常盤公園・憩いの家改修工事【2】

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記事作成日:2017/8/5
(「常盤公園・憩いの家改修工事【1】」の続き)

2017年の年明けより憩いの家はいよいよ改修工事に着手された。それから既に半年以上が経過し、この記事を作成する現在では憩いの家自体の改修は完了し、7月中旬には期間限定の見学会が開催された。現在は庭園部分の工事が進行中である。それらの工事も10月末には完了し、11月より供用開始される流れになっている。

この過程で私は常盤公園を訪れたときはもちろんこの方面へ自転車を走らせる折には可能な限り現地を訪れ、変化を記録した。訪れた回数は延べ12回で、2月上旬から6月中旬までの不定期である。それら全てを独立記事として掲載するのは大変なので、訪問時ごとに大きな変化があった部分のみ時系列で写真掲載している。
《 2月5日 》
ぼたん苑の標示板が設置されている正面側の入口(以下「正面入口」と略記)から撮影している。
フェンス門扉が設置されここから先は工事現場となるため一般の立ち入りができず概ねこの近辺からの撮影となる。


半月程度ウォッチしていなかった間に憩いの家本体が新しく造られたコンクリート基礎の上へ移動していた。したがって 牽き家の作業過程は記録できていない。

元あった場所の周辺に取り払われた古い茅や結束材が積まれていた。
水分を吸った茅は相当重い筈なので、骨組み構造のみ残して屋根を葺いた古い茅は取り除いた上で牽き家したのだろう。


入口の横には鉄パイプで組み上げられた倉庫のようなものが造られていた。


この倉庫は設計にはなく、撮影したこのときは何のためのものか分からなかった。

切貫樋門のある周遊園路側(以下「周遊園路」と略記)から撮影。
周辺には仮設足場が組まれ、茅を取り除いた後の屋根にはシートが被せられていた。


屋根構造部分のズーム。
梁や結束材がかなり煤けているので屋根が落ちないよう残しておいたようだ。


《 2月17日 》
正面入口から撮影。
屋根が骨組みごと完全に取り除かれ仮設足場のみになっている。


屋根の茅を支えていた細い木材などが積まれていた。


ときわミュージアム入り口側から撮影。
憩いの家横にあった電源の制御盤はまだ元の位置に置かれていた。


《 2月26日 》
再びときわミュージアム入り口側からの撮影。
壁面を構成すると思われる木材が搬入されていた。


それから設計にない倉庫は屋根を葺く茅材を仮置きするためのものということが分かった。
新しい茅が大量に摘まれていた。


屋根の基礎構造部分ができている。
茅のみでなく上部はすべての部材を新しいものに替えている。


《 3月11日 》
屋根全体を覆う平面構造ができている。


周遊園路側からの撮影。
別棟はまだ基礎のままで変化はない。


この平面部分は屋根の土台部分となるものではなく雨を避けるためのもののようである。
《 4月5日 》
周遊園路から撮影。
別棟に仮設足場が組まれている。


倉庫から新しい茅が順次取り出され結束した上で屋根に葺き始められている。


平面構造の内側に茅を葺いている。したがって茅葺き作業がどの程度進行しているかは外側からでは分からなかった。
《 4月23日 》
屋根が大方葺きあがり、撤去されていた古い茅が片付けられている。


別棟の柱と屋根の骨組みができあがった。


ワークショップで決定された通り、この別棟は(可燃性構造のため)憩いの家の中で煮炊きができない部分の補完とバリアフリーの手洗いのために新設されている。大まかな機能はワークショップで考察されたものの使用材料については検討されていなかった。ユニットハウスのような安っぽい造りにしてしまうと茅葺きの憩いの家がみすぼらしくなると懸念していたが、多少コストが嵩んでも和風調の別棟が建設されることが確認できた。
《 5月1日 》
周遊園路から撮影。別棟の外壁が黒くなっているのは断熱材だろうか。


なお、周遊園路から憩いの家に降りる擬木の手すり付き階段は工事期間中フェンスで塞がれていた。最終的にこの階段は撤去され牽き家後の憩いの家へ近くなるよう付け替えられることとなっている。
《 5月13日 》
ぼたん苑入口からややズームして撮影。
屋根上の覆いが取り除かれ新しい茅葺きの屋根部分が現れた。


ときわミュージアム入り口側からズームで撮影。


平日の早い時間に訪れたためまだ屋根に作業員の姿があってあまり撮影していない。

(「常盤公園・憩いの家改修工事【3】」へ続く)
出典および編集追記:

1.

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