えている。現状はサービスの変更や停止をなるべく早い段階でキャッチし、サービスの継続に疑義があるものは重要度の低い情報掲載においてのみ利用している。

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