松月堀街区公園

公園インデックスに戻る

現地撮影日:2012/12/8
記事編集日:2017/3/17
松月堀(しょうげつぼり)街区公園は琴芝町一丁目にある児童公園である。[1]後述する公園の標識柱は松月堀児童公園となっている。

市道栄町線で踏切から終点の総合庁舎前T字路の間に見逃してしまいそうなほど目立たない公園がある。
この公園は市道栄町線には目立った公園出入口がない。


市道に面した側は自歩道から段差があり階段になっているので、自転車では乗り入れられない。


広めの出入口は市道琴芝町線および2号線側にある。
ここは段差がない代わりに車が入り込まないよう通常は車止めポストが設置されている。


公園に備わっている施設はベンチにお手洗い、そして…


定番の遊具であるブランコ…


そして滑り台である。
反対側にも同様の入口がある。
公園で遊んでいる親子連れの姿があったので離れた場所から撮影している


この公園には名称を示す銘板などがない。したがって成立時期は不明である。しかし松月堀児童公園という名称であることが分かっている。この松月堀とはかつてこの近辺を指していた小字である。

幼少期にこの方面への行き来が殆どなかったので、個人的にはこの公園の思い出などは皆無だ。地図で公園の名称と存在に気付き、このたび初めてカメラを向けた次第である。
良いロケーションながら公園の名称を記すものが見あたらないのはちょっと寂しい。松月堀という小字を後世に伝えるためにも公園名の表示板程度はあっても良いのではなかろうか。
【 記事公開後の変化 】
その後精査したところ、南側に接する路地(市道琴芝町線)の入口横の植え込みに公園の標示が隠れているのを見つけている。


この標示板の存在で松月堀を確認できる公的な現地史料が明らかにされた。これ以外では家庭用配電線の柱と資材置き場名として松月堀の名称が確認できていた。(2017/1/28)
出典および編集追記:

1.「宇部市|宇部市の都市公園一覧
《 地名としての松月堀について 》
松月堀(しょうげつぼり)は現在の琴芝町1丁目に存在していた小字である。上述の通り、公園の南側に松月堀児童公園のモニュメントを見つけることで地名を表記するものが確認された。これ以前は近くの市道沿いの電信プレートや民間業者の資材置場名に確認されていた。

初期の小字絵図では、現在の産業道路とJR宇部線に挟まれた領域で、真締川東岸部分が松月堀となっている。線路より南側が新堀である。松月堀の東側は今堀となっていることから、採炭時代の終わり頃まで排水用の堀として遺っていたのかも知れない。地名明細書では琴柴小村には収録されていないので明治後期以降に与えられた地名と思われる。

松月堀の松月が何を意味するものかは分かっていない。サクラの一品種として松月が知られる[1]ので、同種の桜がランドマーク的存在として植わっていたのだろうか。また、松月と言えば製パン業で市内では古くから著名な松月堂が知られる。由来は一にするものかも知れない。
出典および編集追記:

1.「Wikipedia - ショウゲツ

ホームに戻る