門前池の堰堤は、右岸側に余水吐があり、橋は架かっていなかった。
堰堤から余水吐までの高低差は背丈程度で、端を伝えばどうにか降りられそうだった。この先に道があるか確認したかったが、後回しにして一旦引き返すことに。
右岸側の岸辺。少なくともここから眺める限りでは岸辺伝いの道はない。
汀までみっしり原生林に占められている。
右岸側に白岩公園で観た「大自然」を思わせる巨岩が見えかけていた。
馬の背上池でも堰堤付近に同様の岩があった。
近くで眺める術はないが、この岩は恐ろしく大きい。白岩公園にある「大自然」の巨岩といい勝負だろう。
最初に門前池の堰堤を築いた頃から知られていたのではないだろうか。
水の透明度は馬の背上池の方が清澄感があったが、実際はほぼ同じだろう。直近に雨が降ったかどうかでも左右される。静かに山の水が流れ込み続ければ更に透明度は上がるだろう。
さて…
自分だけ一人景色を眺めて悦に入っているのでは読者に申し訳ないから、しばし解説はおとなしめに抑えて堰堤からの門前池の眺めをパソコン上で愉しんで頂こう。
(記事書きの時間があまり取れないので写真枚数で稼ぐ手抜きとも言えそうだ…^^;)
透明度が高い水。
写真ではハッキリ出ないが、堰堤部の斜面が下の方まで見えていた。
平ブロックの下の方には枯れ葉が溜まっている。その部分まで堰堤上から見透せた。
水位が高く岸辺の土肌がまったく見えないのが美しさを引き立たせている。
青空が広がり太陽の位置も好適で久し振りに良い写真が撮れた。拡大画像で…
左岸側。
南北に長い池を縦置きで撮影。
殆ど真っ直ぐ北に伸びる池の先をズームで狙った。
更にズーム…
ズームの限界。
まだ北側に伸びている。北岸まで到達する道はあるのだろうか…
さて、神秘的とも思える門前池の眺めを愉しんだ後はもう少し周囲を調べてみようか。気になることがあるのだ。写真ではハッキリ出ないが、堰堤部の斜面が下の方まで見えていた。
平ブロックの下の方には枯れ葉が溜まっている。その部分まで堰堤上から見透せた。
水位が高く岸辺の土肌がまったく見えないのが美しさを引き立たせている。
青空が広がり太陽の位置も好適で久し振りに良い写真が撮れた。拡大画像で…
左岸側。
南北に長い池を縦置きで撮影。
殆ど真っ直ぐ北に伸びる池の先をズームで狙った。
更にズーム…
ズームの限界。
まだ北側に伸びている。北岸まで到達する道はあるのだろうか…
樋門は何処にあるの?
普通の溜め池なら堰堤のほぼ中央部分に樋門があり、調整しつつ灌漑用水を取り出せるようになっているものである。ところが門前池にはそれが見当たらない。答は意外に容易だった。左岸の中ほどにコンクリート階段と水中に伸びる鉄棒が見えかけていたからだ。
ズーム撮影。左岸側から池に降りる階段も見える。
小屋のような建屋も見えかけていた。
堰堤と階段の中間地点に何やらパイプのようなものが水上に突き出ていた。
左岸付近から眺めている。
そのパイプは岸辺付近で立ち上がっていたが、どう考えてもここから直接行く手段はない。よほど水位が下がらなければ接近は無理だ。
あの小屋に向かう道だが…
最初にU字溝渡りをこなして堰堤の斜面を登ったときに気付いていた。
堰堤の左岸接続部から山の中腹に向かう踏み跡があったのだ。
当初はきちんとした通路を造ったようで下地はコンクリート敷きになっていた。
もっともここ最近人が行き来した形跡はない。
一旦登った坂を再び下ると、樋門小屋が見えてきた。
昭和50年代の整備ということもあってか樋門小屋はコンクリート製だった。
小屋は堰堤から20m程度離れていた。池の底へ降りる階段があり操作用の鉄棒があったから、樋門小屋であることは確かだ。
それにしても一体どうしてこんな場所に設置されたのだろう?
(「門前池【3】」へ続く)