Rondo(輪舞曲)【1】

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記事作成日:2017/12/25
Rondo(輪舞曲)は以前、市道小串通り線の派生記事として掲載していた。分量が多くなってきたため総括記事を作成し、収録していた画像と記事は誤記の修正を除いて内容を書き換えずここに移動している。
《 2014年の撮影 》
市道常盤通り宇部新川駅線(通称シンボルロード)を横切り、内陸部に向かって下った先で最初に出会う交差点の角には音楽隊を模したオブジェが設置されている。


場所は全日空ビル前のコーナーと言えば分かりやすいだろう。
歩道上に設置されていて、オブジェは交差点の信号機柱と同じ色なので派手さはない。

インターロッキング歩道の角に平板な石材を敷き詰めた上に据えられている。


管楽器を演奏する体格のいい叔父さん。


向かい合ってフルートを演奏する女性。


そして目を細めうっとりと聴き入るネコちゃん。
可愛がられて撫で回されたせいか…下地が見えているような気がする


この作品はRondo(輪舞曲)と名付けられていて石張りの歩道の上に作品名を記したプレートが設置されている。市内の彫刻をウォッチしている人々には知名度が高い。

その地味な色彩故に普段はあまり目立たないが、ひときわ輝くのが毎年のクリスマス前の時期である。相応な装いで街を明るくすることで知られている。以下の写真は、2012年のクリスマス前に撮影した写真である。

市道宇部新川恩田線の起点に向かって撮影。
陸橋(松島町歩道橋)の先が宇部新川駅のロータリーになる。


割腹の良いサンタおじさんが管楽器を演奏している。
管楽器が上向きになっているので雨水が溜まるのでは…^^;


コスチュームを纏うとぱっと見た感じ横笛を演奏する好青年に見える。


そして…ネコちゃんまで可愛いコスチュームを纏っていた。
トナカイに扮して楽しいプレゼントを配り歩いてくれそうだ。


このクリスマスバージョンは11月から年末まで観ることができる。衣装を纏っているということは、その衣装を制作し季節が近づいたら着せてあげる人の存在がある。傍目にも本当に生身の人間が演奏しているようで、話しかけてしまった人があるかも知れない。
彫刻と言うと芸術を嗜む専門家の域で分かりづらいと思われがちな中、シンプルでかつ暖かみのある作品と言えるだろう。

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