馬の背堤・上池

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現地踏査日:2013/2/15
記事編集日:2013/5/12
馬の背(うまのせ)上池下池のすぐ北側に堰堤一つ隔てて隣接する溜め池である。
写真は堰堤からの撮影。


上池の余水吐を中心にポイントした地理院地図を示す。


馬の背池は上池・下池と呼ばれる2つの大きな溜め池と、その西側の支流になる小さな溜め池から成っている。
小さい方の溜め池は新堤と呼ばれている
《 アクセス 》
上池も小池を見おろす道から中山観音コースを利用して歩いて行けるが、かなり遠回りになる。車を使うなら市道高嶺中山線の途中から山手に向かう地区道を通る方が早い。

民間の残土処理場を過ぎた先に若干道幅の広くなっている場所があり、馬の背遊歩道入口の標示板が出ている。
ドウダンツツジ観賞の来訪者用駐車スペースがあり、地区道の広くなった場所に駐車できる。


最初の入り江が見えてくる。
ここにも遊泳禁止の立て札が掲示されていた。


入り江を過ぎて登山道は池の岸辺をなぞるように進む。


最初に余水吐部分が、続いて堰堤が見えてくる。


なお、堰堤上を過ぎて急な岩場(簡素なロープが張られている)を登れば、先で中山観音コースの登山道に合流する。
馬の背コースから尾根歩きを経由して逆から来ることもできる。
《 概要 》
馬の背池の集水域は観音岳のすぐ東側まで及ぶ長い浴から成っている。流れる水は下池を経て蛇瀬川の水源となっている。名称の馬の背はこの辺りの山地字だが、恐らく山の成りに由来する。堰堤を通過する登山道の他に溜め池改修時に造られた東側からの工事用道路があるだけで、溜め池を周回できる山道は存在しない。

土砂の流れ込みを防ぎ湛水効率を高める目的からか、池に付随する小さな入り江は真砂土や土のうで締め切られている。
しかし堰堤以外ではコンクリートで固められた場所はなく、元からの自然を保つ構造になっている。


堰堤左岸端に改修記念の石碑が設置されている。


改修は平成12年12月に竣工し、施主は上山中土木水利組合となっている。この整備で堰堤の樋門は木栓を開け締めする型から鋼鉄のハンドルで行うものに改修された。堰堤の東岸側には地区道から湖底へ作業車を乗り入れるための工事用道路となっていたようで、水位が下がると工事用道路線形の痕跡が現れる。

地区道のある東岸側が砂地がちなのに対し、西岸側は露岩が多い。特に堰堤へ近い部分には特徴的な形をした2つの岩(ハート岩、しいたけ岩[1])がみられる。
《 記事リンク 》
初めて馬の背上池を訪れたときの踏査プロセス重視で作成された記事。
全4巻。
時系列記事: 馬の背池【1】
出典および編集追記:

1. いずれも当サイト管理者による勝手呼称である。ハート岩をその外観から「ねずみ男岩」と呼ぶ人もいる。

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