宇部新川駅

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現地撮影日:2014/5/24
記事公開日:2014/10/12
宇部新川(うべしんかわ)駅はJR宇部線の駅の一つで、上町1丁目にある。
写真は駅西側歩道からの撮影。


後述の個人的関わりでも書いているように、近年まったく駅を利用していない。また、宇部新川駅は有人駅で利用者も相応にあるため待合室やホームなどの撮影はできない。したがって撮影や記述は駅前周辺にとどめている。一般的事項は脚注[1]を参照されたい。
《 特記事項 》
駅西側の歩道は旧式のコンクリートタイル貼りである。
かつて常盤通りの歩道もすべてこれと同じスタイルの歩道だった。[2]現在では駅前のこの辺りにしか遺っていない。


この歩道の植え込み側にコンクリートタイルが敷き詰められた謎の空間が存在する。
かつて彫刻か何かが設置されていた痕と思われるが詳細は不明。[3]


バスターミナル周辺。
駅前通路からターミナル、接続する市道の殆どすべてが昭和中期によるコンクリート舗装のままである。


バスターミナル構内。
市営バスは常時数台が待機している。船鉄バスなどの他社乗り入れは停車場のみである。


バスターミナル付近の植え込みに鉄道用地境界標が存在する。
近接撮影画像はこちら


これと同じ標注がもう一本見つかっている。この文字しか書かれておらず設置時期は不明である。この標注を結んだラインがJR西日本と市交通局の管理境界になっているものと思われる。

駅前広場には円形の盛土部分にモニュメントが設置されている。
この円形部分は昭和中期頃まで噴水池で、当時流行だった小便小僧が設置されていたという。[3]


奇妙なことに、宇部新川駅は正面広場から駅舎玄関に至る通路が通れない。


ロータリー通路側から撮影。
かつては通路だった筈だが現在はガードパイプの柵が設置されていて往来できない。
開けることができる構造だが常時施錠されている


点字ブロックは駅正面玄関に向かうように途中まで敷設され、正規の通路へ引き返すおかしなことになっている。
まるで無意味…点字ブロックを設置すること自体どうかと思うのだが…


このためせっかくの駅正面の顔が死んでいる。
いつからこの状態になったのかは不明だ。


実際のバスターミナルと駅との往来は、その西側にある屋根付きの通路を通るようになっている。


雨天時にバス停と駅との間を濡れずに往来できるようにするために屋根付きの通路が造られたようだ。通路には横断歩道のペイントも設置されている。この引き替えとして歩行者と車との接触を防ぐために正面を塞いだようである。屋根付きの通路が造られた以上、ここが開けられることはないだろう。

先月、魅力有る交通拠点を造るために駅および空港の景観について意見募集が行われた。[4]この中に宇部新川駅と宇部駅が含まれており、今後駅正面の状況改善も含めて刷新する計画がある。

駅前広場に植えられた高木。
これは常盤公園の野外彫刻展示場に移設されたものと同じである。


バスターミナル側には藤棚がある。
この部分は境界標注より内側なのでJRの管理だろう。


待合室の入口。
この日はJR宇部線開業100周年の記念イベントが宇部新川駅で開催された。
待合室内に常盤公園の幟が見えている。リニューアルの宣伝として動物園ゾーンの模型が展示されていた。


駅構内の写真は先のような理由により一枚も撮っていない。もっともホームに立ち入らずとも駅裏手からの撮影は可能である。列車待ちする客の姿が無用に写り込まず良好なアングルから撮影ができたなら写真を追加する。

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琴芝駅居能駅

《 個人的関わり 》
昔住んでいた家からはそれほど近くはなかったが、厚狭や下関へ行くときの発着駅としてよく利用していた。

注意以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。

近年の関わりは鉄道の利用ではなく、駅そのものの記録と昔の地形分析の参考資料を得るための周辺撮影である。現在でも相応な乗降客があるため、改札を入っての撮影はまだ一度も行っていない。
《 記事公開後の変化 》
・宇部新川駅前および周辺の再開発計画がある。駅舎およびロータリーなどを造り替え、駅の北側も整備する。現在は車の離合も困難なほど狭い島通りを拡幅し、渡辺翁記念会館へのアクセスもスムーズにする。これは「宇部新川駅を中心とした賑わいのある街の顔造り」として平成28年10月に策定されている。[5]着手時期は未定だが駅周辺が一新されるのは確実で、現在ある古い状態を懐かしむ声もあるので周辺の記録を進めている。

・2017年8月19日に宇部市立図書館2階大会議室で「宇部新川駅駅前広場に関する市民ワークショップ」が開催された。以前に宇部駅や山口宇部空港と共にアンケート提出した背景があり、変化を把握するために事前に参加申し込みをしていた。駅の西側にある宇部記念病院が駅舎すぐ西へ移転する計画があり、これを前提とした南側口の再開発案が提出されている。ワークショップでは現況の問題点や望ましい施設などを自由に討論した。地権者との協議など解決すべき問題はまだこれからだが、病院移転やJR西日本の駅舎改築を前提として、着工は5〜6年先が予定されている。ただし駅舎部分に関係なく自転車置き場のように対策が急がれる場所や駅前ロータリーのような市の管理地では、基本計画が定まった箇所から前倒しで施工される可能性もある。(2017/8/20)
出典および編集追記:

1.「Wikipedia - 宇部新川駅

2. サイズは同じだが常盤通りの歩道に設置されていたコンクリートタイルはもう少し白っぽく表面が滑らかだった。恐らく異なる素材と思われる。

3.「FBページ|2014/10/12の投稿(要ログイン)
この他に鈴虫の家というキーワードを唱えるコメントが頻出している。利用頻度が低かったためにまったく知見がなく、追って調査の予定。
その後、この題材を再度提出したところまさにこのコンクリート部分に鈴虫の家があったという報告が寄せられた。
FBページ|2017/6/27の投稿の読者コメント」による。(要ログイン)

4.「未来の玄関口づくりアイデア提案書(一般の部)」宇部市ホームページ(リンク切れ)
この企画は市によるものなので、実現にはJR西日本との協議が要る。どこまで具体的な話が進んでいるのかは不明である。
なお、玄関として相応しい宇部新川駅と宇部駅前の景観については当サイトからも要望書を提出している。

5.「宇部市|宇部新川駅周辺のまちづくり

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